お宝!バックヤードハンター!! 2015.10.31


国宝重文標本に財宝。
ミュージアムはお宝の宝庫!だが表側で展示され普通に見る事ができるのは一部だけ。
つまりそれ以外のお宝はミュージアムの裏側…そう「バックヤード」で大事に守られているはず!そんなお宝を探し出そうと立ち上がったハンターがこの2人!持田香織。
そして町田啓太。
まず最初のターゲットは世界遺産の町京都。
EveryLittleThingの持田香織です。
京都の建仁寺さんにやってまいりました。
こちらのバックヤードにお宝があるという事でハントしていきたいと思います。
興奮します。
いってきます!京都を代表する寺院なだけにそのバックヤードにはあっと驚くお宝があるはずだ。
すみませんごめん下さい。
は〜い。
そこでまずはお寺さんにご挨拶。
そして普通に見られる…いきなり国の重要文化財が現れた。
海北友松の名作「雲龍図」。
表がこれだけすごいならバックヤードはお宝だらけに違いない。
続いてこちらの部屋もチェック!いいですか?はいどうぞ。
お〜っ!俵屋宗達の最高傑作。
こんな貴重なものまで表に出すなんて随分大盤振る舞いだ。
バックヤードに…「複製作品」?
(笑い声)すみません…。
実は普通に見られるこれらの名作は精巧なレプリカ。
…って事はもしや?バックヤードと言いましても…なに?建仁寺には…預けてるっていうのはどちらに?ここから車で10分ほどの所なんですけれども…。
そう。
建仁寺が全幅の信頼を寄せて数々の大切なお宝を預けているのが…ここ。
言わずと知れた日本を代表する古美術の宝庫だ。
由緒あるあまたの神社仏閣から預かるお宝だけでもなんと6,000点!さあもっちー急激にハードルが上がったがどう切り出す?こちらに超貴重な文化財が保管されているバックヤードがあると聞いたんですけど…。
インフォメーションの方に起こし頂く事できますでしょうか?担当の者が今参りますので少々お待ち頂けますか?担当の山本です。
よろしくお願いします。
このお方が頼りだ。
私ですね山本さんバックヤードにものすごく興味があるんです。
はい。
なんとか…。
バックヤードにですか?なんとか!本当ですか?いいんですか?はい。
いいんですね山本さん言いましたよ。
来た〜!バックヤードハンターもっちーが用意してきたのは…ではこの先にあるバックヤードにお邪魔したいのですが…。
よろしくお願いします。
まずはどうぞ。
よっしゃ〜!ついに京都国立博物館のバックヤードに潜入。
ここがそのバックヤードというふうな事ですか?入れたんですね私。
ありがとうございます。
いえどういたしまして。
なんだって?収蔵庫とはいわば博物館の心臓部。
最新式の防火・防水・防振設備を完備し温度・湿度の調整はもちろん虫やほこりすら入らないよう徹底管理。
普通なら絶対に入り込めない。
浅野さん?建仁寺の浅野さんですか?浅野さんから例えば許可証のようなものは?許可証ですよね頂いております。
こちらです。
それを早く出して…。
バックヤードハンターにぬかりはない!分かりました。
建仁寺さんにはお世話になっているので特別!おお!作品を?え〜!うれしい!ついにその時が来た〜!明かりをお願いいたします。
おお〜!声が大きい…。
ほわ〜!建仁寺ではレプリカをご覧になられたと思うんですが…これは紛れもなく正真正銘本物の「風神雷神図」。
これが本物の「風神雷神図屏風」。
俵屋宗達がこれを描いてからおよそ400年。
その歴史と迫力を感じさせる風合い。
バックヤードで守り抜いたまさに本物だからこその輝きがそこにある。
(笑い声)日本の絵画っていうのはほとんど紙それから絹とかすごく弱いものからできてますから保管するのはほんと気を遣うんです。
温度が大体20℃ぐらい湿度で55%か60%の間ぐらいをず〜っとキープしてですね光をできるかぎり当てないように…。
屏風の場合はもちろん畳んで収納してるという。
我々日本人のたどってきたというかつくり上げてきた文化ですから…そのためにはやっぱり…というそのものがすごく必要なんだという事をすごく認識しました。
