ニュースウオッチ9▽六本木の開業医“やせ薬”不正販売▽20年経て釈放 何語る 2015.10.26


これで痩せられるんですか?
こんばんは。
ニュースウオッチ9です。
アフガニスタン北部で、マグニチュード7.5の大きな地震がありました。
アフガニスタンと隣接するパキスタンで、これまでに50人以上が死亡し、当局などが被害の確認を急いでいます。
アメリカの地質調査所によりますと、アフガニスタンの北部で、現地時間のきょう午後1時39分ごろ、日本時間の午後6時9分ごろ、マグニチュード7.5の地震がありました。
震源は、アフガニスタンの首都カブールから250キロ余り北東で、震源の深さはおよそ212キロと見られています。
パキスタン政府の国家危機管理室はNHKの取材に対して、今回の地震で、被害の大きかった北部の地域で、これまでに40人の死亡を確認したとしています。
一方、AP通信などによりますと、アフガニスタンでは、北部タハール州で地震が発生した際、学校から女子生徒たちが一斉に避難しようとして折り重なるようにして倒れ、12人が死亡、およそ30人がけがをしたということです。
この地震でアフガニスタンのほか、パキスタンやインド、それにウズベキスタンやタジキスタンなどの広い範囲で揺れが確認されました。
インドの首都ニューデリーの中心部にある、NHKの支局が入っているビルでは、ゆっくりとした横揺れが数十秒間続き、揺れを感じた人たちがビルの外に避難していました。
アフガニスタン政府もパキスタン政府も、被害の大きかった地域とは連絡を取るのが難しいため、全体状況は分からないとしており、被害の確認を急いでいます。
アフガニスタンとパキスタンの日本大使館によりますと、日本人が地震の被害に遭ったという情報は現時点ではないということです。
このニュース、また詳しい情報が入りしだい、お伝えします。
次です。
宮城県七ヶ浜町の住宅から、高齢の母親と長男の親子と見られる遺体が見つかった事件で、進展がありました。
2人と一緒に暮らし、連絡が取れなくなっていた50代の次女が、秋田県大館市にいるのが分かり、警察は当時の状況などについて詳しく話を聴いています。
この事件が明らかになったのは、今月20日。
宮城県七ヶ浜町の住宅の庭で、女性の遺体が埋められているのが見つかり、さらに2日後、床下から男性の遺体が見つかりました。
この家には、佐藤かのさんと、長男の長一さん、それに50代の次女が暮らし、警察は、遺体の状況や所持品などから、亡くなったのはかのさんと長一さんの親子と見て、確認を進めています。
一方、50代の次女は、今月20日以降、連絡が取れなくなり、警察が行方を捜していました。
町内に住む長女によりますと、次女は、前日の19日の夜に家を訪ねてきて、母親の介護疲れを訴えていたということです。
警察によりますと、きょう、次女が秋田県大館市にいることが分かり、警察は、当時の状況などについて詳しく話を聴いています。
次です。
医師の倫理が問われる事件です。
肥満の治療薬として、向精神薬に指定されている薬を、患者ではない中国人ら3人に不正に販売した疑いで、東京の開業医が厚生労働省の麻薬取締部に逮捕されていたことが分かりました。
食欲を抑制する効果がある向精神薬、マジンドール。
この薬を巡って、事件が起きました。
今回、押収された肥満の治療薬、マジンドール。
中枢神経を刺激することで、食欲を抑える向精神薬として、国内で唯一、健康保険の適用が認められた薬です。
法律で、医師が患者に処方する以外、販売は厳しく規制されています。
この薬の扱いを巡って、逮捕されたのが。
東京・六本木でクリニックを開業していた医師、澁谷雅彦容疑者。
厚生労働省の麻薬取締部によりますと、澁谷医師はことし7月、マジンドール1万8000錠を、患者ではない中国人ら3人に、合わせて440万円余りで不正に販売したとして、麻薬及び向精神薬取締法違反の疑いが持たれています。
