11時になりました。
ニュースをお伝えします。
複数の欧米メディアは、南シナ海で人工島を造成し、主権の主張を強める中国に対し、これを認めない立場を取るアメリカ政府が、人工島から12海里以内で、軍の艦艇を航行させることを、オバマ大統領が決断したと報じました。
ウォールストリートジャーナルは、アメリカ軍の艦艇が12海里以内に入ったと報じており、今後、米中間の緊張が高まることが予想されます。
これは26日、アメリカの有力紙ウォールストリートジャーナルや、ロイター通信、AP通信などが報じたものです。
それによりますと、南シナ海の南沙諸島、英語名・スプラトリー諸島で、中国が浅瀬を埋め立てて人工島を造成していることに対し、アメリカのオバマ大統領が、アメリカ軍の艦艇を、人工島から12海里・22キロの海域の中に入って航行させることを決断したということです。
このうちウォールストリートジャーナルは、アメリカ軍の艦艇が、すでに12海里以内に入ったと伝えています。
12海里は、沿岸国の領海と認められる範囲で、中国政府は、人工島周辺の主権の主張を強めていますが、アメリカ政府はこれを認めない立場を明確にするため、軍の艦艇の派遣を検討してきました。
アメリカ政府は、人工島は国際法上、領海の基点とはならないため、軍の艦艇を近づけても問題はないとしていますが、これまで中国側は、主権の侵害に当たるとして、批判してきました。
アメリカ政府は今のところ、報道の確認を避けていますが、実行されれば、中国の強い反発は必至で、米中間の緊張が高まることが予想されます。
WHO・世界保健機関は、ハムやソーセージなどの肉の加工食品を過剰に摂取することが、がんのリスクを高め、5段階ある危険度のうち、最も高い分類に当たるとした初めての調査結果を発表しました。
これはWHOの専門機関、国際がん研究機関が、肉の摂取とがんの発症に関する、およそ800の研究成果を分析し、26日、発表したものです。
それによりますと、ハムやソーセージなどの肉の加工食品について、塩漬けやくん製などの課程で、発がん性物質が蓄積されると指摘しています。
その上で、毎日50グラムを摂取すれば、大腸がんになるリスクは摂取しない人と比べて18%増加し、発がんのリスクは5段階ある危険度のうち、最も高い分類に当たるとしています。
また牛や豚など、哺乳類の赤身の肉についても、じか火で焼いた際などに発がん性物質が確認され、大腸がんやすい臓がんなどを引き起こすおそれがあるということです。
これに対して、アメリカの食肉業界などは、がんは複合的な要因で発症する病気だなどと反論しており、今回の発表に波紋が広がっています。
全国の天気、まず雲の様子です。
日本列島は高気圧に覆われて、広い範囲で晴れています。
日本海から九州にかけては、寒冷前線に伴う雲があり、東へ進んでいます。
この雲は本州付近にかかり、今夜は大気の状態が不安定になりそうです。
(拍手)2015/10/27(火) 11:00〜11:05
NHK総合1・神戸
ニュース・気象情報[字]
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ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 天気
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