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日中韓首脳会議 きょう3年半ぶりに開催へ11月1日 4時05分
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およそ3年半にわたって途絶えてきた日本と中国、韓国の3か国の首脳会議が、1日、韓国で開催されます。安倍総理大臣は、首脳会議の定期的な開催など対話を継続していく方針を確認したい考えで、日本と中国、韓国との関係改善の方向性が明確になるかが焦点です。
韓国のソウルで1日、2012年5月以来、およそ3年半にわたって途絶えてきた日本、中国、韓国の3か国の首脳会議が開かれます。
安倍総理大臣は1日午前、羽田空港をたち、午後からの首脳会議に臨んだあと、夕方には中国の李克強首相、韓国のパク・クネ(朴槿恵)大統領と共に、会議の成果を盛り込んだ共同宣言を発表する予定となっています。
事前の調整で、共同宣言には、歴史を直視するという精神の下、未来志向で協力的なパートナーシップを強化していくことや、3か国によるFTA=自由貿易協定の締結に向けた交渉の加速など、経済、環境、防災などの分野での協力を拡大していく方針が盛り込まれる見通しです。さらに、北朝鮮情勢を巡って、朝鮮半島の緊張を高めるあらゆる行為に反対するとともに、北朝鮮に対し核開発を放棄し非核化を進めるための協議に復帰するよう求めることも明記される方向です。
安倍総理大臣としては、中国、韓国との関係改善に向けて、幅広い分野で3か国の協力を強化する必要があるとして、首脳会議を定期的に開くことや、来年は日本で開催することなどを確認したい考えです。
また安倍総理大臣は、今回の首脳会議に合わせて、1日夜、李首相との日中首脳会談に、2日午前にはパク大統領との日韓首脳会談に臨むことにしています。この中で、安倍総理大臣は、北朝鮮に加え、東シナ海や緊張が高まる南シナ海の情勢についても取り上げ、地域の平和と安定のために関係国が対話を続ける重要性を確認したい考えで、一連の会議などを通じて、日本と中国、韓国との関係改善の方向性が明確になるかが焦点です。
安倍総理大臣は1日午前、羽田空港をたち、午後からの首脳会議に臨んだあと、夕方には中国の李克強首相、韓国のパク・クネ(朴槿恵)大統領と共に、会議の成果を盛り込んだ共同宣言を発表する予定となっています。
事前の調整で、共同宣言には、歴史を直視するという精神の下、未来志向で協力的なパートナーシップを強化していくことや、3か国によるFTA=自由貿易協定の締結に向けた交渉の加速など、経済、環境、防災などの分野での協力を拡大していく方針が盛り込まれる見通しです。さらに、北朝鮮情勢を巡って、朝鮮半島の緊張を高めるあらゆる行為に反対するとともに、北朝鮮に対し核開発を放棄し非核化を進めるための協議に復帰するよう求めることも明記される方向です。
安倍総理大臣としては、中国、韓国との関係改善に向けて、幅広い分野で3か国の協力を強化する必要があるとして、首脳会議を定期的に開くことや、来年は日本で開催することなどを確認したい考えです。
また安倍総理大臣は、今回の首脳会議に合わせて、1日夜、李首相との日中首脳会談に、2日午前にはパク大統領との日韓首脳会談に臨むことにしています。この中で、安倍総理大臣は、北朝鮮に加え、東シナ海や緊張が高まる南シナ海の情勢についても取り上げ、地域の平和と安定のために関係国が対話を続ける重要性を確認したい考えで、一連の会議などを通じて、日本と中国、韓国との関係改善の方向性が明確になるかが焦点です。
中国・韓国の思惑は
3年半ぶりに開かれる日中韓3か国の首脳会議で、中国は、みずからが中心となる東アジアの経済一体化に弾みをつけ、日米韓の連携にくさびを打ち込もうという思惑がうかがえます。また韓国は、経済的な結びつきが強い中国との関係強化を図るとともに、アメリカから促されていた日韓関係の改善に取り組む姿勢を印象づけたい考えです。
1日午後からソウルの韓国大統領府で開かれる日中韓3か国の首脳会議で、中国はTPP=環太平洋パートナーシップ協定に参加していないことから、みずからが中心となる東アジアの経済一体化に弾みをつけるため、3か国のFTA=自由貿易協定の交渉加速を呼びかけたい考えです。また、中国の王毅外相は、最近、東アジアでは「地域外の大国」の要素もあって政治的な信頼が足りないと指摘しており、日中韓の枠組みで政治協力も進めて、日韓両国とアメリカの連携にくさびを打ち込もうという思惑がうかがえます。
一方、ホスト国の韓国は、3か国が一致して北朝鮮に対し、核やミサイルの開発の放棄を求めることや、FTAの締結に向けた交渉を加速させることを呼びかける方針です。そして、経済的な結びつきが強い中国との関係強化を図るとともに、同盟国アメリカから促されていた日韓関係の改善に取り組む姿勢を印象づけたい考えです。また、いわゆる従軍慰安婦の問題など歴史認識の問題を巡っては、中国とともに日本側に具体的な対応を求めることにしています。
1日午後からソウルの韓国大統領府で開かれる日中韓3か国の首脳会議で、中国はTPP=環太平洋パートナーシップ協定に参加していないことから、みずからが中心となる東アジアの経済一体化に弾みをつけるため、3か国のFTA=自由貿易協定の交渉加速を呼びかけたい考えです。また、中国の王毅外相は、最近、東アジアでは「地域外の大国」の要素もあって政治的な信頼が足りないと指摘しており、日中韓の枠組みで政治協力も進めて、日韓両国とアメリカの連携にくさびを打ち込もうという思惑がうかがえます。
一方、ホスト国の韓国は、3か国が一致して北朝鮮に対し、核やミサイルの開発の放棄を求めることや、FTAの締結に向けた交渉を加速させることを呼びかける方針です。そして、経済的な結びつきが強い中国との関係強化を図るとともに、同盟国アメリカから促されていた日韓関係の改善に取り組む姿勢を印象づけたい考えです。また、いわゆる従軍慰安婦の問題など歴史認識の問題を巡っては、中国とともに日本側に具体的な対応を求めることにしています。
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