澁谷医師のクリニックのホームページです。
六本木で話題のダイエット外来。
モデルさんやタレントさんの駆け込み寺。
診察のうえ、院内で処方いたしますとも書かれています。
麻薬取締部によりますと、澁谷医師は、去年からマジンドールを大量に仕入れ、中国人らに横流しして、およそ5000万円を稼いでいたと見られています。
調べに対し、金もうけがしたかったと、容疑を認めているということです。
厚生労働省は、重度の肥満患者にのみ保険が適用され、処方することを認めています。
保険が適用されない自由診療では、医師の判断で処方でき、痩せ薬として利用されています。
東京・銀座の美容外科です。
ここには、若い女性を中心に、痩せたいという人が、マジンドールを求めて、訪れています。
薬の製造・販売元によりますと、年間の流通量の3割が、美容の目的で使われていると見られます。
この美容外科のスタッフで、患者として薬の処方を受けたことがある女性は。
一方で、不眠などの副作用も報告されています。
依存性があるとされているため、服用の期間に制限を設けています。
一方、こちらは中国のホームページ。
日本の薬は品質が高く、安全だとして、人気があるということで、このサイトでは、マジンドールが販売されています。
10錠で日本円にして6700円ほど。
実際に服用していたという中国人の女性は。
中国では、食生活が豊かになり、肥満や太り過ぎの人が、およそ3億人に上るという調査結果もあります。
今回逮捕された中国人の1人は、中国のセレブ層にダイエット薬が人気で、高く売れると思ったと供述しており、一部を中国に送っていたと見られています。
麻薬取締部は今後、中国の富裕層などに向けて、薬が横流しされるケースが増えるおそれがあると見て、監視を強めています。
痩せたいという思いにつけ込んで、金もうけのために、薬を横流ししていたというのは、医師としてあるまじき行為です。
倫理観が厳しく問われる事件といわざるをえません。
ヨーロッパに流れ込むシリアなどからの難民。
移動が厳しくなる冬を前に、押し寄せるペースが加速しています。
中には、国境を封鎖する国も出るなど、混乱が深まっていることから、EU・ヨーロッパ連合は、緊急の会議を開き、対策を協議しました。
海に漂流しているところを発見された、幼い男の子。
救命胴衣をつけていますが、意識がありません。
漁船の男性たちが懸命に助けようと処置します。
一命を取り留めた男の子。
母親と再会を果たしました。
男の子は1歳半。
シリアからの難民で、乗っていた船が転覆し、漂流していたということです。
こちらも衝撃的な映像です。
暗闇の中にうごめく光る集団。
押し寄せる難民たちです。
スロベニア政府が、夜間でも撮影できるカメラで、クロアチアとの国境付近を撮影しました。
暗闇の中にどこまでも続く難民たちの列。
夜になっても大勢の難民が徒歩で移動し続けているのが分かります。
中東のシリアなどからヨーロッパに流入する難民や移民。
EU・ヨーロッパ連合では、こうした人たちがEU域内に入った場合、最初に入った国が、難民として認めるかどうかを決める責任を負うと定めています。
しかし、実際にはその対応を巡り、ヨーロッパ各国の足並みに乱れが。
難民たちの多くが目指すのは、受け入れに寛容なドイツ。
そこに向かう際にまず到着するのが、ハンガリーです。
ところが、あまりに多くの難民が押し寄せ、ハンガリー政府は、国境をフェンスで閉鎖。
隣国のクロアチアやスロベニアに大勢の難民たちが流れ込み、混乱が広がっています。
難民を押しつけ合うような動きも出る中で、EU・ヨーロッパ連合は、25日、難民の移動ルートとなる、ギリシャからドイツまでの13か国の首脳らによる緊急会議を開催しました。
