こんにちは。
アメリカと中国の緊張が高まっています。
南シナ海の南沙諸島・スプラトリー諸島で、中国が埋め立てた人工の島を巡って、アメリカは周辺１２海里以内に駆逐艦ラッセンを派遣して、航行の自由作戦と名付けた巡視活動を、数週間から数か月続けるとしています。
一方、中国も強烈な不満を表明し、一歩も引く様子を見せていません。
フィリピンのスービックには永松記者、そして中国・海南島には、青瀧記者がいます。
緊張が高まる最前線からの報告です。
さまざまな新鮮な魚が取れる、ここ、スービックの漁業関係者からは、今回のアメリカ軍の行動を、歓迎する声が上がっています。
去年初め、中国は南シナ海の７つの岩礁で埋め立てを本格化させました。
その影響で、フィリピンのルソン島西部スービックでは、漁獲高が減少し、およそ３０００人いる漁師のうち、１割ほどがこの一年でやめてしまったということです。
一方、中国は、対抗措置も辞さない構えです。
漁港に習近平主席の大きな看板が掲げられています。
漁師たちは海上権益を守る先鋒隊だと呼びかけています。
中国最南端の島、海南島には、海上民兵と呼ばれる漁師がいます。
ふだんは漁をしていますが、定期的に軍事訓練を受けています。
振り込め詐欺グループがだまし取った現金５００万円を、横取りしようとした疑いで、早稲田大学生ら４人が、警視庁に逮捕されました。
今、男が連行されていきます。
内山達也容疑者と、すでに起訴されている早稲田大学生の幾原康一朗被告ら４人は、６月、振り込め詐欺のグループが８０代の女性からだまし取った現金５００万円を受け取り役の少年から横取りしようとした、恐喝未遂の疑いで逮捕されました。
内山容疑者らは、詐欺の受け取り役が、東京・文京区の江戸川橋駅に行くよう指示されたとの情報を得て待ち伏せし、ジャンパーで変装した幾原被告が少年の顔を殴って、警察だ。
お前、受け子だろ、金出せよといって現金を奪おうとしました。
幾原被告は、ちょうどこの辺りで受け子役の男に襲いかかり、金を奪おうとしましたが、男は抵抗し、交番に行くぞと言ったため、２人はそのまま、この先にあります、交番に入っていったということです。
幾原被告は、相手が犯罪者なら犯罪にならないと思ったと、犯行を認めていますが、ほかの３人は否認しています。
振り込め詐欺の被害金横取りグループが摘発されるのは異例で、警視庁は実態を調べています。
横浜市のマンションが施工不良で傾いている問題で、データを偽装した現場責任者が関与した４１件の物件について、来週中にも、データの改ざんがあったかどうかの調査結果がまとまる見通しです。
旭化成建材は、過去１０年間にくい打ち工事を行った３０４０件で、データの偽装があったかどうか、元請けのゼネコンなどの協力を得ながら、調査を進めています。
このうち横浜市のマンションのくい打ち工事の現場責任者が関与した４１件については、先行して調査が進められていて、来週中にも、データ偽装があったかどうかの詳細が判明し、公表される見通しです。
一方、横浜市のマンションでは、追加の地盤調査が行われていますが、横浜市が元請けの三井住友建設から、現時点で新たな施工不良は見つかっていないという、報告を受けたことが分かりました。
普天間基地の移設計画を巡って、政府は、沖縄県の翁長知事による名護市辺野古沿岸部への埋め立て承認取り消しの効力を停止し、防衛省はあすにも移設作業を再開する見通しです。
名護市辺野古から中継でお伝えします。
名護市辺野古沿岸部を見渡せる場所に来ています今のところ、数隻の警戒船の姿は見られますが、移設に向けた作業が行われる様子はありません。
名護市辺野古沿岸部の埋め立て承認を取り消した翁長知事の決定を、一時、停止することを通知した文書が先ほど、県や沖縄防衛局に届きました。
一方、キャンプ・シュワブのゲート前で座り込みを続ける市民からは反発の声が上がっています。
沖縄県民をこれ以上、愚弄するなと言いたいですね。
本当に。
