最近、歴史マンガがすごいんですよ。知ってました?多分知らないと思うので、おすすめ教えましょう!


碧いホルスの瞳 -男装の女王の物語-

現代から約3500年前、古代エジプト。男性が王座につくことが当たり前だった時代に、女ファラオとして国を治めたハトシェプストという人物がいた。“男装の女王”と謳われるほど、強く気高く生きた彼女の激動の生涯、その幕が、いま上がる! 

新鋭・犬童千絵が鮮やかに描き出す、古代エジプトの風景とそこに暮らす人々、そして自ら運命を切りひらいたひとりの女性。漫画誌ハルタで連載中のヒストリカル・ロマン、待望の第1巻!

たとえばこちら。エンターテイメントとしてのレベルの高さにビビります。「女ファラオ」が主人公なんて、絶対面白いですよね。読んでみたら絶対これは面白かったので、とりあえず騙されたと思ってどうぞ。


雪花の虎

戦国の世を、義を貫いて駆け抜けた軍神・上杉謙信。 毘沙門天の化身とされる名将中の名将は、実は、女だった―――

最近爆発的に人気がある東村アキコ氏が、なんと歴史物に挑戦しています。しかも、上杉謙信女性説をコミカライズ。面白くないわけがない。名作になること必至です。


阿・吽

日本仏教の要である、比叡山延暦寺の開祖である最澄、

弘法大師の名で日本人なら誰もが聞いたことがある空海。

レオナルド・ダ・ヴィンチにも匹敵するといわれる日本史上、

比類ない天才である、最澄と空海がまさに華麗に、繊細に、そして豪快に描かれる人間ドラマです!

少女マンガ作家のおかざき真里氏が、まさかの歴史物。しかも主人公は最澄と空海!こういう異種格闘技戦的な作品が最近増えてきた印象です。文句なしに面白い。


沙門空海唐の国にて鬼と宴す

中国・唐代、密教の真理を求め入唐した一人の若き留学僧・空海と遣唐使として送られた儒学生・橘逸勢の二人が、時の皇帝・徳宗の死を予言する猫の妖物と対峙、唐王朝を揺るがす大事件に関わることに…待望の第1巻!

こちらも空海物。いやー、ぼく好きなんですよ。原作は夢枕獏、はずしません。タイトルもいいですよねぇ。


サンチャゴ

時は1637年の島原。

隠れキリシタンの村に住む少女・サチ。

そこに漂着した、海賊めいた南蛮人・ディエゴ。

そして、時同じくして立ち上がる天草四郎。

抗えぬ歴史の渦が、3人を飲み込んでいく――

あぁ、これもすごいですよ。隠れキリシタンと天草四郎が主要テーマ。もう絶対面白いじゃないですか。もちろん、圧倒的に面白いです。


アサギロ~浅葱狼~

無垢な少年は、幕末最強の「狼」となる。幕末――浅葱色の羽織を身にまとい京都の街を駆け抜けて、人々から「狼」と恐れられた「新選組」。時はさかのぼり、江戸――のちに沖田総司となる惣次郎12歳は、その「強さ」を持て余しながら少年時代を過ごしていたが、一転…!?鬼才ヒラマツ・ミツルが放つ「新選組」堂々始動!!

こちらは新撰組の沖田総司がメインキャラ。なかなか物語が加速しませんが、12巻まで出た現在(2015年10月)、もっとも勢いのある新撰組モノであることは間違いありません。「るろ剣」もいいけど、こっちもいいですよ。


キングダム

時は紀元前――。いまだ一度も統一されたことのない中国大陸は、500年の大戦争時代。苛烈な戦乱の世に生きる少年・信は、自らの腕で天下に名を成すことを目指す!!

マイナーどころが続きましたが、こちらは言わずと知れた人気作品。すでに40巻出ていますが、まとめ買い推奨です。はずしません。ぼくはワンピースより好きです。


アンゴルモア 元寇合戦記

中世ヨーロッパを席巻し、恐怖の大王=アンゴルモアの語源との説もあるモンゴル軍。1274年、彼らは遂に日本にやって来た!博多への針路に浮かぶ対馬。流人である鎌倉武士・朽井迅三郎は、ここで元軍と対峙する!

少年マンガ系だとこちらも一押し。テーマは日本人なら多分誰でも勉強している「元寇」です。


ゴールデンカムイ

『不死身の杉元』日露戦争での鬼神の如き武功から、そう謳われた兵士は、ある目的の為に大金を欲し、かつてゴールドラッシュに沸いた北海道へ足を踏み入れる。そこにはアイヌが隠した莫大な埋蔵金への手掛かりが!? 立ち塞がる圧倒的な大自然と凶悪な死刑囚。そして、アイヌの少女、エゾ狼との出逢い。『黄金を巡る生存競争』開幕ッ!!!!

