今まで3
結婚してからしばらくして、高校時代の同級生から妊娠の報告を受けました。
名前はMちゃん。(このMちゃんが、後に私の平凡な毎日にちょっぴり色を添えてくれます。そのお話は追々と)
妊娠をきっかけに結婚が決まり、『これも運命だね、授かり婚も素敵だね』と、心からMちゃんの妊娠をお祝いしました。
数ヵ月して無事Mちゃんは出産し、私はMちゃんとMちゃんの赤ちゃんに会いに行きました。
ほわほわした赤ちゃんは小さくて、手のひらに指を置くと、キュっと握ってくれて。
Mちゃん夫婦の色んな所がミックスされて産まれてきた赤ちゃん。
子供って奇跡だなあ、、と。
とても愛しく感じたのを覚えています。
そして、それからというもの、私の頭は赤ちゃんでいっぱいになりました。
結婚してから2年半。
夫さんに「赤ちゃんが欲しいよ」そう言いました。
夫さんは「そうだよね、欲しいね」そう言ってくれました。
その後、タイミングをはかって、何度かトライしましたが、愛撫の段階で私の身体は頑なに夫さんを拒み続けました。
大好きなのに、愛してるのに、どうしてかな?
自問自答しても答えを見つけることは出来ませんでした。
どんなに優しくされても、どんなに時間をかけてもらっても、私は反応せず、身体は強ばり、涙が流れました。
大好きな夫さんと待ち望んだ行為。
ずっと大切に守ってきた特別なこと。
ようやく叶うのに。
「sumi、なんだかすごく、悪いことしてるみたいな気持ちになる」
夫さんの言葉。
もうムリ、俺には出来ないよ…そう言われてるように感じました。
それからしばらく、またレスが続きました。
そして、28歳になる私の誕生日。
夫さんがくれたプレゼントには、カードが添えられていました。
『不甲斐ない自分だけど、sumiと新しい家族を迎えたい。どうかこれからも宜しくお願いします』
夫さんの、丸いあったかい文字で綴られたメッセージ。
涙がでました。
もう一度、チャレンジしてみよう。
夫さんと自分の赤ちゃんを抱きたい。
夫さんに愛されたい。
強く、そう思いました。
それから、今日がベスト!という日を探し、そのタイミングで夫さんと初めて最後まで至りました。
「夫さん、私がどんなに嫌そうでも、嫌じゃないから、止めないでね」
夫さんは苦笑い。
私は仰向け状態のまま、自分の顔にクッションを押し付け、そのクッションを両腕でぎゅっと抱き締めました。
こうやって書いていると、涙がこぼれそうです。
なんでそこまでして、、って。
でも、それが当時の私でした。
夫さんは「sumi、大丈夫?行くよ、入るよ」
私は「うん!はい!どうぞ!!」
そして、その時に、赤ちゃんの芽は私のお腹に宿されました。
クッションを顔から外し、「終わったの?出来た?」
そう聞いた私。
「出来たよ。きっと赤ちゃん来てくれるよ。sumi頑張ったね。ありがとう」
優しい顔で、優しい声で、夫さんは私をギュっと抱き締めてくれました。
それ以降、夫さんとは長い長いセックスレスが続いています。
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