国がやると言ってもね、僕らはこっちで、１００名も２００名も阻止行動するから、造れないですよ。
沖縄防衛局は作業ヤードの設置など、陸上部分の作業をあすにも着手する方針です。
２０年前に大阪市東住吉区で少女が死亡した火災で、大阪高裁が裁判のやり直しを決めた、２人の元被告について、大阪高検は、最高裁に不服を申し立てる特別抗告を断念しました。
青木恵子元被告と、朴たつひろ元被告は、１９９５年に、保険金を目当てに、大阪市東住吉区の自宅に火をつけ、青木元被告の長女を殺害した罪で服役していました。
大阪高等裁判所は、弁護団の再現実験をもとに、裁判のやり直しを決め、おととい、２人を釈放していました。
これに対し大阪高等検察庁は先ほど最高裁判所に対して不服を申し立てる、特別抗告を断念しました。
これで裁判のやり直しが決まり、２人に無罪が言い渡される公算が大きくなりました。
保険金で戻ってくるなどとかたり、患者の女性から治療費をだまし取ったとして、警察は京都市に住む歯科医師の男の逮捕状を取りました。
詐欺の疑いで逮捕状が出ているのは、京都市西京区に住む、歯科医の畑山佳之容疑者です。
畑山容疑者は女性のインプラント治療に失敗した際、保険金が出るので、治すための治療費を立て替えてほしいと持ちかけました。
そして、保険に入っていないにもかかわらず、およそ２８５万円をだまし取った疑いが持たれています。
警察によると畑山容疑者は、女性に費用を払わせたあとも、適切な治療をしていませんでした。
ＦＮＮの取材に対し、被害に遭った女性は、治療の実態を語りました。
普通のインプラントの治療とは違うんやといわはったんです。
絶対治るみたいなこと言いはりました？
絶対治るって言われました。
特別なもんじゃなくても、普通の
妻の同僚だった男性弁護士の局部を切断して、傷害などの罪に問われた、元慶応大学法科大学院生の男の初公判で、男は起訴事実を認めました。
元プロボクサーで、元慶応大学法科大学院生の小番一騎被告は、８月、妻が勤めていた東京・港区の法律事務所で、男性弁護士の顔を殴り、局部を枝切りばさみで切断したとして、傷害などの罪に問われています。
丸刈りに黒のスーツ姿の小番被告は、きょうの初公判で、間違いありませんと、起訴事実を認めました。
一方、検察側の冒頭陳述に、被害者の男性と小番被告の妻が交わしたメールの内容が盛り込まれていたため、弁護側が詳細すぎると、異議を申し立て、裁判官が冒頭陳述を後日やり直すよう、検察側に命じる異例の事態になりました。
さて、２年に１どの車の祭典、東京モーターショーが始まります。
あさってからの一般公開を前に、一足先に、報道陣に公開されました。
会場から山下記者の中継です。
私が今いるのは、ホンダの出展ブースです。
初公開の燃料電池車を前に、先ほどから社長による会見が行われています。
最新技術の披露とあって、用意された席は満席となり、立ち見も出るほどです。
今回のモーターショーは世界１１か国から１６０社が参加し、７６台が世界初公開です。
不正ソフト問題で揺れる、フォルクスワーゲンも、ディーゼル車以外の車種で出展で臨んでいます。
こうした中、注目されているのが、次世代の自動運転と、環境に優しい車です。
それぞれのメーカーの思いを乗せた、最先端の車を取材しました。
日産が世界で初めて公開したのは、次世代の電気自動車です。
こちらの車は、ボタン１つで自動運転モードに切り替わり、私の前からはハンドルがなくなりました。
ハンドルやアクセル、ブレーキペダルが、車体の中に収まり、ドライバーの操作なしで走る、究極の自動運転機能を搭載しています。
横断歩道に歩行者がいますが。
自動でストップ。
ディスプレーには、お先にどうぞの文字が表示されます。
一方、電機メーカー、三菱電機が出展するこちらの車は、センサーで障害物や空きスペースを把握。
苦手な人も多い縦列駐車も、リモコンのボタン１つで、難なくこなせます。
