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ハクバサンショウウオ
1975年に長野県白馬村で発見され、当初はトウホクの地域個体群と思われていたようです。 後の1987年に新種記載されました。 和名は基準産地に由来し、学名は「飛騨山脈のサンショウウオ」を意味します。 調査を進めたところ、白馬村での生息域は100平方キロ未満であることが分かり、確実な繁殖地も2ヶ所しか知られていないそうです。 バブル経済真っ盛りの当時、周辺はどんどんリゾート開発が進んでいました。 バブル崩壊後の90年代も、今度は長野オリンピックに向けた建設ラッシュが続き、工事予定地のハクバを近隣の湿地に移す作業なども行われてていました。 生息地に私有地が多く、有効かつ統一した保護政策を取りづらい状況でもあったそうです。 一方で飛騨山脈を挟んだ西側、岐阜県でも新種のサンショウウオが発見されたとして、1991年にH.tenuis ヤマサンショウウオが記載されました。ヤマは富山県南東部や新潟県西部でも発見されています。 松井正文先生のアロザイム分析により、ハクバとヤマが同一種との発表がなされたのは、確か2002年。 以来、学会では2種は同一種との見方が主流のようで、早い者勝ちでハクバの名称が広く使われているようです。 なお、白馬村個体群は、岐阜県側個体群より富山産の方に遺伝的には近いそうです。 |
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白馬近辺は3回訪れましたが、どんどん生き物が減っているようです。
水田の用水路も三面コンクリートが多い…
ハクバ生息地という看板が立ってましたが、環境的にはそんなに…という感じがしてならないです。
ただ、クワガタは最高です(笑)
2011/6/9(木) 午後 6:35 [ 不使用1 ] <<コメントに返信する
謎のハンター様
白馬村の風景は、長野五輪を境にかなり変わってしまいました。
私は当時、信州松本に住んでいて、特に仁科三湖の風景が好きでした。
生き物と人間の共存は可能でしょうが、生き物と開発(=欲)は相容れないものだと感じます。
2011/6/9(木) 午後 7:52 [ にろろ ] <<コメントに返信する
生き物が減っているのは悲しいですね・・・
これ以上減らないよう祈りたいです・・・
ORANGE
2011/6/10(金) 午前 10:18
<<コメントに返信する
ORANGE様
「共利共生」「共存共栄」、難しい言葉ですね。
諸々の開発行為において、せめて自然への配慮とバランス感覚を欠かさないでほしいものです。
2011/6/10(金) 午後 1:07 [ にろろ ] <<コメントに返信する
先日の空振りフィールド観察と言い、自然には着実に悪い風が吹いて来ているのでしょうか?
生き物が住みにくい環境になっているのでしょう…長野のようないい環境でも、そんな状態なんですね…
2011/6/10(金) 午後 11:00
<<コメントに返信する
ポケッチ様
世の中、色んな意味で「良い風」が吹くといいですね。
開発行為などを否定する立場ではありませんが、まずは身近な自然(人為的な「自然」を含む)を大切にしたいものです。
2011/6/11(土) 午前 0:20 [ にろろ ] <<コメントに返信する