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独統一25年式典:「成し遂げられる」難民受け入れで首相

毎日新聞 2015年10月03日 19時41分(最終更新 10月03日 21時20分)

 【ベルリン中西啓介】ドイツは3日、1990年の東西ドイツ統一から25年を迎えた。西部フランクフルトで開かれた記念式典には、メルケル独首相や旧東独時代に民主化運動を主導した元活動家ら約1500人が参加。中東などからの大量難民流入と社会への統合が課題になる中、難民30人も招待された。

 式典では、東独時代に牧師として反体制運動を主導したガウク大統領が演説。「難民問題は言語や文化の相違を乗り越えなくてはならず、ドイツ統一以上に困難な課題だ」と指摘し、国民に忍耐と寛容な姿勢を持つよう訴えた。

 メルケル首相は式典を前にビデオメッセージを公表。「難民を迎え入れるには膨大な力が必要になる。だが(統一後の努力を)思い起こせば、成し遂げることができる」と強調した。

 旧東独地域は統一後、旧西独地域からの財政支援などで生活水準を向上させた。だが、依然として、旧西地域との経済格差や若者人口の流出、高齢化が課題となっている。

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