探検バクモン「見えない 聞こえない でもね…」 2015.10.28


(ゲームの音)さあ今日は…つくばよく来ますね。
来ますねよくね。
この大学っていうのは日本で唯一…はい。
もちろんそういう聴覚に障害ある方視覚障害ある方が通う大学ありますけれども。
ああそうか。
のみが。
こちらですね。
やってきたのは…
耳や目に障害のある人だけが学ぶ日本で唯一の大学だ
障害があっても社会でリーダーになれるような人材を育成するため30年前に設立された
いや〜でもホント…晴天ですけども…
(サヘル)言えてなかった?先生!先生かっこいいな。
ベルトが。
ありがとうございます。
情報システム学科の小林真と申します。
小林先生いきなりすいません
全盲弱視視野が狭いなどさまざまな視覚障害のある学生が学ぶこのキャンパス。
一行がまず向かったのは?
体育館!大変なんじゃないですか。
あっ女子は今ランニング。
こんにちは。
あ〜っ!キャ〜!
(サヘル)すごいテンション上がって。
ありがとうございます。
(サヘル)そして今こっち。
あっすごい。
バスケをやっていたり。
学生たちは耳などを頼りにしてバスケに夢中。
でもこんな激しい運動をして危なくないの?
実は壁に工夫あり。
クッションが貼ってあるからぶつかっても安全なのだ
何か向こうで今みんなでやっているこの…。
(ボールが転がる音)
(ボールが転がる音)
金属の粒が入ったボールを転がして打ち合う耳で戦う卓球だ
得点は相手の手前にあるエンドフレームにボールを当てられるかどうか
しかし飛び出してしまうとアウトだ
あんま強く太田さんみたいにバーンと思い切りやる人は…。
わかりました。
レシーバーさんのお名前は何ですか?佐々木君?よし。
じゃあ佐々木君。
(サヘル)でもすばらしい!
(田中)続いたね。
じゃあ佐々木君サーブ行きます。
はい。
あっホントだ!すごい。
それマスクじゃねえかただ単に。
サーブね。
それブカブカですね。
ブカブカなんだよ。
後ろ少しあれしましょうか。
調節できます。
調節します。
行きます。
空振り。
ハハハハッ。
ルールだよ!
「探検バクモン」
この横の壁は…切れ目がわかると。
でこの反対側にドアがある。
こういう仕組みなんですね。
あ〜なるほどね。
(サヘル)ちょっとしたことですけど普通に気付かないですがちょっとしたことが大事ですね。
この大学が力を入れているのが目から情報を得ることが難しい学生への「情報保障」。
そのポイントは?
こちらの食堂では…
メニューを見づらい学生のため音声や点字で情報を補う
校舎や寮など至る所には文字を拡大する機械が
弱視の学生は大助かりだ
一行はいよいよ学生が待つ教室へ
パソコンの画面がぶわ〜っと。
でこちらですね松尾君という。
松尾君?あどうも。
よろしくお願いします。
全盲の松尾君。
世界が注目の天才プログラマーだ
これはいわゆる…
(足音と風の音)そっか。
そこ抜けてるから風の音がするんだ。
松尾君が開発したのは音だけでも遊べるゲーム。
風の音の強弱で通路への距離がわかったり…
(足音と風の音)
画面の上に行くと音が小さく…
下に行くと大きくなるなど全ての状況が音だけでわかるゲームだ
情報技術の知識で障害者の社会参加を目指すこの学科で学びながら作り上げた
あそう!キャラクターは…自分自身が学童保育所とかで周り見える人たちの中にいた時に…
(田中)そうだよね。
それつらいよね。
そっか。
そこで自分で作っちゃうってすごいよね。
松尾君のゲーム制作もまた耳が頼りだ
画面読み上げソフトの声を頼りにプログラミングするというが…
(画面読み上げソフトの高速の音声)そうですね。
(画面読み上げソフトの高速の音声)なんか打ってみますかって。
じゃあ「はいこちらポンポコ商事です」。
ちゃんと漢字の説明を変換もしてくれてんだ音声で。
すご〜い。
さらにゲーム制作には触覚もフル稼働。
画面上のキャラクターの位置を凸凹した点図に変換し触って確認しながら進めている
それで音だけじゃなくてどういうキャラクター動いてるかっていうのをプログラムが正しく動いてるかっていうのもこう確認できる。
(田中)これすごいわ。
(サヘル)世界からもすごく人気で。
…っていうので絵をつけてみたりっていうのを。

