東京都にお住まいの主婦友貴子さん。
愛犬ケイティのしつけがうまくできないと悩んでいます。
(ほえる声)特にひどいのはほえ癖。
(ほえる声)ケイティ!
(ほえる声)
(ほえる声)なぜかインターホンの音には異常に反応します。
(ほえる声)
(ほえる声)うるさい!一度興奮したら手がつけられないケイティ。
なんとかだまらせようと餌をあげても…。
(松嶋)これあかんのよ。
効果は長続きせず。
これには家族も…。
(ほえる声)しつけ上手になってほえ癖を直したい。
そんなお悩みに立ち上がったのは…。
人呼んで犬と会話ができる男。
本当?こんがらがった毎日を解きほぐそう。
GOOD…OK!
(一柳)今回のきわめびとはその道40年。
これまでに200頭以上の盲導犬を育て上げた…多和田さんの名を世に知らしめたのは…。
盲導犬は気持ちを明るくしてくれる。
友達なんだ。
盲導犬と人間の絆を描き本や映画でも話題になった「盲導犬クイールの一生」。
実在するクイール。
それを育てたのが多和田さんです。
そのモットーは「従わせるのではなく共に喜び合うしつけ」。
例えばこちらの犬。
首輪をつけるのを嫌がっていましたが…。
多和田さんの手にかかれば…。
OKGOODGOOD!ここで引くの。
自ら進んで頭を首輪に。
こちらの犬は道具を運ぶのが苦手。
よ〜しよ〜し!はい行こう!でも多和田さんが遊んであげると…。
よし!なぜか犬は楽しそうに自分から道具を運ぶように。
楽しく遊ぶっていうのがコツですかね会話するには。
犬はね楽しくなきゃ何もしないです。
嫌な事は絶対やらない。
そりゃそうやろね犬やもん。
だから楽しきゃやりますよ。
今のも楽しかったからやってるだけで。
ゲームです。
(松嶋)なるほどね〜。
言葉が通じない訳ですからね小さい子どもを…。
さっきの嫌な事はやらない。
楽しい事しかやらないというのを聞いても子どもとよく似てるなって感じがしますね。
かもしれませんね。
(松嶋)そうやんね。
「愛犬のほえ癖が直らない」とお悩みの家族を訪ねた多和田さん。
「はい」。
多和田です。
(ケイティのほえる声)GOOD!早速インターホンに反応するケイティ。
(インターホン)ハハハ!やってるやってる。
どうも。
初めまして多和田です。
よろしくお願いします。
いいですよいいですよ。
こんにちは。
こんにちは。
今回お悩みを寄せてくれた友貴子さんはエンジニアのご主人と長男長女の4人暮らし。
そして3年前この家族に仲間入りしたのがケイティです。
赤ちゃんから見てるんだ。
一旦始まると止まらないというほえ癖の原因はどこにあるのか。
じゃあリードを取っちゃって…。
多和田さんケイティを外に連れ出し家族とどんなふうに接するのか観察します。
多和田さん早速ほえ癖の原因のヒントをつかんだようです。
家族とケイティの間には目に見えない溝があるという多和田さん。
確かめたい事があるとケイティがほえる様子を映像でチェックし始めました。
(インターホンとほえる声)「はい」。
(ほえる声)「ケイティ!ケイティうるさい!」。
ハハハハハ!えっ?多和田さん何が分かったの?ほらここ。
ほら向いたらまた…。
(信昭)ちょっとおかしな感じだね。
スタジオには友貴子さんご一家にお越し頂きましたけどもいきなりケイティがスタジオにいますからね。
(松嶋)いっぱい人がいるけど大丈夫やからな。
あのホニャラララっていうとこが気になりましたけどもね何かご家族が思ってもない事を言われたんですかね?かなり意外な事を言われました。
意外でしたか?はい。
それでは多和田さんが一体何を指摘したのか実際に映像を見ながら説明して頂きます。
まずはこちら。
(インターホン)
(ほえる声)今これインターホンが鳴りました。
ケイティはインターホンが鳴るといくら注意してもほえ続けるんですね。
多和田さんこの原因は?気持ちがねすれ違ってます。
気持ち合ってるような感じですけど目を見合わせてね。
この時友貴子さんはこう思っていました。
そうですよね。
そうですねまさに。
一方のケイティは…。
それ聞いた事ある〜。
