先日、ある1冊の本と出会いました。
書き出しはこうです。
「すみれちゃんは、大の愛鳥家である。」
ポプラ社 「リボン」 作者 小川糸
宝物は、一緒に過ごした時間のすべて。
ある日、なかよしのおばあさんと少女が小さな鳥の卵を見つけ、ふたりで大切にあたためはじめる。
少女のてのひらの上で生まれたのは、一羽のオカメインコ。
黄色い小鳥は、羽ばたきとともに人々をやさしく結びつけていくのだった。(帯より)
この本の中には、
いわゆる「イヤな人」は出てきません。
みんながただただ毎日を、
賢明に生きているだけです。
それでも、
全編を通じて、
そこには
「かなしみ」があります。
「せつなさ」があります。
「生きる」ことにつきものの、
「別れ」を予感させる、かなしみとせつなさが。
けれども、作者は
小さな鳥を通じて語り続けます。
「だいじょうぶ、こわくないよ。」と。
やさしくされることで、
自分もまた、だれかにやさしくなれるような。
そんな気分にさせてくれる1冊でした。
そして・・・・・・。
この本と出会ったときに、
私の頭の中に、真っ先に浮かんだのは、
もちろん
happy-ok3さん。
鳥に関する愛情と情報がたっぷり詰まったブログを紡ぐ、
私の大好きなブロガーさんです。
「リボン」から、その一節を引用します。
「頭のてっぺんを搔いてやると喜ぶのは、相変わらずだ。妻は、その行為をカキカキと言う。カキカキ、妻が声にするだけで、スー坊はとことこと近づいてきて、催促をするようにぺこりと頭を下げる。」
この一節を読んでいる間、
私はもちろん、笑顔になりました。
「カキカキ」・・・
思いがけない場所で、
思いがけず、happyさんのブログに、
再会したような。
そして、
今回「リボン」を読んで、
私は自分が思っているよりずっと、
happyさんのブログがここ最近更新されていないことを
寂しく思っていることに
気がついたのでした。
小説「リボン」のラスト、
登場人物に、ある奇跡が訪れます。
そして彼女は思います。
「だって、私たちの魂は、見えないリボンで永遠につながっているのだから。」と。
最後に、
最近、本当に感動して、
しばらく声も出せなかったブログを紹介します。
「リボン」
そして
「インドラの網」
お目にかかることも、
ふれることもできませんが、
「ブログでの繋がり」を、
大切な「縁」に感じる。
それもまた、
私には、
得がたい奇跡に感じられてならないのです。