会議では、ギリシャとその周辺のバルカン諸国に、10万人分の暫定的な受け入れ施設を設けることや、難民の審査手続きに追われるスロベニアなどに支援のため、専門官を派遣することを決めました。
しかし、受け入れ施設の設置場所や、必要な資金をどう確保するかについてなど、具体的な内容には踏み込んでおらず、計画が速やかに実行されるかは不透明な情勢です。
ヨーロッパはあくまで難民を受け入れていくことが責務だとしていますが、その具体的な方法は、なかなかまとまっていないんですね。
そうですね。
ただこれ、ヨーロッパだけの問題ではなくて、今、難民問題は、対岸の火事だというふうにはしていられないぐらいに、実は深刻化して、社会的な対応が求められてきているんですが、先ほどの会議に出席していた国連の難民高等弁務官がね、来月、日本を訪問する方向で調整しているということなんですけれども、日本は難民問題に対しては、これまで財政面での支援っていうのは、やってきてるんですけれども、難民の受け入れにはね、消極的だというふうに、海外のメディアからよく指摘をされているんですね。
ですから、日本としてどんな支援ができるのかね、これは対応が、これから問われるということになりそうです。
次は、原発再稼働に向けた動きです。
四国電力伊方原子力発電所3号機の再稼働について、愛媛県の中村知事と地元の伊方町が同意しました。
原発の新しい規制基準のもとでは、鹿児島県の川内原発に続いて2か所目です。
伊方原発が立地する、愛媛県の中村知事。
きょう午前、四国電力の佐伯勇人社長と面会し、伊方原発3号機の再稼働を了解すると伝えました。
中村知事は記者会見で。
また地元、伊方町の山下和彦町長も、四国電力の担当者に再稼働に同意することを正式に伝えました。
午後、中村知事は経済産業省を訪れ、林大臣に十分な情報公開と説明に努めることなどを求める文書を手渡しました。
愛媛県庁の前では、再稼働に反対するグループのメンバーら30人余りが抗議集会を開きました。
地元、伊方町では。
伊方原発を巡っては、課題も指摘されています。
事故が起きた場合の安全な避難方法の確立です。
伊方原発は、海に突き出した佐田岬半島の付け根に立地しています。
事故が起きた場合、原発より先端側に住むおよそ5000人が、陸路で避難できなくなり、孤立するおそれがあるのです。
愛媛県は対岸の大分県と協議し、孤立した住民を船などで大分県内に避難させることを、ことし6月、新たに避難計画に盛り込みました。
しかし、地震や津波と原発事故が、同時に発生する複合災害では、岸壁が壊れたりして、港が当面、使えなくなる事態も予想されます。
また、住民が避難することになる大分県では、バスを使って、住民の輸送に当たるとしていますが、県とバス協会との間で、具体的な検討はまだ行われていません。
伊方原発の再稼働に県と立地自治体の同意が得られたことを受け、菅官房長官は。
原子力規制委員会による認可や、新しい設備の検査などが残っているため、早くて来年の春以降になる見通しです。
再稼働の前提となる審査は、建設中のものも含めると、15原発の25基で申請されています。
言うまでもないことですが、原発に絶対の安全はないという4年前の原発事故が残した重い教訓を肝に銘じて、国や電力会社には何よりも安全の確保を優先してほしいと思います。
ここで、今入ってきたニュースです。
宮城県七ヶ浜町の住宅から、高齢の母親と長男の親子と見られる遺体が見つかった事件で、容疑者が逮捕されました。
2人と一緒に暮らし、連絡が取れなくなっていた50代の次女が、きょう、秋田県内で見つかり、警察は、母親と見られる女性の遺体を遺棄したとして、死体遺棄の疑いで逮捕しました。
では、次のニュースです。
無罪を訴えて20年。
ようやく手にした釈放です。
平成7年、大阪市で住宅が全焼し、小学6年生だった女の子が死亡した火事。