少年マンガとしてもレベルが高いだけでなく、アイヌ文化の考証がかなり本格的。作家だけでなく、編集者を中心に総合的な芸術を作り上げている印象を抱きます。オソマ!


光圀伝

炎のように激しく全力で己の生を貫いた男・水戸光圀。父に挑み、兄を慕い、妻を愛し、天に吼え、そしてこの国の「歴史」を確立した不世出の男を、『天地明察』の冲方丁が生み出し、『イムリ』の三宅乱丈が描き出す!

冲方丁&三宅乱丈とか、どう考えても面白い。しかもテーマは誰もが知ってる「水戸光圀」!こちらも文句無しのクオリティ。ほんと、最近のマンガ業界はレベルが上がってます。新人は大変だろうなぁ…。


天地明察

冲方丁の本屋大賞受賞作を完全漫画化!!!日本独自の暦作りに邁進した男の七転八起の人生譚!!--幕府の碁打ち、二代目安井算哲(やすい・さんてつ)こと渋川春海(しぶかわ・はるみ)は、碁の名門四家の一員でありながら真剣勝負の許されないお城碁の現状に飽きており、趣味の算術や天文観測に没頭する始末。そんな時、算術絵馬が奉納されている神社に出かけ……算術の達人「関(せき)」によって、春海の退屈な日常が打ち破られる……!

こちらも冲方丁が原作。槇えびし氏の画力もまた圧倒的。いやー、レベル高すぎでしょう、これ。


シュトヘル

見知らぬ時代、見知らぬ国の戦場。その凄惨な光景を毎夜、夢に見る高校生の須藤。ある日、楽器の工場である彼の家に、転校生の鈴木さんが訪ねてくる。彼女がその場で馬頭琴を奏で“シュトヘル”と唱えた途端、須藤は時空を越え、夢で見た国の女戦士に姿を変えていた。そして目の前には、鈴木さんに瓜二つの少年が。その少年は須藤に“シュトヘル”と呼びかけ…。

ここまで来ると、ため息が出ます。こちらはSF要素も混ぜ込んでおり、それでいて舞台となる歴史も超マニアック。何より伊藤悠氏の画力!これは見開きで読みたいので、大判のタブレットか単行本をおすすめしたいですね。


とりかえ・ばや

ベテランのさいとうちほが、新たな衝撃作をスタート!

“男女逆転ドラマ”の原型である古典「とりかへばや物語」を大胆にアレンジ。

男として生きる女君・沙羅双樹と、女として生きる男君・睡蓮の禁断の運命は―――!?

これもまた堪りませんねぇ。平安文学を現代風にコミカライズ!バレたらどうしよう!と、本気でハラハラしますw これ、原作は800年以上前の作品ですからねぇ…歴史は偉大です。


応天の門

時は平安、藤原家が宮廷の権力を掌握せんと目論んでいたその頃、都で突如起きた女官の行方不明事件。「鬼の仕業」と心配する帝から命を受けた・在原業平は、ひとりの青年と出会う。その少年の名は――菅原道真。ひきこもり学生の菅原道真と京で噂の艶男・在原業平――身分も生まれも違う、およそ20歳差のふたりが京で起こる怪奇を解決!? 「回游の森」「SP」の気鋭・灰原薬がおくる、平安クライム・サスペンス!

こちらももう文句なしっすよ。なんか解説するの馬鹿らしくなってきたので、騙されたと思ってポチってください。


アド・アストラ

荒木飛呂彦氏激賞! 紀元前3世紀、台頭著しい共和政ローマを恐怖の底に突き落とした男がいた。ハンニバル・バルカ── ローマ史上最大の敵となった怪物と、彼からローマを守った英雄プブリウス・コルネリウス・スキピオ。同時代を生きた二人の戦いが、今幕を開ける!!

洋物行きましょうか。こちらも文句無しに面白い戦記物。スキピオとハンニバル、世界史で勉強しましたよね?彼らを中心に描かれる壮大な作品です。


プリニウス

どうしても、この男が描きたかった! 世界史上もっとも著名な博物学者にして、ローマ艦隊の司令長官。古代ローマ一の知識人にして、風呂好きの愛すべき変人。その男の名はプリニウス――。『テルマエ・ロマエ』のヤマザキマリが、最強のパートナー“とり・みき”を迎えて、ふたたび魅惑の古代ローマ世界に挑む。圧倒的な構成と迫真の画力で2000年前の世界を描く、歴史伝奇ロマンの決定版、ここに誕生!

