くいデータ流用 北海道内で新たに２件見つかる

11月1日 6時30分

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旭化成建材が請け負った工事で建物を支えるくいのデータの流用が各地で明らかになっている問題で、新たに北海道内の学校施設と道営住宅の２件で、データが流用されているのが見つかりました。

くいの工事のデータの流用が新たに見つかったのは、いずれも北海道の、新篠津村にある道立の学校施設と、紋別市にある道営住宅です。
北海道が過去１０年余りの間に道が発注して旭化成建材が関わった工事について調査したところ、くいの工事のデータに不自然な点があったため詳しく調べた結果、流用が見つかったということです。
北海道によりますと、これまでのところ、建物が傾くなどの不具合は見つかっていないということです。また、旭化成建材もデータの流用があったことを確認したということです。北海道内では、これまでに、釧路市にある２つの道営住宅でもくいのデータの流用が明らかになっていて、流用は今回見つかった２件と合わせて４件になります。道は、この４件について流用が行われた経緯の説明と安全性を確認する調査を行うよう会社側に求めています。
また、新たに見つかった２件について、１日午前、記者会見を行い、事実関係を詳しく説明することにしています。
旭化成建材が工事を請け負った物件では、北海道以外では、東京・江東区や横浜市の学校でもデータの流用が明らかになっています。