無期懲役が確定したあと、再審・裁判のやり直しが認められた母親ら2人が、服役していた刑務所から釈放されました。
おかえりなさい。
同じころ。
今から20年前、大阪・東住吉区で住宅が全焼した火事。
小学6年生の青木めぐみさんが、入浴中に逃げ遅れて死亡しました。
警察は、母親の青木惠子さんと、内縁関係にあった朴さんの2人を、自宅の車庫にガソリンをまいて火をつけ、めぐみさんを殺害したとして、逮捕しました。
捜査段階では、2人が犯行を認めたという内容の供述調書が作られました。
裁判で2人は、無罪を主張。
しかし、大阪地方裁判所は無期懲役を言い渡し、最高裁判所で刑が確定しました。
その後、2人は再審・裁判のやり直しを求めます。
弁護団は、当時の状況を確かめるため、再現実験を実施。
火をつけなくても、気化したガソリンに風呂釜から引火して燃え上がりました。
そして先週金曜日、大阪高等裁判所が、放火ではなく、自然発火の可能性が否定できないとして、裁判のやり直しと刑の執行停止を認めたのです。
釈放された青木さん、大阪市内に戻り、会見に臨みました。
そして、朴さんは今夜、大阪で母親、姉と再会しました。
今後は、検察が2人の再審が認められたことを不服として、最高裁判所に特別抗告するかどうかが焦点になります。
検察が特別抗告をしなかった場合や、最高裁で特別抗告が退けられた場合は、大阪地方裁判所でやり直しの裁判が開かれることになります。
裁判のやり直しを不服として、検察が特別抗告をしたのは、死刑や無期懲役が確定したケースでは、過去に2つ例がありますが、いずれも最高裁で退けられ、その後のやり直しの裁判で、無罪が確定しています。
原発事故から4年半余り。
汚染水の対策が、大きな節目を迎えました。
東京電力福島第一原子力発電所で、汚染された地下水が海に流れ出すのを抑えるため、護岸を鉄の壁で囲う遮水壁がきょう、完成しました。
きょう夕方、記者会見した東京電力。
3年越しで建設が進められてきた遮水壁がきょう、完成しました。
福島第一原発の護岸を、鉄の壁で囲う遮水壁。
全長は780メートルあります。
深さは30メートル、原子炉建屋の周辺などを通って汚染された地下水を、海に流れ出す前にせき止めるものです。
海に流れ出す地下水の量は、これまでの1日400トンから、試算では10トン程度まで減り、東京電力は、放射性物質の流出も減らせるとしています。
遮水壁の建設が始まったのは、原発事故から1年余りたった平成24年の5月。
しかし、完成までには大きな課題がありました。
東京電力は、せき止めた地下水をポンプでくみ上げ、浄化したうえで、海に排水する計画を立て、去年8月、地元の漁業関係者に了承を求めました。
ただ、浄化するとはいえ、一度は汚染された地下水を海に流すことに、強い反対の声が上がりました。
長い交渉を経て、地元が同意したのは、1年後のことし8月でした。
きょう完成した遮水壁。
海への流出対策は、事故から4年半余りたって、大きな節目を迎えました。
しかし、遮水壁が完成したあとも課題が残されています。
その一つが、増加する汚染水の対策です。
福島第一原発では、地下水が建屋に流れ込むことで、海に流れ出すのとは別に、毎日400トンの汚染水が発生していました。
東京電力は、建屋に流れ込む前の地下水をくみ上げて海に流す方法などで、建屋に流れ込む量を1日当たりおよそ100トン減らすことができたとしています。
また建屋周囲の地盤を凍らせて、地下水が流れ込むのを遮る、凍土壁の建設も進めています。
ただし、事故で溶け落ちた核燃料を取り出さないかぎり、汚染水の発生を完全になくすことは難しいのが実情です。
またタンクに保管している汚染水の最終的な処分も課題です。
東京電力は、ALPSと呼ばれる設備などで、タンク内の汚染水から放射性物質を取り除く作業を進めていますが、トリチウムと呼ばれる放射性物質は、取り除くことはできません。