すれ違ってますでしょう。
すれ違ってる。
だから振り向くたんびにほえるんだ。
こう思っているという証拠がこちら。
楽しそうでしょう。
あの尻尾がね。
ぐるぐる回してますもんね。
つまりケイティにとってピンポーンという音は?遊びのスタートサインです。
(松嶋)なるほど。
「ちょっと静かにして」って言ってんのがケイティには「遊ぼう」って聞こえるんだ。
「もっとほえてもっと頑張って」。
(松嶋)そうかそうか。
これは完全に気持ちのすれ違いがもう最初からあるという事でこの時点ではしつけとかそういう問題じゃないという事ですね。
そういう事です。
(松嶋)かなりの道のりだね。
ケイティと家族の間にあるすれ違い。
それを埋めるためのしつけの極意とは?「褒められ方を教える」ってどういう事?すれ違いを生んでいるインターホンの音を使って実践です。
多和田さんがまず指示したのはずばり…見ない見ない見ない。
ケイティは構ってほしいとほえますが誰も構いません。
切ない!頑張ったね〜。
「鳴ったよな〜?」。
(三宅)「人も来ないし」。
はいおいでお利口。
お利口だったね。
まずまず触ってやる。
はいお利口お利口お利口。
そして静かになったところでケイティを全力で褒めます。
(インターホン)はい行こう行こうって。
ピンポンだよはい行こう。
おいで。
これを何度も繰り返し褒められ方をケイティに覚えさせていきます。
はいGOOD!はい戻ってきて下さい。
ケイティに対する友貴子さんの接し方が気になった多和田さん。
意外な事を言い始めました。
(信昭)鋭い!すごい鋭いっすね。
自分でねそれだったら自分で頑張っちゃうっていう。
(信昭)本当鋭いです。
長女として一人で何でもできて当たり前と育てられた友貴子さん。
ケイティだけでなく子どもたちに求めるハードルが高くうまく褒める事ができなかったといいます。
特に思春期のお兄ちゃんとは…。
何だかピリピリムード。
こうなるんか男の子。
そんな友貴子さんの悩みを聞いた多和田さん。
一人一冊ずつ。
家族に互いのよいところを探す事を提案します。
すなわちぼろっと出てきましたけど…そらそうやわな。
知能がちゃうもんねまずはね。
偉いよ〜!よ〜しよしGOODGOOD!GOODGOOD!ハハハ!超優しい。
教えどおり褒められ方を覚えてもらおうと奮闘する友貴子さん。
(ほえる声)しかしほえ癖はそう簡単には直りません。
(ほえる声)
(ほえる声)5日たっても一向に改善の兆しが見えないケイティ。
これには友貴子さんも少し諦め気味?すいません。
いい子だねケイティ。
よ〜しよしよし!よかったね。
娘さんおってよかったね。
そうですか〜?娘に叱られる始末。
大丈夫?・
(ほえる声)おっやってるな!
(インターホン)はいおはようございます。
おはよう。
ケイティのしつけがうまくいかないと落ち込む友貴子さんに多和田さんがかけた言葉は意外なものでした。
そこは想定内。
えっ?想定内ってどういう事?実はこの1週間は基礎作り。
多和田流しつけの極意にはもう一つステップがあったのです。
(友貴子)言いまくってる。
ただ褒めるだけではGOODの価値が下がってしまいます。
間違った事は注意し正しい事を褒める事でGOODの価値を高めるというのです。
SIT…GOODGOOD!NO!SIT!NO!SIT!早速実践!大切なのはタイミング。
ちゃんとSITするまでやらしたらいいです。
見本見せましょうか。
駄目これ!SIT!はいSIT!GOOD!駄目これ!多和田さんケイティがキッチンに飛びついた瞬間NOを伝えます。
(松嶋)瞬発力もいるな。
そしてお座りしたところですぐに褒めてあげます。
これ駄目でしょこれ。
はいSIT!そうGOOD!GOOD!NOのあとには必ずGOOD。
叱られるだけでなく褒められる事でケイティは正しい行動を理解していきます。
はい座ってます。
GOOD!GOOD!GOOD!トントントントンGOOD!ケイティのほえ癖だいぶなくなってきたんじゃない?お利口だった。
はいGOODでした!ケイティGOODだったね〜!ケイティ!GOOD!
