6兆ウォン中2兆ウォンが高利貸し、わびしい20代=韓国(1)

6兆ウォン中2兆ウォンが高利貸し、わびしい20代=韓国(1)

2015年10月30日14時38分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  就職活動中の学生キムさん(28)は今年初め、貯蓄銀行から500万ウォン(約53万円)を借りた。求職期間が長引きながら親に頼り続けることができなかったからだ。融資の手続きは簡単だった。貯蓄銀行は簡単な書類で信用等級を確認した後、貸し付けてくれた。問題はその後だった。翌月から12万ウォン(年利28%)の利子を払うようにと連絡が来た。アルバイトで稼ぐ60万ウォンの5分の1が毎月利子として出て行った。就職さえすれば返せるという夢とは違い、就職面接ではいつも苦杯をなめた。キムさんは「このまま行けば、莫大な借金になるという不安感で、信用回復委員会のドアを叩いた」とした。

  学資金の負担や住居費の上昇、就職難の中で借金の泥沼にはまる若者が増えている。29日、金融監督院と新政治民主連合の金永煥(キム・ヨンファン)議員室によれば20代が金融圏から借りたお金は6兆2000億ウォンに達する(2015年6月基準)。「貯蓄よりも借金を先に学ぶ世代」になっているのだ。このうち20代が貯蓄銀行(平均金利27.6%)から融資を受けただけで1兆ウォンと全体の16.2%だ。平均金利が33.6%である貸金業の融資9000億ウォン(14.6%)に与信専門金融機関(4000億ウォン、6.2%)の分まで合わせれば20代が借り受けている37%、2兆3000億ウォンが高金利の貸し付けだ。

  彼らが銀行の代わりに貸付業者や貯蓄銀行などに集まるのは、固定所得すなわち安定した職がなく銀行からの融資を受けられないからだ。衣料店で販売員として働くイさん(24、女性)は3~4カ月前に貯蓄銀行を訪れた。住んでいた部屋を一緒に使っていた友人と仲が悪くなり、突然家を探さなければならなかった。月収が100万ウォン余りのイさんにすぐにお金を貸してくれる所は貯蓄銀行しかなかった。気が焦っていたイさんは貯蓄銀行2カ所でそれぞれ400万ウォン、300万ウォンを借りて保証金と簡単な生活用品を買うのに使った。34.5%、34.9%の金利がどれほど高いのかその時は分からなかった。融資を受けた後からイさんの通帳からは毎月利子だけで16万6000ウォンが出て行った。

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