現在、タンクで保管している汚染水は、70万トン余りに上っていますが、最終的な処分については、メドさえ立たないのが現状です。
続いて、トゥデーズウオッチです。
ことし5月に全面施行された、空き家対策の特別措置法を受けて、神奈川県横須賀市は、所有者が分からない空き家を、取り壊す作業を始めました。
特別措置法では、倒壊などのおそれがある空き家について、所有者が分からなかったり、所有者が勧告や命令に従わなかったりした場合は、市町村などが強制的に撤去できるようになりました。
横須賀市によりますと、この法律に基づいて、空き家が撤去されるのは、全国で初めてだということです。
ポイントはこちら。
スピーディーな対応。
でも抜本的な対策はです。
全国には820万戸、すべての住宅の14%に当たる空き家があります。
従来は倒壊などの危険がある空き家があっても、思うように撤去などの対応が取れませんでした。
新たな法律は、スピーディーに対応進めるうえで、有効な手段だという期待もあります。
一方で空き家は、少子高齢化や人口減少とともに、急増しているだけに、空き家そのものを増やさない抜本的な対策も必要になっています。
アメリカ軍普天間基地の移設を巡り、政府と、移設先の名護市の3つの地区の区長との懇談会が開かれ、政府側は各地区に対し、直接、施設整備などの財政支援を行う方針を伝えました。
これに対し、辺野古地区の嘉陽宗克区長は、新たな基地負担に対する経済振興策を要望していたことを踏まえ、次のように求めました。
そして、政府側は、移設に反対する名護市を通さず、直接地区に対して、公民館や道路整備などの財政支援を今年度から行う方針を伝えたほか、地区の下水道整備を進めるよう、名護市や沖縄県に働きかけていくことなどを伝えました。
東京証券取引所への上場を前に、株式の売り出し価格が決まりました。
日本郵政と傘下の2社は、来月4日の東京証券取引所の上場に向け、1株当たりの最終的な売り出し価格を検討していました。
その結果、きょうまでに日本郵政が1400円、傘下のゆうちょ銀行が1450円、かんぽ生命が2200円に決まり、当初、会社側が示していた価格帯の上限で決まりました。
高い知名度に加え、配当の条件がよいと受け止められたものと見られ、投資家の関心の高さを裏付ける形となりました。
売り出し価格をもとに計算した3社合わせた上場時の時価総額は、およそ13兆600億円。
昭和62年に上場したNTTの18兆円余りに次ぐ大規模な上場となり、今後、投資家に対し、どのような成長戦略を示せるかが課題となります。
先月、安倍総理大臣が携帯電話の料金の引き下げの方策を検討するよう指示したことを受けて発足した総務省の有識者会議。
きょう、事業者などから意見の聞き取りを行い、出席した大手通信会社は、端末を買い替える人を優遇する複雑な販売方法を、一部見直すことも検討したいという考えを示しました。
中央アジアなどを歴訪中の安倍総理大臣。
きょうは5番目の訪問国、キルギスを訪れて、首脳会談に臨み、議会制民主主義の定着に協力するため、選挙の機材を供与することなどで合意しました。
日本の総理大臣として初めてキルギスを訪問している安倍総理大臣。
アタムバエフ大統領との会談に臨みました。
旧ソビエトからの独立後、これまでに2度政権が崩壊しているキルギス。
議会制民主主義の定着が課題となっています。
そのため、両首脳は、再来年の大統領選挙で、指紋などの生体情報を使って認証を行う機材を供与することで合意。
また運輸分野のインフラを整備するため、国際幹線道路の改修に、およそ120億円の円借款を行うことなどでも合意しました。
さらに日本側が表明したのが、テロ対策への支援です。
キルギス国内で、過激派組織IS・イスラミックステートが勢力を拡大し始めていることを踏まえ、治安当局が、テロ対策の技術を向上させるための支援などを行う方針を伝えました。
