生字幕放送でお伝えします岩渕⇒こんにちは「くらしきらり解説」です。
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国が国民一人一人に一生変わらない番号を割りふるマイナンバー制度。
その番号を知らせる通知カードがいよいよ各家庭に届き始めました。
その一方でついに逮捕者が出たマイナンバー詐欺も相次いでいることが心配です。
まだまだ不安や疑問だらけのマイナンバー。
竹田忠解説委員に聞きます。
竹田さん、まずマイナンバーで心配なのが便乗したマイナンバー詐欺ですね。
ついに先日逮捕者が出ましたね。
竹田⇒千葉県内で起きた事件です。
79歳の男性の家に市役所の職員を語る女性が訪れてマイナンバーカードの登録にはお金がかかるんですと言って1万2000円をだまし取った詐欺事件です。
37歳の女が逮捕されました。
マイナンバーを巡ってはこのほかにも例えば個人情報の変更にはお金がかかりますとかマイナンバー対応商品を買わないと罰則が適用されますというありえないいろんな理由をつけてお金をだまし取ろうとしたり電話をかけて個人情報を聞き出したりということが全国で相次いでいるんです。
これについては、政府はこんなことは一切ありえないということで行政がマイナンバーを自宅を訪問したり、電話をかけて聞き出すということは一切ありませんということで注意してくださいと呼びかけています。
マイナンバーで電話や訪問があれば詐欺と思っていいんですね。
もう1つ不安なのは、住民票に間違ってマイナンバーが記載されるというトラブル続いていますね。
これは市町村が住民票の写しを出すときに本人が請求もしていないのにその人のマイナンバーを住民票の写しに記載をしてしまって受け取った本人は気づかないままいろいろ関係先に住民票を出してしまって結果的に第三者に番号が漏れてしまったという事例なんです。
同じように、住民票の写しに自治体がマイナンバーを間違って記載をしてしまったという事例が分かっているだけで8つの市区町村で起きています。
そもそも住民票の写しにはマイナンバーが記載される仕組みなんですか?実はマイナンバー法が施行された今月5日以降本人が請求すれば住民票の写しがその人のマイナンバーを記載する仕組みになっています。
実際に首都圏のある自治体が使っている住民票の写しです。
個人番号という欄があります。
こちらに本人が請求すると番号が乗ります。
写しを請求する申請書です。
個人番号と書かれたところがあります。
チェックをする項目があります。
チェックをして請求すればマイナンバー付きの住民票が出てくるということなんです。
自分で選ぶんですね。
ですから、マイナンバーをいち早く知りたいという人はこのマイナンバー付きの住民票を請求すれば今すぐに自分の番号が分かるんです。
しかし、政府はあくまでもマイナンバー制度の仕組みは市町村が届ける通知カードを受け取るところからこの制度が始まるということになっていますのでこのことについては国民にはほとんど知らせていません。
通知カード、まだ届いていない人が多いと思うんですけれどちゃんと受け取るために気をつけることはどんなことですか。
今回届くのは通知カードです。
通知カードは簡易書留の封筒の中に入って届きます。
あくまでも簡易書留ですので誰かが家にいないと受け取ることができません。
不在だと受け取れません。
不在のときにはどうなるかといいますと日本郵便が今回マイナンバー専用の不在通知を用意しています。
ピンク色です。
通常は白い不在通知です。
色が全然違います。
通知カードが届いていないという方は、郵便受けにピンクの紙が入っていないかどうか気をつけていただきたいと思います。
自分の都合のいいときに再配達をしてもらうか郵便局に自分が出向いていって受け取るかもしくは勤め先で受け取るという方法もあります。
手元にちゃんと通知カードが届いたら次はどうしたらいいですか?次は、今回届く簡易書留の封筒には世帯全員分の通知カードが入っているはずです。
ですから4人家族だったら4枚の通知カードが入っているかどうか確認してください。
実際の通知カードの中身です。
個人番号がマイナンバーです。
氏名、住所、そして生年月日重要な個人情報が入っていますので、すべて間違いがないかどうか確認してください。
間違いがあった場合には直ちに市区町村に連絡をしてください。
間違いがなくて大丈夫だったらどうしたらいいですか。
基本的には番号も通知カードも実際に税や社会保障の手続きに使われるのはあくまでも来年1月以降のことですのでなくさないように大事に保管をしてください。
なくしたらどうしたらいいですか。
なくした場合には法律では市区町村に直ちに届けて再交付という手続きをとります。
番号を変えることはできますか?番号は一生変わらないということが原則です。
個人的な理由で変更は認められません。
ただ、番号が漏えいして悪用されるおそれがあったり番号は12桁ありますけれど同じ数字が並んでいた場合可能性としてはありますその場合には人に覚えられやすくなりますので漏えいの可能性が高くなるということで変更を要求すれば場合によっては変更ができる可能性はあります。
個人的な理由では変更できません。
来年の1月まではきちんとしまっておくことが大事ですね。
2つ例外があります。
1つは、サラリーマンの場合です。
サラリーマンの場合には勤め先から年内にその人本人のマイナンバーそれから扶養家族がいる場合には家族の番号も合わせて教えるように求められます。
それは、先ほども触れましたがそもそもマイナンバーというのは税と社会保障の手続きに使うものですので会社がその人の給料から税金を天引きする源泉徴収この場合、会社は番号も合わせて届けなくてはいけません。
ですので番号を聞くことになります。
正社員だけではなくてパートやアルバイトも同じです。
もう1つ例外があるんですね。
それは個人番号カードの申し込み。
今回届く通知カードというのはカードといっても紙でできていてぺらぺらです。
縦長の紙で通知カードというのは上の部分だけなんです。
切り取り線が入っていて下が個人番号カードの申請書になります。
来年1月以降、国が発行する写真とICチップの入った個人番号カードの申込書になっています。
こちらは必ず申し込まなくてはいけないということはありません。
カードのまま持ち続けていても問題はありません。
ただ政府は個人番号カードを発行して民間利用も含めていろんな新たな利用ができるように検討中ですのでできるだけ個人番号カードを申し込んでもらいたいというふうにしています。
しかし最初からないと直ちに困るのかというとそういうことはありません。
申し込むかどうかゆっくり判断すればいいと思います。
ただ1点気をつけなくてはいけないのはいわゆる通知カードと申込書が一緒になっていますので申し込むときに通知カードも合わせてそのまま役所に送ってしまうという可能性が出てきます。
切って送らなくてはいけないんですね。
送ってしまった場合にはまた役所からこれが送り返されてきます。
それだけ手間暇がかかってしまいます。
まだまだ知らないことがたくさんありますね。
政府はマイナンバーについて問い合わせの専用番号を設けています。
これは今、有料ですけれども批判が相次いでいることから無料にすることも検討しています。
竹田忠解説委員でした。
今回はシークレットゲストが登場!2015/10/28(水) 10:05〜10:15
NHK総合1・神戸
くらし☆解説「マイナンバー 届いたらどうする?」[字]
NHK解説委員…竹田忠,【司会】岩渕梢
詳細情報
出演者
【出演】NHK解説委員…竹田忠,【司会】岩渕梢
ジャンル :
ニュース/報道 – 解説
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
情報/ワイドショー – 健康・医療
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