(古川)皆さんおはようございます。
シリーズ「睡眠」。
今週は「過眠症・ナルコレプシー」について大阪鉄道病院の江村成就先生にお話しいただきます。
睡眠に関して悩みをお持ちの方とても多いと思うんですがほとんどが眠れない…不眠の悩みですよね。
そうですね。
眠れないって方多いんですけどもその一方で眠たくって困ると。
昼間に仕事してても眠たくて困るって方もたくさんおられます。
その代表的な病気が…ナルコレプシーという病気がございます。
どういう症状になるんでしょうか?普通緊張してこういう場面では眠らないだろうと。
そういう場面にもかかわらず眠ってしまうというようなことですね。
例えばそれこそこういう収録中であったりとか上司との会議中であるとか学生さんでしたら試験中とか中には食事をしてる最中に眠たくなってしまうというような方もおられます。
でふだん我々の感じる眠気というのは「あっ眠たい眠たい。
ちょっと我慢しないといけないな」というそういう感覚があるんですけれどもこういったナルコレプシーの場合の眠気というのは急にこうガタンと一気にくるというふうな眠気になってきます。
自分でコントロール出来ない急に意識が消えてしまうということだとするとほかにもいろいろ症状が出てきそうですよね。
(江村先生)そうですねはい。
情動脱力発作というのがあります。
はい。
これは…。
膝がガクッとぬけるとか。
そのほかに…。
そういったものもございます。
何が原因でそのナルコレプシーは起こってしまうんでしょうか?オレキシン神経系というのがございましてこれは覚醒を調節する脳神経の系統なんですけどもそこの機能異常というふうにいわれています。
ナルコレプシーにかかる方っていうのはどれぐらいの割合でいるものなんですか?そうですねだいたい…。
かなり少ないですよね。
そうですね。
私たちの睡眠の外来に来られる方眠たいと…お昼間眠くてしかたがないということで来られる方おられますがスマホを触ってたりとかパソコン触ってる。
生活がどんどん夜型になってしまって睡眠時間が削られていく。
そういうなかで慢性の睡眠不足状態に陥って昼間眠たいって方もおられます。
ではナルコレプシーの方はそうではないということですね。
(江村先生)ナルコレプシーの方はきちっとした夜7時間8時間といった睡眠を取っていただいてるにもかかわらず眠たいということが大きな違いになってまいります。
治療法っていうのは考えられるんですか?
(江村先生)はい。
あの〜お薬というのがございます。
ただ急にそういう意識が途切れるようなことがあると社会的信用を失うことにもなりますし大きな事故につながりかねないですよね。
そうですね。
ナルコレプシーの方診断が付くまでは…。
居眠りばっかりをしてて困ったやつだなぁと言われることが多いんですけどもまず病気であるということをご本人もまた会社であるとかそういった周りの方が…。
ナルコレプシーはまだ認知度が低く怠けているなどと誤解されがちです。
その一方で生活習慣の乱れによる睡眠不足から日中の眠気に襲われる方が多いのも事実です。
もしナルコレプシーであった場合昼間の居眠りであったり脱力発作もあります。
どちらも場合によっては大きな事故につながります。
なのでこの病気は…。
患者さんには職場や学校に症状についてお話ししていただき決して怠けているわけではないことを伝えてもらいます。
周囲がナルコレプシーについて知っているか否か理解があるか否かで患者さんの生活環境は大きく違ってきます。
来週は「高齢者の心臓病」について国立循環器病研究センターの北風先生にお話しいただきます。
より詳しい情報が詰まった番組ホームページもぜひご覧ください。
2015/10/31(土) 05:35〜05:45
MBS毎日放送
医のココロ[字]
「過眠症(ナルコレプシー)」▽日ごろ気になっている疾患について、地域医療に接している先生が登場。正しい知識をわかりやすくお伝えします。
詳細情報
番組内容
【睡眠】
睡眠はわたしたちにとって必要不可欠なもの。
しかし忙しくて、寝る時間が不足したり、不眠症気味で浅い眠りだったりと、睡眠には様々な問題があります。今回はそんな睡眠に関する様々な悩みやその原因についてわかりやすく紹介いたします。
出演者
【専門家】
江村成就(大阪鉄道病院 精神神経科 部長)
【アシスタント】
古川圭子(MBSアナウンサー)
おことわり
番組の内容と放送時間は、変更になる場合があります。
ジャンル :
情報/ワイドショー – 健康・医療
福祉 – 文字(字幕)
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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