ハロウィーン:雇い兵姿の男、警官の額を殴る…東京・渋谷
毎日新聞 2015年11月01日 00時46分(最終更新 11月01日 01時46分)
カボチャの飾り付けや仮装を楽しむお祭り「ハロウィーン」の31日、東京・渋谷駅前はフェースペインティングでお化けにふんした若者らであふれた。警視庁はサッカー・ワールドカップの日本戦に準じた数百人態勢で雑踏の整理にあたった。
午後5時。渋谷駅前のスクランブル交差点周辺はお化けや魔女に仮装した若者らでいっぱいに。時間がたつにつれ、歩道はごった返して身動きが取れなくなり、「痛い、痛い」「押すな」と叫び声も上がった。
昨年はデパートのトイレを着替えやメークで若者が占領したため、東京都渋谷区は今年、公園に更衣室としてテントを設置。八王子市の大学4年、伊藤理紗さん(21)は「節度ある行動が大事と思ってここを利用しました」と話した。
交差点ではカメラで撮影しながら横断し、青信号で渡りきれない若者も。機動隊の通称「DJポリス」は「皆さんの工夫を凝らした仮装は心のフィルムに収めて、事故のないようにお願いします」と呼び掛けた。
渋谷署は同日夜、20代の無職の男を公務執行妨害容疑で現行犯逮捕した。男は雇い兵の姿で、エアガンのようなもので警戒中の男性警察官の額を1回殴ったという。【堀智行、飯田憲、高木香奈】