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 「食」をテーマにしたイタリア・ミラノ万博で30日、優れた建築や展示のパビリオンに対する表彰式(博覧会国際事務局主催)があり、日本館が展示デザイン部門で金賞を受賞した。

 日本館は「共存する多様性」をテーマに、四季折々の美しい農村風景をCGで映し出す展示や、和食の知恵や技を観客参加型のショーなどを通じて体感できるコーナーなどで人気を集めた。全国の自治体も参加し、日本の多様な食文化を紹介。会期中に200万人以上が来館した。

 日本館の加藤辰也政府代表は記者団に「皆さんの力の結集があった。展示で伝えてきたのはほんの一部。日本が(世界の)食の課題に貢献できることを感じていただければ」と話した。5月から半年間続いた万博は31日に閉幕する。(ミラノ=山尾有紀恵)