安倍総理大臣が歴訪中の中央アジアでは、国民の多くがイスラム教徒で、過激派の影響力の拡大が大きな懸案となっています。
キルギスで、過激派組織ISが勢力を広げている実態を取材しました。
ことし7月、キルギスの首都ビシケクに衝撃が走りました。
中心部の住宅街で、治安部隊とISを支持する過激派との間で、銃撃戦が起きたのです。
治安部隊は過激派4人を殺害、7人を拘束しました。
キルギス国内で初めて確認された、ISを支持する過激派のアジト。
当局の警戒をすり抜けながら、これまでに400人以上がシリアに渡ったと見られています。
ISが勢力を伸ばしている背景には、キルギスの厳しい経済状況があります。
天然資源に恵まれず、目立った産業のないキルギス。
国の経済を支えてきたのは、経済的につながりの深い、ロシアなどへの出稼ぎ労働者からの仕送りです。
実にGDPの30%余りを占めてきました。
しかし原油価格の下落や、ウクライナ問題による経済制裁で、ロシア経済は悪化。
ロシアに出稼ぎに行っていた労働者が、次々と帰国しているのです。
ISが、こうした若者に巧みに近づき、勧誘する実態が、取材から明らかになりました。
ビシケクに住む32歳の男性です。
ロシアへの出稼ぎから戻り、車の塗装工場に勤めていました。
そこでことし1月ごろから働き始めたのが、ISの活動家と見られる30代後半のキルギス人でした。
男は次第に勧誘を本格化させていったといいます。
悩んだ末に、男性は断りましたが、2人の同僚がシリアに向かったといいます。
シリアで戦闘に加わり、キルギスに帰国後、拘束された元戦闘員に対する治安当局の取り調べの映像です。
NHKが独自に入手しました。
男はISが月3000ドルもの高額な報酬をちらつかせて、戦闘員を集めていたことを明らかにしました。
キルギス政府も過激派組織の拡大に神経をとがらせています。
宗教指導者たちも、ISへの警戒を強めています。
ISに参加することは、むしろイスラムの教えに反すると、繰り返し呼びかけています。
しかし専門家は、経済状況など、若者の不満が解消されないかぎり、ISの拡大は止められないと指摘します。
国やその人の心の弱いところをつくような方法で、中央アジアにも、ISの勢力がじわじわ迫ってきているんですね。
そういうことですね。
その中央アジアの国々との間で、安倍総理大臣は、豊富な天然資源などへの投資を通して、経済関係を強化しようとしているわけですけれども、であれば、この地域でのISの勢力拡大を食い止めて、治安の安定を図るということは、日本の戦略にとっても、重要な課題といえます。
ニュースを続けます。
韓国大統領府の関係者は、日本、中国、韓国、3か国の首脳会議が、来月ソウルで開かれるのに合わせて、安倍総理大臣とパク・クネ大統領との首脳会談を、来月2日に開くことを日本側に提案していることを明らかにしました。
現在回答を待っているということですが、日韓の首脳会談が開かれれば、3年半ぶりとなり、安倍総理大臣とパク大統領が就任してからは、初めてとなります。
パク大統領は、いわゆる従軍慰安婦問題の解決に向けて、日本が譲歩することを事実上、日本との首脳会談の前提条件と位置づけていましたが、冷え込んだ日韓関係の改善を求めるアメリカ政府の意向や、韓国の国内世論を考慮し、決めたものと見られます。
外務大臣などを歴任した、松本剛明衆議院議員が、民主党を離党する考えを明らかにしました。
そして、ことしの国会の中で、さまざま思うことがあった。
国会が終わっていろいろ考え、私が1人で総合的に判断し、結論を出したと述べ、あすにも離党届を提出し、記者会見などで、離党の理由を説明する考えを示しました。
松本氏は平成12年に、兵庫11区で民主党から立候補して初当選し、比例代表での復活当選も含め、6回連続で当選しています。
菅第2次改造内閣で外務大臣を務めました。
