今は転職して全く別の業界にいいるけど数年前まで杭打ち屋にいいた。
Mセキさん
Jぱい
以上3社が業界の大手3社と言われている。自分も上記3社のうちの1社にいた。
Mは圧倒的コスト競争力で業界の最大手として君臨しており、Jが後に続く。
Nはかつては業界の盟主だったが凋落が激しく、現在では大手3社から脱落しそうなかんじ。
後に大中小の杭打ち屋が続く。
で、今回の旭化成建材の件だが、ぶっちゃけ他の会社もいくらでもやっている。
本当に正確な施工を要求するなら杭を打つところすべてボーリングをすべきだが、そんなことする金はどこにもない。
で広大な現場の1~3箇所でボーリングを行い後はある程度の推定になる。
でも、地中のことなんか誰もわからない。支持層が凹んでるとこもあれば、凸ってるとこもある。
現場的にはむしろ凹んでた場合はいくらでもごまかせるが、凸ってた場合、硬すぎて掘り進められなくて非常に厄介になる。
上から所定の杭長まで埋めろとか言われるから。そういう場合はこっそり杭を短くしたり鋼管杭の場合はちょん切ったりする。
こっそりね。
でもこの場合は硬い地盤に支えられているので基礎の役割としては全く問題ない。
支持層が深くて、杭が届かない場合だが、まあ、いくらでもごまかす方法はある。電流計なんていくらでもごにょごにょできる。
むしろ今回データーを見て改ざんがわかるようなずさんな改ざんを行ったことが業界的には不思議。
これはゼネコンも知ってて黙認・暗に強制させる場合もあれば、杭打ち屋の方でゼネコンに何も言わずにごまかす場合もある。
なぜなら施工が伸びてもゼネコンは金を払ってくれないし、次の現場もすでに決まっているから回転率を落とせない。
そういうわけで、杭打ち屋にとっては今回の旭化成建材のやったようなことは日常的に行われている。
今回の件があって、元同僚に電話してみたら、杭打ち業界は今騒然としてるらしい。
会社には引っ切り無しに国交省やマスコミゼネコン、その他色々から問い合わせの電話の対応に追われているらしい。
圧倒的コスト競争力で業界トップに立ったMさんは特に戦々恐々としているんじゃないでしょうか。
でも、杭打ちにかぎらず、建設業は他もこんな感じなんではないのかなあ。
「あんたんとこは大丈夫なんだろうな!」って問い合わせに 「大丈夫です!」って答えてるんだろうなあ。。。 働くって辛いなあ