400年前のお宝の輝きを未来に伝えるバックヤード。
感動したぜ〜!次に狙いを定めたその場所は…実はここ教科書でもおなじみ。
縄文時代の象徴とも言うべき国宝「火焔型土器」が出土したところ。
町に降り立つやいなや…学校に行くとそこにも…もなかのデザインまで…そう十日町は…この貴重な国宝を収蔵しているのがこちらの博物館。
ここのバックヤードなら国宝を凌駕する取って置きのお宝があるはずだ。
…って事で早速ハンティングカメラを手に奥まったバックヤードに潜入!バックヤードの片隅から学芸員が運んできてくれたお宝。
それが…!これが当館一押しの「火焔型土器」です。
この土器国宝の「火焔型土器」と比べると随分小さいし形もちょっとシンプルだけどこれも国宝なのか…?なに?国宝じゃないだって?そう!実はこの「オコゲ」こそがこれまでの縄文文化の通説を覆す可能性を秘めているのだ。
そもそも「火焔型土器」はその豊かな装飾から村の祭りなど主に儀式に使用されていたと考えられてきた。
ところがこの土器にはオコゲがた〜っぷりついている。
この発見から「火焔型土器」を日常的に煮炊きにも使っていた可能性が出てきたのだ。
何気ないオコゲの存在を研究していく事で歴史の認識が変わるかもしれない。
そんな貴重なお宝をゲットだ!このバックヤードから未来の国宝が生まれるかもしれない。
なんだかドキドキしてきたぜ〜!次なるお宝へと向かったバックヤードハンターはこの男!今東京・南青山に来ています。
そして今回僕がバックヤードをハントするのはここ岡本太郎記念館です!芸術は爆発だ!マルチな才能を爆発させ日本アート界をリードし続けた奇才だ!強烈な色彩。
大胆なフォルム。
そのパワーは見る者を常に圧倒する。
1970年に開催された大阪万博ではかの有名な「太陽の塔」を制作。
異彩を放つ独特の造形で世界中をあっと言わせた。
そんな岡本太郎が生前アトリエ兼自宅として過ごした場所は今はミュージアムとなっている。
そうここのバックヤードこそが町田のターゲットだ!失礼します。
どうぞ。
まずは例によって館長にご挨拶。
うわ〜!当時太郎が使っていた時のまま。
情熱をほとばしらせながら数々の名作を生み出した岡本太郎。
ハァ…。
こんな光景がありありとよみがえる。
熱く語る館長を前に少々言いにくいが…。
さあ町田バックヤードの事…あの館長お宝という事で僕ここに伺わせて頂いたのも今はバックヤードにあるけど館長がすごくこれはお宝お薦めだというものを見せて頂ければなと思うんですけど…。
いろいろありますからじゃあ見にいきましょうか!えっいいんですか?ありがとうございます!うれしい!ずっと待ってましたその言葉。
ありがとうございます。
館長よろしくお願いします!よろしく!うん?ミュージアムの外?もしやこのマンションがバックヤードなのか?どうぞ。
ここですか。
ついに公開岡本太郎記念館のバックヤード。
なんだか物が多そうだけど…。
館長これネクタイ…?ああそうですよ。
TAROがデザインしたネクタイ。
ご自身で…。
そうそう。
見せて頂けるんですか?うわ〜ありがとうございます。
いっぱいあるでしょう?うわ〜すごい!岡本先生かなりのおしゃれ好き!更に…。
カツラ?ちょっと待って下さい。
カツラ…。
何のカツラですか?ええ?これ…。
これもしかするともしかしてちょっとこうして…。
こういうパターン。
そう。
町田…。
そしてついに…!お薦めはこれですよ!でかっ!油彩の油絵の作品で…。
実は描いた直後から行方が分かんなくて数年前にアトリエの絵がささってたでしょいっぱい。
あの奥から見つかったんです。
見て下さい。
ええ…うわっ!怖い!怖い!怖い!大丈夫。
一体どんな作品なのか…?うわ〜…うわめちゃくちゃきれい!稲妻にうたれた崖の上の人物。
その瞬間を捉えた作品「電撃」。
現存する岡本太郎の作品の中で最も古いと考えられる貴重なお宝だ。
これもうTAROの代表作と言っていい傑作だと思いますよ。
館長が何気なく取り出したこの箱の中身こそがバックヤードならではのぶっ飛ぶほどのお宝だというのだが…。
