お宅の冷蔵庫ヤバ〜イものが眠っていませんか?出てくる出てくる賞味期限切れの食品の数々。
という事で今日のテーマは「食品ロス」。
前回「サキどり」が取材してから3年。
今回も無駄を減らす取り組みをたくさん見つけちゃいました。
激安のショッピングを楽しみながら食品ロス削減にも貢献できる新たな仕組みに形が悪いなどの理由で処分される野菜を大量に引き取り福祉団体に届けるすご腕ボランティア。
もったいないを宝に変える最新情報!見ないともったいない!千恵ちゃん1週間ぶり〜。
いらっしゃいお待ちしてました。
どうもどうも。
あ〜おでんのだしの匂いいいね〜。
今日はどうしましょうか?おでんもいいんだけど秋だし…あっいいね〜。
サンマの塩焼きお願い。
里いも煮もね〜。
きのこのバターソテーそしてシメはやっぱり寄せ鍋だね。
カビラさんそんなに頼んで残しちゃわない?う〜んいやいけると思うんだけど…。
そうやって出る食べ残しなどの食品ロス年間国内で642万トンもあるのよ。
そこから出てくるか…。
めくって。
はい。
これお金に換算すると3兆8,520億円!すごい額だ。
ちなみに…めくって。
えっもう一枚?国連のWFP世界食糧計画が貧困地域などに行っている食料の援助量が400万トン。
つまり日本の食品ロスの方が多いという事なの!いやこれ大問題じゃない?でもいっぱい頼むと幸せな感じもするしこれどうすればいいの?大丈夫。
実は楽しくそしてお得に食品ロスを減らせる方法あるんですよ。
あるんだって。
都内に暮らす梅宮さんのお宅。
この日の昼食はラーメン。
岐阜県飛騨高山にある有名店の味を再現した一品なんだとか。
ラーメン大好きな娘さんたちも大喜び。
う〜んうれしそう!一方このラーメンセットを20食分もまとめ買いしたという母の真理さんもうれしそう。
その訳は?えっ5,400円が980円!?なんと82%引きじゃないですか!夫にないしょでディスカウントショップに行ったのでもオークションで競り落としたのでもないという真理さん。
一体どうやってそんなに安く買ったの?こちらがその通販サイト。
麺類や飲み物などおよそ20種類の商品が常時アップされています。
どれどれ?ホテルのお菓子は…大手メーカーの飲料は…どの商品も…その秘密がこちら。
それは…通常の流通ルートには乗せられなくなった商品が低価格で販売されているんです。
通販サイトを運営するこちらの会社ではおよそ200社の商品を扱っています。
去年会社を立ち上げた社長の関藤竜也さん。
企業のコンサルタントとして食品流通の現場に深く関わる中で食品ロスを減らす仕組みが必要だと考えました。
でもなぜ多くの食品が廃棄されるのか?その理由の一つを教えてくれました。
それは食品流通の業界に広がった商慣習…まず製造日から賞味期限までの期間を3等分します。
商品は最初の1/3の期限が経過するとメーカーや卸から出荷できなくなります。
小売店でも賞味期限まで残り1/3を過ぎると店頭から撤去するというものです。
こうしてそれぞれの段階で売れ残った商品がまだ食べられるのに廃棄されるのです。
企業の食品ロスを減らすために関藤さんが考えた仕組みはちょっと意外なものでした。
それはこのサイトに商品を出すと社会貢献ができる事。
医療や貧困災害などの分野の支援団体に…企業は商品を出す事がイメージアップにつながるため廃棄予定の食品を再び流通させる事に前向きになれるというのです。
この仕組みを使って食品ロスを削減した企業を訪ねました。
スペインを中心としたヨーロッパの加工食品を扱う輸入会社です。
品質には自信がありますが営業が追いつかず売れ残ってしまいました。
在庫は肩の高さぐらいまでありましたが7割引き10本1,980円で販売したところあっという間に1,000本が売れました。
この会社が扱うのは日本ではめったに目にする事がない本場の高級食材。
安売りしてしまうとブランドイメージが下がる心配がありますが関藤さんの通販サイトなら大丈夫だと判断し出品しました。
通販サイトがこの半年間に扱った食品は650品目。
サイトに登録した会員は2万人を超えました。
関藤さんは食品業界に更に働きかけ扱う商品を増やしていく考えです。
一方家庭から出る食品ロスを減らす取り組みとして注目されているのが…サルベージとは救い出すという意味で自宅で余った食品を持ち寄って料理を作りみんなで食べてしまおうというのです。
食品ロスの削減を考えるグループが主催したこのパーティー。