(三宅)なるほどね。
VTRから今3週間たってるんですよね。
最近のケイティはどうですか?野菜切ってても知らんぷりでソファの下行ったりとか来ても座って見てるだけでワンとも言わないです。
(三宅)そうですか。
(松嶋)何それ!このお話だけ聞くとケイティが非常に変わったなというふうに聞こえるんですがそうじゃないんですよね。
違いますね。
人が変わっただけです。
(三宅)変わった実感はありますか?う〜んそうですね。
でも接し方かなり…。
意識をケイティに向けるようになったんですよね切りながら。
どう?おねえちゃんから見ててお母さん変わった?前言ってたもんね。
「すぐ褒めなきゃ駄目じゃん」って。
お母さん遅いんだよね褒めるのがあのころはね。
「GOOD!」って言うでしょ。
本当紙一重やったよね。
ぎゃんぎゃんぎゃんぎゃん怒ってる声聞く方も嫌やし鳴いてる犬も嫌やし全部嫌やこの家ってなってまうところが。
それもすれ違ってたからみんなが嫌な事になっちゃった訳だよね。
ほんま一重よね。
こんだけ仲よくなるっていうかさ。
今度息子さんが時間どおり帰ってきたらGOOD。
本当そうですよね。
でも犬を飼うってこういう事なんですね。
何かケイティに家族が育てられてますね。
多和田さんの提案で始まったよい事探しノート。
気になっててんノート。
友貴子さんと家族の間で何やら変化が…。
これまで褒める事が苦手だった友貴子さん。
ケイティのよい事探しをしていく中でこれまで見逃してきた家族の姿が見えてきたようです。
ノートにはお父さんや子どもたちのよいところがびっしり…。
お〜!するとピリピリとしていたお兄ちゃんとの関係も…。
これまでお兄ちゃんに頭ごなしに怒ってばかりだった友貴子さんが…。
ちょっとした事でも素直に褒められるようになりました。
すご〜い!
(取材者)初めケイティのしつけから始まりましたけど何かもはやケイティのしつけじゃない。
もはやケイティのしつけ飛び越えて子どものしつけに…。
でも何か近いものがありますよね。
だいぶ変わりましたよ朝の風景が。
多分周りの家の人も「あれ?どなり声しないわね」。
2015/10/29(木) 11:05〜11:30
NHK総合1・神戸
助けて!きわめびと「しつけ上手になりたい」[字][再]
今回の悩みは、愛犬のほえ癖。「きわめびと」は盲導犬クイールの育ての親、多和田悟さん。「従わせるのではなく共に喜び合うしつけ」で犬と家族の関係にも大きな変化が!?
詳細情報
番組内容
東京都の主婦友貴子さんの悩みは「犬のしつけ」。中でも「ほえ癖」がひどく、インターホンの音に過剰反応。ほえ声はマンションの外にまで響き渡る。立ち上がったのは盲導犬訓練士の多和田悟さん。本やドラマにもなった盲導犬クイールを育てたしつけのエキスパートだ。そのモットーは「従わせるのではなく、共に喜び合うしつけ」。極意伝授で犬だけでなく友貴子さんと家族の関係にも大きな変化が。果たしてしつけ上手になれるのか?
出演者
【司会】三宅裕司,松嶋尚美,一柳亜矢子,【出演】盲導犬訓練士…多和田悟,【語り】本上まなみ
ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
バラエティ – トークバラエティ
ドキュメンタリー/教養 – その他
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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