果たしてそいつの正体とは?またここに戻ってきましたけどここで見せて頂けるんですか?どうぞ。
やっと…道のり長かったです。
これを…。
あっこれ…。
よくテレビで見るやつですけど。
これは…?見てみる?いいですか?じゃあ。
うん?この中に大体400枚ぐらいのデッサンが入ってるんですよ。
なに?完成した作品ではなく…とはいえ400枚とはとんでもない枚数だ。
昭和42年。
6月20日?次が…。
2日後だよね。
そして…。
分かってきた?おお?ちょちょっと待って下さい。
ちょっと待って下さい。
えっ?
(笑い声)これ?これですか?「太陽の塔」です。
そう大阪万博のシンボル岡本太郎の「太陽の塔」。
その誕生の軌跡を物語るデッサン400枚こそがバックヤードコレクションNO.3「太陽の塔のデッサン」。
今から7年ほど前記念館の奥底で丁寧にファイリングされた大量の古びた紙が発見された。
それら全てが「太陽の塔」に関するデッサンと判明。
でも一体このデッサンのどこがお宝だというのか?TAROって「何かこういうもの作りたい」というふうにイメージがわき上がった時は頭の中に完成形ができるんですよいつも。
これはすごく珍しい事で…。
ご覧頂きたい。
このデッサンでは塔の数が5本も…。
そしてこちらでは1本の塔に所狭しと顔が…。
「太陽の塔」だけはイメージがなかなか固まらなかった事がうかがえる。
一体なぜ?ふだんのTAROはアーティストじゃない。
だけど「太陽の塔」万博の時のTAROはプロデューサーなんですよ。
そう。
日本最大のイベントとなった大阪万博。
岡本太郎はこの時単に作品を生み出すアーティストとしてだけではなく人々の動線や安全性までも考えなくてはならないプロデューサーとして関わっていたのだ。
プロジェクト全体をオーガナイズし束ね実現させなきゃいけない責任があったわけ。
多分いろんな事が頭の中めぐってたんじゃないかと…。
バックヤードに眠っていた400枚ものデッサン。
そこにはアーティストとプロデューサーという2つの立場の間で揺れ動いた岡本太郎の心の葛藤が刻まれていた。
作品として価値があるとかねそれこそ高値がつくとかそういうものじゃないんですよ。
でも「岡本太郎とは何者か?」とか「岡本芸術とは何か?」という事を考える時にはもう欠かせない非常に貴重な資料。
ミュージアムのバックヤードで大切に保管されているお宝の数々。
一方で表で公開されたり展覧会に出品されたり普通に見る事のできる収蔵品もたくさんある。
また期間限定で作品がお披露目されるケースもあるぞ。
是非ミュージアムに足を運んでお宝を拝んでみてほしい!「お宝!バックヤードハンター!!」。
次のターゲットをどこにするか既に目星はつけている。
待っていてくれ〜!2015/10/31(土) 16:20〜16:45
NHK総合1・神戸
お宝!バックヤードハンター!![字][再]

日本が世界に誇る幻の「お宝」が登場!通常は絶対に入れないミュージアムの「バックヤード」に潜入取材。出会えたのは超名作!あの国宝。さらに岡本太郎が残した逸品も!

詳細情報
番組内容
一夜限りの実験番組。日本が世界に誇る幻の「お宝」が登場!通常は絶対に入れないミュージアムの「バックヤード」に潜入取材。出会えたのは超名作!あの国宝。さらに岡本太郎が残した逸品も!まさにお宝感満載、ホンモノのお宝のすごさ・ありがたさをぜひ味わってください!【バックヤードハンター】持田香織(Every Little Thing)、町田啓太(劇団EXILE)【ナレーション】ささきいさお
出演者
【リポーター】持田香織,町田啓太,【語り】ささきいさお
キーワード1
国宝

ジャンル :
バラエティ – その他
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
趣味/教育 – 音楽・美術・工芸

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