インターネットで申し込んだ15人が集まりました。
料理を作るのはプロのシェフ。
参加費1,500円でこの日は8品作ってくれるとの事。
早速前菜が出来ました。
豆腐とカボチャの上にはちょっと変わったものがトッピングされています。
自宅で持て余していた食品がおいしい料理に大変身。
プロの工夫を間近で学べるのも楽しみの一つです。
お得に楽しみながら持ち寄った食品を全て食べ尽くしました。
(拍手)いや〜考えてますねいろんな仕組みね。
昔から「残り物に福はある」といわれてましたけれども…ゲストのくわばたさんどうぞよろしくお願いします。
どうご覧になりますか?最後の本当に福がありますね。
逆に残さなあかんのかな何かもう…残した方があっち持っていってシェフに作ってもらえるからいいかなって思えるぐらいの。
私いつも豆腐を3パックのやつ買うんですよちっちゃいの。
安いし。
(くわばた)そうなの安いし。
結構期限もつんですよ。
でまだもつなまだもつなと思ったらもう賞味期限が切れてるっていう時あって。
だから私もこれ見てたらマンションのママとかと集まってお鍋でも何か全部入れてもいいのかなとか。
凝ったものは作られないので。
何かそういう会があってもいいのかなって参考になりましたね。
更に激安の通販サイトどうでした?ものすごく安かったですよね。
私ね悔しいのが何で私それ知らなかったんだという。
何で誰も私に教えてくれなかったの今までというその気持ちでいっぱいですけど。
あれはいいんじゃないですか。
企業にとってもいいしこっちの消費者にとってもいいし。
どんなところがポイントなのか伺っていきましょう。
専門家の方ご紹介致します。
食品ロスの問題にお詳しい小林富雄さんです。
お願い致します。
よろしくお願いします。
消費者もある意味お金を払う事でそれは寄付になるんだけれども逆に企業の方もあの価格からすると半分企業の方も寄付してるみたいな。
寄付と寄付がマッチングするみたいな非常にすばらしい空間ができているというふうに捉えてもいいのかなと思いますね。
何となく社会貢献した。
まあ実際そうですし気にもなりますし企業的にはそういうイメージが担保されるっていう。
もうちょっと言うと捨てるにもお金がかかりますから廃棄費用という事で。
そういった部分をですね削減できるっていうメリットはあると思いますね。
あの先ほどありました3分の1ルールっていうのがありましたけれどもなかなかなじみないですよね。
(くわばた)そうなんですよ。
あれちょっと見て「えっ?」て思ったんですけど。
どれだけ賞味期限が残っているか消費者の方すごく目が肥えてらっしゃいますのでやっぱり見て買うんですよね。
そういったものに対応するためにできるだけ長く期間が残ってるものを店頭に置いておこうと。
私結構牛乳なり何なり全食品全部後ろからいってるんですよ。
正直。
期限のないような大根とかも後ろの方が新鮮やったりするんですねやっぱり。
大根も?大根とかもですよ。
前の方はね昨日のやつで後ろの方は今日入れたものとかがあるんですよ。
何でも野菜も全部やっちゃうけどやっぱ前から取っていかな駄目ですか?本当に長期間というかそれなりの期間家で保存しておこうっていう方はもちろん期間が残ってるものをお買い求めになればいいと思うんですけど明日食べる事が分かってるような方はそういう必要ないですよね。
そういう時は前を…。
勇気がいるな前取んの何か知らんけど私!グッとつかむのが。
グッとね。
今日食べるものは一番前を。
見せたいですね「前取りました」ってね!「見て下さい前からいきました!」という。
「皆さんも率先してどうぞ!」。
本当に。
ほかにも消費者が実は知らない食品ロスにつながるものって何かあるんですか?移送中の外箱がへこんでいたりとか牛乳とかでも角のところがちょっとへこんで内側に引っ込んでしまってるようなそういったものはですね…中身には全く異常はないじゃないですか。
にもかかわらずやっぱり毛嫌いされてしまう。
何か分かるな〜別に同じ値段やったらへこんでない方買いますもん。
そうなんですよね。
ちゃんとした状態で持ってきて下さいという事で非常に厳しい品質管理をしてると。
小林さんいろいろ課題…あえて言うと問題がありそうな3分の1ルールなんですけど見直す動き向きっていうのはこれどうなんでしょう?それはもう業界挙げてですねそういう取り組みは進んでいまして。
緩和するという事ですか?