「探検バクモン」
あちらに案内人の方がいらっしゃいますよ。
こんにちは。
よろしくお願いいたします。
手話で迎えてくれたのは加藤伸子教授
(サヘル)そうなんです。
(田中)そうなんですか。
(田中)困んないよねぇ。
聴覚障害者のための校舎には一体どんな工夫が?
えっ?
テレビの前のみんなもさあ一緒に考えよう
(加藤)おっさすが!
(加藤)はい。
さすがですね。
何でそれが?すばらしい!何その何か「すげえだろ」みたいなさ。
正解は…
低い位置までガラス張りにすることでどんな角度からでも手の動きが見える
さらにチャイムの代わりに白と緑のライトが点灯
授業中生徒の注意を引く時には声の代わりに…
ライトを点滅させるのが流儀だ
そうか。
一行は目で聴く工夫が満載の授業に潜入
こんにちは。
どうもこんにちは。
「こんにちは」です。
こんにちは。
いや違うでしょ。
これ太田さんいつもやってるけど。
やってる。
これが俺の「こんにちは」だから。
今それを言葉にしてあれしてんだ。
(田中)すごいね。
(サヘル)これは誰が今打ってるんですか?
(田中)あちらで?
(加藤)今奥で。
(田中)先生ですね。
(加藤)はい。
はい。
そういうことをやります。
あそこにも今皆さんの手元?学生さんの手元を見て頂きたいんですけど同じ画面が。
これはすごいね!これすごいじゃない!これ。
あここにこう。
これがすごいのかと思ったらこっちか。
これがすごい。
手話ができない爆笑問題の言葉はプロジェクターで机に投影。
これでノートを取りながら会話を目で聴くことができる
…ということをやっています。
はあ!
古来聴覚障害者は言葉をうまく話せないことでさまざまな誤解や差別を受けてきた
現在若い世代では手話を使う自分たちの文化に誇りを持つ人も増えている。
しかし社会からの偏見はいまだに無くなったとはいえない
この大学では学生たちに社会参加の課題を必修で考えさせている
どうだろうね?
(サヘル)考えてる。
(田中)みんなじゃないけどもね。
(田中)まあね。
同じ意見だからね。
やはり大学の外の世界での生きづらさを感じているようだ
障害がある若者の本音。
社会にはまだまだ届いていない
彼らの声に耳を傾けた
例えばね視覚に障害がある人はその分他の感覚が研ぎ澄まされたりっていうことはやっぱりあると思うんですけど栗本君はあったりする?
(田中)あそう!はい。
(田中)わかる!すげえなそれ。
えっ何でできんの?危なくないの?そっか。
それが普通で今まで生きてきたから。
へえ!湯浅さんは何かありますか?
ここで太田が意外な疑問を投げかけた
コミュニケーションとる時に俺なんか結構とまどうんだけども例えば見えない人同士でだったら共通の言語というかねルール。
だけど見えない人と聞こえない人となった場合に何か共感できる部分っていうかそういうのは?我々もほらいずれこういう病気になる可能性だってあるわけじゃない。
ちょっと不謹慎な話だけど目が見えなくなってしまうのと耳が聞こえなくなってしまうのとどっち選ぶ?みたいなさ。
お互いそういうのってさ思ってたりするのかな。
「私こっちでよかった」みたいなさ。
…かなとか思ったりしましたけど。
うん。
それが当たり前になってる。
僕の場合は……って考えますね。
今社会の技術的に聴覚障害の人が住みやすい世の中と視覚障害の人が住みやすい世の中とどっちのほうが進んでるとかっていうのはありますか?…とは思うんですけど。
聴覚障害もいろいろ…ただ逆にそういうのがあるから「同じになったよね」と勘違いをされることもあります。
なのでそこのやっぱり…でもよくよく考えてみると我々でもこういう人たちを前にしたらどうやって笑わそうかなんてさ難しいんだよね。
普通にテレビの…
(笑い声)まあだからまた違うからね。
お前はいいよ別に。
俺はどうしたら…いいんだろう。
(田中)知らねえよ!さあ今日はね筑波技術大学という。
初めて来ましたけれどもね。
ね。
きれいなとこでした。
みんな明るい方でしたね。
特にあの松尾君。
ゲーム作ってる。
あんなのすごいよね。
でもそういうゲームっていうのはもしかしたらそういう目の見える人と見えない人をつなげるいいあれになる。
かもしれないね。
ありますよね。
そうですね。
卓球はでも太田さん全然ダメでしたね。
いやお前ダメだった。
俺のほうがマシだった。
いやお前のほうがダメだったよ!お前全然ダメだったからね。
はっきり言って。
すごいよね…勢いが。
2015/10/28(水) 22:55〜23:20
NHK総合1・神戸
探検バクモン「見えない 聞こえない でもね…」[解][字]

障害者だけが学ぶ日本唯一の国立大学へ。体育館でアイマスク卓球対決!メニューが音で見える学食に驚き!全盲の天才プログラマー、難聴のダンサー登場!学生の夢と本音は?

詳細情報
番組内容
見えなくても、ゲームを作れる。聞こえなくても、ダンスができる。障害者の夢のキャンパスに爆笑問題が潜入!今回の舞台は、視覚と聴覚に障害のある人だけが学ぶ日本で唯一の国立大、筑波技術大学。同時通訳や画面読み上げソフトなど、バリアを取り除くための最新ハイテク満載の授業に驚き。全盲の学生とアイマスクで卓球対決、結果は?障害のある学生の夢、悩み、笑いのツボって?社会に伝わりにくい彼らの本音に太田が迫る。
出演者
【ゲスト】サヘル・ローズ,【司会】爆笑問題(太田光・田中裕二),【語り】木村昴

ジャンル :
バラエティ – トークバラエティ
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
福祉 – 障害者

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
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日本語(解説)
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