気象情報、井田さんです。
こんばんは。
イチョウが黄色くなってますね。
そうですね。
この秩父地方の公園では、今、見頃となっているんですね。
秩父市では、けさ2度3分まで気温が下がって、冷え込みましたけれども、けさは今シーズン最も気温の下がった所が多くなったんです。
北海道の旭川市です。
こちらはもう、一面の雪景色ですね。
ですね。
きのうから雪が降ったりやんだりしまして、平野部でも一時、5センチほどの雪が積もりました。
紅葉に雪が積もって、いいですね。
この時期だけですからね。
うわー、でも寒そう。
そうなんですよね。
北海道では本格的な冬がやって来た。
ここ数日、各地に冬の便りが届いてきています。
まずはその北海道ですね、きのう、日曜日は初雪という所が多くなりました。
きょうは、網走で初雪を観測しています。
また、長野や、宇都宮ではきょう、初霜を観測しました。
冬ちゃんが登場しました。
の季節ですね。
もう一つ、木枯らし1号も、これ、冬の便りなんですけれども、土曜日は東京地方、そして日曜日は近畿地方で、北風が強まって、木枯らし1号発表となりました。
このあとはどうなのかといいますと、気温の変化が大きくなりそうなんですね。
平年と比べた気温は、全国的に見ると、火曜日、水曜あたりは少し高めの所が多いんですが、木曜日からだんだんとまた寒気が入って強まってきそうなんです。
土曜日、日曜日を底に、また寒気が強まってきそうです。
北海道ではまた平地でも雪が降るような所がありそうですね。
季節が行ったり来たりしますので、体調管理には気をつけたいですね。
では、あすにかけての天気図を見ていきましょう。
あすは高気圧の中心が東へと移動していく予想です。
日本海側には前線が進んでくるでしょう。
この前線の南側では、南からの暖かい空気が流れ込んで、あすはきょうよりも気温が上がりそうです。
また前線が近づくタイミングで雨が降りそうです。
日本海側では、夜は局地的に雨の降る所がありそうです。
各地の天気と気温を詳しく見ていきましょう。
スポーツ、佐々木さんです。
こんばんは。
プロ野球・巨人の高橋由伸新監督が、就任会見。
今シーズン限りでの現役引退、そして、監督就任は、強い覚悟を持っての決断でした。
高橋新監督は巨人一筋18年。
40歳になった今シーズンは、代打として4割近い打率を残しました。
来シーズンも現役を続けようと考えていた中での監督就任の要請。
当初は戸惑いもあったということです。
広島の前田健太投手。
今シーズン最も活躍した本格派のピッチャーに贈られる沢村賞に選ばれました。
5年ぶりの受賞です。
前田投手は今シーズン、両リーグ通じて最多に並ぶ15勝を挙げました。
防御率や投げたイニングなどでも、上位の成績を残し、選考基準のほとんどの項目を満たしました。
5年ぶり2回目の受賞で、セ・リーグから選ばれるのも、前回、前田投手が選ばれて以来となります。
今回の沢村賞の候補なんですけれども、阪神の藤浪投手、それから日本ハムの大谷投手も名前が挙がっていました。
ただ、最終的に最も安定した成績を残したとして、前田投手が選ばれました。
ただ、一方で最も印象に残った試合を聞かれると、前田投手は負けてしまった最終戦を挙げたんですね。
やっぱりこの受賞の喜びと、一方で、この4位の悔しさと。
さあ、来年、エースはどんなピッチングでつなげるんでしょうか。
体操の世界選手権です。
男子の予選が行われ、37年ぶりの団体金メダルを目指す日本が、暫定トップに立ちました。
最初の種目は跳馬。
エース、内村の演技は、高難度のリーシャオペンです。
調子がよかったと、着地をまとめ、高得点で滑りだします。
得意のゆか。
前の採点が遅れ、10分近く待たされました。
体が冷えて、感覚がずれた内村。
珍しいミスで、得点を伸ばせません。
続く19歳の白井。
ミスができない状況での演技です。
