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ラナウイルス感染症 ケータイ投稿記事

ここのところ、絡みづらい病気ネタが続いてますね。でももう一段落です。

今日、残りのハクバ幼生すべてを、麻布大学に送り出しました。

たぶん22匹。うまく数えられないほど元気に泳ぎ回る個体もいましたが、よく観察すると大半の個体に異変が見られました。

昨晩のうちに発送用の用意をして覚悟は決めていました。でも、いざ梱包する段階では、泣けてきました。

今回の我が家の例が、少しでも研究の発展に寄与してくれることを願っています。

ところで…
ラナウイルス、実は既に相当蔓延しているのではないか、と私は思います。

野外のラナウイルス感染症は、ウシガエル幼生の大量死として報告されたものばかりだそうです。
ただ、ウシガエル特有の病気ではなく、他種の両生類にも致死的な症状を引き起こすことは我が家の例の通りです。

思うに、死亡個体が目立つウシガエルのみが人目についているだけなのではないでしょうか。
ウシガエルのオタマは大きいので、まとまって死亡していれば目立ちます。
私がこの春飼育し放流したタゴオタマなど、大変小さくて目につきにくいでしょう。そもそも数千匹単位でまとまって生息することは無く、仮に病気が蔓延して死亡しても「大量死」とは認識されないのではないでしょうか。サンショウウオなど有尾も同様です。
また、カエルやサンショウウオの幼生を数百単位で飼育する人はなかなかいないでしょう。
少数を飼育し死亡したとしても「環境が合わなかった」「そもそもこの種は飼育難関種なのだ」で納得されてしまうケースが多いと思います。今回私も、当初ブチが死亡した時はそう思っていました。
また、特に有尾類はコレクション性が高く、種別はもちろん産地別、色彩別などで分けて飼育していることが多いでしょう。これは病気の蔓延を防ぐ(結果として、死亡したとしても問題視されにくい)環境構造になっている気がします。
大量ストックと言えばペットショップでしょうが、ストック個体が大量死しても、それを公表するメリットは店側にはありません。

以上、実際にはラナウイルスは、気付かれることなく既にかなり広がっているのではないか。これが私の意見です。

わずかなきっかけで、簡単に感染する素地はあるのかも知れません。
くれぐれもご注意されることを強く願います。

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今回の件は、両生類飼育者にとってホントに厳しいものでしたね・・・

ラナウイルス、アズマヒキやアカガエルの幼生なら大量死もあり得そうですけどね。
タゴは幼生期間が短いですから、もしかすると、幼体になってから発症するのかもしれませんね。
特に流水性種は発症して死んでも気づかれない場合が多いと思います。

私はツボカビが流行った時から、基本、新規導入個体は導入後2〜3ヶ月間、他個体から隔離しています。
現在、ファイアもその状況です。

2011/8/15(月) 午後 9:26 [ 不使用1 ] <<コメントに返信する

謎のハンター様
確かに今回は厳しく辛い事態で、パニックにもなりました。
しかし起きてしまった現実を、貴重な経験だったと考えられるだけの余裕も出てきました。

ただ…問題は息子の自由研究。
小型サンショウウオ全般と飼育記録についてまとめ、夏休み最後に上陸!
などと思い描いていました。
急遽軌道修正して「両生類の危機!ラナウイルス感染症の恐怖!!」でまとめるしかありませんね。
どっちにせよ原稿を作るのは私。宇根先生から論文引用の許可はいただいてますが、これをどう中1レベルの言葉でまとめるか、それが問題です。

2011/8/16(火) 午前 0:36 [ にろろ ] <<コメントに返信する

確かにかなり広まっているでしょうね…

カスミはおかげさまで順調に成長しています

うちもスポイトやピンセットなど使い回しなので気をつけないといけませんね…

2011/8/17(水) 午前 7:32 [ げろ ] <<コメントに返信する

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自由研究というよりハペ学会レベルのものになっちゃいますね(汗

2011/8/17(水) 午後 8:58 [ あっきー ] <<コメントに返信する

げろ様
あまり神経質になる必要はないと思いますが、今までニュース(しかもマイナー)や論文でしか知る機会のなかったラナウイルスは、意外と身近なものなんだと知りました。
たぶん、新規生体導入の時に、しばらく隔離飼育するとかの注意を払えば良いのではないでしょうか。

気をつけていてもウイルスは見えませんし、発症して目に見える異変が現れたら手遅れですから、不安になるだけ損かも知れませんね。

2011/8/17(水) 午後 11:42 [ にろろ ] <<コメントに返信する

あっきー様
結局、息子の自由研究は私がすべて原稿を書いています。
サンショウウオの概論からハクバ飼育記録、そして病気で全滅したところまでは作文しました。
あとはラナウイルス感染症の概要と予防策を書いて完成…です。資料もあります。でもそれを中1の文章で表すのが面倒です。

2011/8/17(水) 午後 11:47 [ にろろ ] <<コメントに返信する

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環境系の仕事をしておりますので、仕事柄こういう話は気になります。
自然環境下においても、こういったウイルスによる在来種への影響を調査する業務も出ております。
少しでも研究がすすむことを期待したいです。

2011/8/18(木) 午前 7:21 [ DM_nao ] <<コメントに返信する

大変なことになっていたんですね・・・
一度病気がでると全滅ということもありますからね・・・
今回の件はとても悔しいですが、この病気に触れて、症状を実際に見た経験が、一つの知識となって次の飼育につながりますよね・・・
頑張ってください。
ORANGE

2011/8/18(木) 午後 3:05 tas*9_*r2 <<コメントに返信する

DM_nao様
環境系のお仕事なんですか。私は生き物飼育とは無関係の金融関係です。

ある種のウイルスだけで生態系を破壊するような事は無いでしょうが、今回のラナウイルスの破壊力には驚きました。
研究が少しでも進展することを願っています。

2011/8/18(木) 午後 11:30 [ にろろ ] <<コメントに返信する

ORANGE様
できれば経験したくはなかったんですけどね…
経験してしまった以上は、これを今後に役立てたいと思います。
今回全滅したブチ、ハクバ幼生以外は、今のところ異常は無く元気にしています。

2011/8/18(木) 午後 11:34 [ にろろ ] <<コメントに返信する

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