(小林)緩和するという事ですね。
これはやはり業界団体の努力がまずあると同時に消費者もそれを受け入れ始めたという一つの成果として評価していいんじゃないかと思いますね。
続いて「サキどり」が向かったのは…大型トラックから大量の荷物が運び込まれています。
中にはさまざまな食品がギッシリ。
フードバンクとは賞味期限が近いなどの理由でまだ食べられるのに捨てられる食品を受け入れ福祉団体に無償で提供する活動です。
このフードバンクでは毎日十数名のボランティアが集まり児童養護施設や母子寮など県内260の福祉団体を支援しています。
レトルト食品や缶詰などを扱うこちらの物流センターではこのフードバンクとの連携によって食品ロスを劇的に削減する事ができました。
えっ廃棄0!?すご〜い!企業の食品ロス削減に力を発揮するフードバンク。
更にここで行っている画期的な取り組みが今全国から注目されています。
その現場をフードバンクの代表本岡俊郎さんに案内してもらいました。
やって来たのは青果の卸売り会社。
そう本岡さんのお目当ては野菜。
実は野菜を大量に扱うフードバンクは全国でも珍しいんです。
野菜の袋詰め作業などを行うこの会社では大きさの違いや僅かな傷みによってスーパーに出荷できずに廃棄する野菜が大量に発生。
その量は年間400トンに上ります。
でもなぜこれまでフードバンクでは野菜をあまり扱えなかったのでしょうか?通常フードバンクでは企業から受け取った大量の食品を保存し必要に応じて少しずつ提供していきます。
しかし野菜の場合長く保管すると腐らせてしまう心配が。
そこでフードバンクで扱うのは缶詰やレトルト食品などが中心になってしまうのです。
本岡さんが定年退職してフードバンクの活動に参加したのは6年前。
扱う食品の種類が限られている現実をなんとか変えたいと考えました。
フードバンクで野菜を扱うために本岡さんは入荷したものを必要とする団体に引き渡す新しい仕組みを作りました。
こだわったのは時間の短縮です。
昼過ぎフードバンクの事務所に野菜が到着。
これをスタッフが手分けして各福祉団体に振り分けます。
もちろん勝手に振り分けているのではありません。
こちらは福祉団体に定期的に行っているアンケート。
こうして各団体が必要とする野菜の種類や量を前もって把握しているんです。
この日入った350キロの野菜の振り分けを30分で完了。
すると続々と福祉団体の皆さんがやって来ました。
決まった時間に取りに来てもらうよう協力をお願いしているんです。
こうしてこの日もあっという間に全ての野菜が引き渡されました。
野菜を受け取りに来た福祉施設の一つにお邪魔しました。
こんにちはお疲れさまで〜す。
お疲れさまで〜す。
障害のある方の自立支援を行うグループホームです。
キュウリの酢の物や野菜スープなど栄養満点の料理が出来上がりました。
食事の予算に限りがある中で値段の高い野菜はなかなか買えません。
フードバンクの野菜が大きな助けになっています。
(取材者)お味どうですか?食品ロスを減らすために今本岡さんは扱う食品のジャンルを更に広げていこうとしています。
この日相談を受けたのもフードバンクの苦手分野。
これが冷蔵品?ちょっと並べてみましょうか。
(本岡)はいお願いします。
手伝います。
栄養価の高い乳製品やハム。
しかし賞味期限が短いんです。
こうした食品も傷まないよう素早く届ける新たな仕組みを作り福祉に生かそうと考えています。
う〜んすばらしい活動ですね。
曲がったキュウリを今まで全部じゃあ捨ててたんだという事じゃないですか。
こういうの前に。
私も欲しいわ〜。
えっ?曲がったキュウリを頂けるのならねって思っちゃうぐらいキュウリ今めっちゃ高いし野菜とか…。
考えた人偉いと思います。
考えてても動くの大変じゃないですか。
そうですね。