どんな状況でもできるのが自分の強さと白井。
重圧をものともせず、16点を超える高得点で、流れを引き戻します。
あん馬は初代表の萱。
白井と同学年です。
自分の仕事とミスなくまとめ、高得点で期待に応えました。
日本は、若手の活躍などで、前回王者、中国を押さえ、暫定トップ。
悲願の優勝へ、好スタートを切りました。
今、油断せずにというひと言もありましたけれども、男子団体なんですが、中国は大会6連覇中なんですね。
去年なんですけれども、僅か0.1ポイント差で、日本は準優勝でした。
予選上位8チームで決勝は争われますので、ことしこそ優勝なるか。
勝ってほしい。
頑張ってほしいですね。
続いてサッカー、ドイツ1部リーグ・ドルトムントの香川真司選手。
4得点に絡みました。
香川はトップ下。
10試合連続の先発出場です。
先制したあとの前半21分、相手をかわして、クロスボール。
2点目をアシスト。
33分には個人技を見せます。
絶妙のヒールパス。
追加点につなげます。
さらに、後半40分には、ドリブルで持ち込みました。
最後は終了間際。
香川のラストパスがだめ押しの5点目をアシストです。
チームの快勝に、攻撃の中心として、役割を果たしました。
スキージャンプの葛西紀明選手。
ワールドカップで最年長優勝記録を持つ43歳のレジェンドが、新たなシーズンへ抱負です。
都内で会見した葛西選手。
来月、ドイツで開幕するワールドカップへ、意欲を示しました。
海外を転戦し続け、ワールドカップでは、これまでに477試合に出場。
前人未到の500試合も目前です。
しかし、レジェンドゆえの悩みも。
来月の大相撲九州場所の番付が発表され、22歳の御嶽海が、昭和以降、2位のスピード出世で新入幕を果たしました。
笑顔、笑顔で。
ありがとうございます。
御嶽海はことし春場所、幕下10枚目格付け出しで初土俵を踏み、十両5枚目だった秋場所、突き押し相撲で12勝を挙げました。
所要4場所での新入幕は、同じ学生相撲出身の遠藤に次ぎ、昭和以降で2位のスピード出世です。
お伝えしていますように、日本時間のきょう午後6時過ぎ、アフガニスタン北部で、マグニチュード7.5の地震があり、アフガニスタンやパキスタンで、これまでに50人以上が死亡したということです。
アメリカの地質調査所によりますと、日本時間の午後6時9分ごろ、アフガニスタン北部で、マグニチュード7.5の大きな地震がありました。
パキスタン政府の国家危機管理室は、NHKの取材に対して、今回の地震で、被害の大きかった北部の地域で、これまでに40人の死亡を確認したとしています。
一方、AP通信などによりますと、アフガニスタン北部のタハール州で、学校から女子生徒たちが一斉に避難しようとして、折り重なるようにして倒れ、12人が死亡、およそ30人がけがをしたということです。
被害の大きかった地域とは連絡を取るのが難しく、当局などが確認を急いでいます。
アフガニスタンには、現在、日本人が数十人いると見られますが、カブールの日本大使館は、把握している在留邦人全員の無事が確認できたとしています。
2015/10/26(月) 21:00〜22:00
NHK総合1・神戸
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番組内容
【キャスター】河野憲治,鈴木奈穂子,【スポーツキャスター】佐々木彩,【気象キャスター】井田寛子
出演者
【キャスター】河野憲治,鈴木奈穂子,【スポーツキャスター】佐々木彩,【気象キャスター】井田寛子

ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 天気
スポーツ – スポーツニュース

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