世界各国で環境規制が厳しくなる中、脱ガソリン車の動きも加速しています。
ホンダは、水素を使って走る燃料電池車の市販モデルを世界初公開。
今年度内の発売を予定していて、価格は７６６万円だということです。
試乗してみると。
走行音がとっても静かです。
今、時速が１３０キロを超えましたが、とてもモーター音、静かですね。
そうですね。
こうやって、このくらいのスピードでも十分会話ができる。
およそ３分間で水素をフル充填し、走行距離は７００キロを超えます。
一足先に燃料電池車を去年発売しているトヨタは、未来の水素エネルギー社会をイメージし、発電した電力を、ほかの車や建物に供給できる新型を披露しました。
年内に発売予定の新型プリウスを、日本初公開するなど、エコカー分野での存在感をアピールしています。
さて、私の後ろには日本初のスーパーカーと言われる、ホンダのＮＳＸが展示されています。
１１年ぶりにハイブリッド車として復活し、来年国内での発売が予定されています。
東京モーターショーは、あさってから１１月８日まで、一般公開されます。
以上、中継でした。
では続いてワールドトピックスです。
停車中の車にのしのし近づいてきたのは、野生の熊です。
辺りの様子を気にしながらうろうろして、窓から車の中をのぞき込んだと思いきや、
タクシー料金を踏み倒し運転手にケガをさせたとして大阪府警の警察官が逮捕された事件で、警察官は金を下ろすように見せかけて逃走していたことが新たに分かりました。
吹田警察署巡査長・田之上匡希容疑者
（２５）はきのう夜、寝屋川市でタクシー料金６８７０円を支払わず、運転手の顔面をひじ打ちしてけがをさせた強盗致傷の疑いで現行犯逮捕されました。
その後の調べで田之上容疑者は運転手に「金が足りない」と言ってコンビニエンスストアに入りましたが一向にＡＴＭに行かないため運転手が様子を見に行ったところ突然逃げ出したことが分かりました。
大阪府警は「厳正に処分するとともに再発防止に努める」とコメントしています。
指定暴力団「山口組」から分裂した「神戸山口組」の最高幹部の男が逮捕された事件で、警察は事件の関係先として山口組総本部に家宅捜索に入りました。
「神戸山口組」の若頭で組織のナンバー３にあたる寺岡修容疑者
（６６）は、新車の登録を行う際に、別の男の名前や住所を使った虚偽の申請をした疑いで先週逮捕されました。
寺岡容疑者は分裂前に虚偽の申請をしたとみられていますが、警察は２つの組織の実態解明を進めて抗争への発展を食い止めたい考えです。
大阪府教育委員会は、いわゆる従軍慰安婦に関して、「強制性はなかった」とする政府見解をまとめた補助教材を、高校の授業などで採用することを決めました。
補助教材は教科書の補足として授業で使われ、朝日新聞が去年、いわゆる従軍慰安婦に関する記事を、取り消したことを受けて作成されました。
補助教材には、「女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題である」とする官房長官談話のほか、安倍総理の「強制連行を直接示す記述が見当たらなかった」とする答弁書が採用されています。
教育委員会は「生徒に多面的な見方を身に着けてほしい」としています。
皇太子さまが京都国立博物館を訪問され、「琳派」の誕生４００年を記念する展覧会をご覧になりました。
皇太子さまはけさ、博物館を訪問され、職員たちから歓迎を受けました。
この展覧会は江戸時代に確立された絵画の流派「琳派」の誕生４００年を記念したもので、その代表的な画家俵屋宗達・尾形光琳・酒井抱一の３人が描いた風神雷神図屏風を一度に見ることができます。
皇太子さまはこの３つの作品をご覧になり、「同じように見えて違いますね。
３つがそろうとそれがよくわかりますね」とお話しになりました。
2015/10/28(水) 11:30〜11:55
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