非常に特徴的だなと思ったのはやはりただ横流しするだけではないと。
特に栄養っていう事を考えて野菜にまでですね取り扱いの品目を広げたっていうのは非常に重要だと思うんですよね。
これより進めていくために足りないものっていうのは何なんですかね?やはり野菜とかですねあるいは冷凍食品を扱うにあたって冷蔵庫ですとか冷凍庫こういうものが必要ですしこういう設備を実はフードバンク自身として整えるのってのは非常に大変な事なんです。
今は現状としてはやはり自治体とか財団なんかの補助金に頼ってるっていうそういう事情がありますのでそういった支援が非常に大事になってくると思いますね。
いや〜いろいろ見てきましたけどまず何からしたらいいんですかねくわばたさんどうします?本当に消費者の問題が一番大きいんだなと思いましたね。
私たちがちょっと箱がへこんでたって中身関係ないねんからって買えばいいのになぜか買わない私という。
そうですね。
こんな人が多分たくさんいるんですよ。
お店の売り方っていうのもちょっと変わってきてるところがあって例えばあるスーパーさんなんかではオネスト経営正直経営っていうそういうコンセプトでですね例えば今年は産地が台風で被害に遭ったのであんまり大量には入荷していません。
で味もあんまりおいしくありませんという事をしっかり書いてですね消費者にちゃんと情報を伝えて許容してもらう。
そういう努力もお店の方ではちょっとずつなんですけど進んでいる。
だからそういったものに消費者がどう反応するかっていうのはこれからの問題だと思うんですがいかがでしょうか?こっちのだから…どうしたらいいのかな?だから小学校とか中学校とかから子どもに何か農作業を一緒にやるとか…。
学校をベースにフードバンクを展開してもいい訳ですよね。
(くわばた)本当ですよね。
すごくいい仕組みになるかもしれませんね。
学校に持ってくると…。
それとハイテク日本でスマホで買った物をかざして画像撮るだけでそれを読み込んでくれてアラームで教えてくれるってのはどうですか?すご〜い!アプリ…これどうですか?何かそれでひともうけしようと考えてないですか?そういう事じゃなくて…。
やだなちょっと…え?片山さんすごい無駄になっているものをなんとか食い止めよう。
各所で斬新な事が行われてますよ。
そうですね。
そして大切なのは今すぐ意識を変える事。
もうね…。
僕らね。
私たち一人一人の意識が本当に大切。
すぐね帰って冷蔵庫開けてチェックして…。
あ〜!見直さなきゃ!思いました。
無駄をカットしましょうロスをなくしたいという事でエンディングナンバーはDavidLeeRoth「JustLikeParadise」。
2015/10/27(火) 01:30〜02:00
NHK総合1・神戸
サキどり↑「やればできる!“食品ロス”削減大作戦」[字][再]
「食品ロス」は国内で年間642万トンに上り大きな問題となっている。この削減につながる新ビジネスや、捨てずに活用しようと奮闘する人々の挑戦を伝える。
詳細情報
番組内容
食べられるはずの食材などが廃棄されてしまう「食品ロス」。その量は国内で年間642万トンに上る。冷蔵庫の中で賞味期限切れを迎えてしまう食品、製造・流通の段階で廃棄される食品など発生の理由はさまざま。こうしたロスを減らそうという新たな試みが、各地で行われている。ビジネスの力で解決するアイデアや、賞味期限間近の食材を楽しく活用するイベントなど、食品ロスの問題に挑む動きをサキどる。
出演者
【ゲスト】くわばたりえ,愛知工業大学准教授…小林富雄,【キャスター】ジョン・カビラ,片山千恵子
ジャンル :
情報/ワイドショー – その他
ニュース/報道 – 経済・市況
バラエティ – その他
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