ヤマザキマリ氏の最新作は、またえらくマニアックで歴史家のプリニウス!いやー、どんだけニッチなんだよ、という感じですがぐいぐい引き込まれます。この時代を生きるこどもたちが羨ましい。世界史の勉強の教材として、これ最高ですよ。


イノサン

18世紀、「自由と平等」を望み、現代社会の出発点となったフランス革命。 その闇に生きたもう一人の主人公シャルル-アンリ・サンソン。彼は、パリで死刑執行人を務めるサンソン家四代目の当主。 その過酷な運命に気高く立ち向かった“純真”を描く、歴史大河の開幕──!!

もうこれは、海外に自信を持って輸出できる「アート」です。坂本眞一作品の世界観は、イノサンで極まっています。いやもう、こういう圧倒的な作品を前に戦わなければいけない新人は、ほんと大変だよなぁ…。


乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ

1420年、ボヘミア王国。戦争により家族を虐殺された12歳の少女シャールカは、フス派義勇軍の英雄ヤン・ジシュカに導かれ、仲間たちと共に反カトリックの戦いに身を投じていく。15世紀、中央ヨーロッパで起こり「宗教改革」の端緒となった「フス戦争」をモチーフに、少女の視点で、史実に基づいた凄惨な戦争を描く歴史巨編!!

こちらもまたマニアック。「フス戦争」を題材にした作品なんて、他になかったんじゃないかな…。歴史考証も本格的で、大人が存分に楽しめるマンガです。表紙がライトなので敬遠するかもしれませんが、中身はハードです。


乙嫁語り

美貌の娘・アミル(20歳)が嫁いだ相手は、若干12歳の少年・カルルク。遊牧民と定住民、8歳の年の差を越えて、ふたりは結ばれるのか……? 『エマ』で19世紀末の英国を活写した森薫の最新作はシルクロードの生活文化。馬の背に乗り弓を構え、悠久の大地に生きるキャラクターたちの物語!

圧倒的に評価が高い作品ですね。こちらも超マニアックで、19世紀の中央アジアの文化・風俗をマンガにしています。もはや作者の趣味。だからこそ、すさまじい世界を描きだしてくれます。名作ですねぇ。


ヒストリエ

舞台は紀元前。奴隷の身分にありながら、豊かな教養と観察眼、判断力、そしてそれらを駆使して行動を起こす度胸を兼ね備えた、不思議な青年・エウメネスがいた。あの偉大なる哲学者・アリストテレスの逃亡を助けたりしながら、彼が目指していたのは、「故郷」と呼ぶカルディアの街……。のちにアレキサンダー大王の書記官となるエウメネスの、波乱に満ちた生涯を描いた歴史大作が登場!

寄生獣の岩明均氏は、実は歴史物がすごいんです。こちらはアド・アストラとも時代が微妙にかぶってますね。おそらく作者が生きている間に完結しないであろう、壮大すぎる歴史物です。終わるのかな…?


あとかたの街

太平洋戦争末期の昭和19年、名古屋。木村家次女・あいは、国民学校高等科1年生。青春真っ只中にいるあいの関心は、かっこいい車掌さんに出会ったことや、今日の献立のこと。自分が戦争に参加しているなんて気持ちは、これっぽっちもなかった――。しかし、米軍にとって名古屋は、東京や大阪と並んで重要攻撃目標だった。少女・あいにとって、戦争とは、空襲とは、空から降り注いだ焼夷弾の雨とは、一体何だったのだろうか。

最後に紹介するのは、ポスト「はだしのゲン」とも言える重厚な戦争マンガ。こどもたちに歴史を伝える最高の教科書になるでしょう。


スマホマンガから、歴史物の名作が出て欲しい!

最近は商業出版されるマンガのレベルが格段に上がっていまして、「画力が高いだけ」「キャラが立ってる」じゃダメで、「専門家による時代・文化考証」「プロ作家による原作」が求められている感じがあります。

作家ひとりで書く時代から、チームで作品を作る時代に変化してきている、とも言えるでしょう。芸術としてのレベルが高まっていくというのは、すばらしいことだと思います。

この流れが早く、スマホマンガに来てほしいんですよね。スマホマンガが盛り上がってますが、まだこどもっぽい作品ばかりで、読んでてぜんぜん面白くないんですよ。対象がこども中心だから仕方ないといえば仕方ないんでしょうけれど、これだけスマホが普及しているわけで、本当にいい作品を出せば読んでもらうとも思います。

見方によっては、二極化している気もします。スマホで消費されるのは、割とインスタントで、低次元のものが中心です。雑誌に載るような作品は、作家ひとりでは対処できないほど巨大な作品になっています。やはり作品のレベルは高いほうが面白いので、スマホマンガ文化の底上げに期待したいですね。


というわけで、最近のマンガは面白いのです。もっと読みたい人向けに、おすすめマンガリストも備えておりますので、合わせてどうぞ。


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