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パグウォッシュ会議 きょうから長崎で開催
11月1日 5時46分

世界各国の科学者が核兵器廃絶について話し合うパグウォッシュ会議が1日から被爆地・長崎で始まります。日本での開催は10年ぶりで、核廃絶への道筋が見えないなか、被爆地からどのようなメッセージを打ち出すことができるか注目されます。
パグウォッシュ会議は、物理学者のアインシュタインらが核廃絶を訴える宣言を出したことをきっかけに、1957年、カナダのパグウォッシュに日本人初のノーベル賞受賞者、湯川秀樹博士や原爆の開発に加わった物理学者らが集まって以降、定期的に開かれています。日本での開催は10年ぶりで、ことしは被爆70年を迎えた長崎で初めて開かれ、およそ40か国から200人近い科学者らが参加します。
参加者は、1日、原爆で命を落とした父親をみずからだびに付した経験を持つ被爆者の男性から話を聞いたあと、議論に入ります。
会議では、世界の核兵器の大半を持つアメリカとロシアの政府高官を招き、核軍縮の見通しについて議論が交わされるほか、中東や北東アジアなどでの非核化の方策や核兵器の非人道性などについて話し合いが持たれます。
世界では1万5000発を超える核兵器が保有され、ことし国連本部で開かれた核軍縮に関する国際会議でも合意文書がまとまらず、核廃絶への道筋は見えないままです。
会議では、最終日の5日に、核廃絶に向けた「長崎宣言」が発表されることになっていて、被爆地からどのようなメッセージを打ち出すことができるか注目されます。

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