こんばんは。
ニュースウオッチ9です。
河野キャスターはきょう、韓国・ソウルにいます。
こんばんは。
今、ソウルの中心部、クァンファムンという観光名所の門の前にいます。
この辺り、官公庁の建物も多く、まさに韓国政治の心臓部ともいえる場所です。
ライトアップされた門の先、そこには大統領府があります。
そこであさって、日中韓の首脳会議。
その翌日には、安倍総理大臣と、韓国のパク・クネ大統領にとって、就任以来、初めてとなる首脳会談が行われる予定です。
日韓ともに、前の政権以来、3年半ぶりとなる今回の首脳会談を、韓国の人たちはどう見ているのか。
日韓関係の今後を占う首脳会談の行方について、ここソウルから、後ほどゆっくりお伝えいたします。
教科書を作成している三省堂。
公立の小中学校の校長などを招いて、意見交換会を開き、外部に見せることが禁じられている、検定途中の教科書を閲覧させたうえで、現金を渡していました。
きょう開いた記者会見で、教科書に対する社会的信頼を揺るがしかねない行為で、深く反省していると述べました。
教科書や辞書の作成で知られる三省堂。
きょう午前の記者会見で。
申し訳ございませんでした。
疑惑の目が向けられているのは、三省堂が去年8月、都内のホテルで開いた意見交換会です。
公立の小中学校の校長や教頭など、合わせて11人が招かれました。
案内状には、教科書作りのために、広い視座から、多角的なご意見・ご助言を賜れればと書かれていました。
しかし、三省堂側は。
外部に見せることが禁じられている、検定途中の英語の教科書を、校長らに閲覧させていたのです。
また交通費や宿泊費、それに懇親会の費用なども、三省堂側が負担していたほか、編集手当として、1人当たり現金5万円を渡していたということです。
参加した校長ら11人のうち、5人は、その後、どの教科書を使うかを決める採択に関わっていました。
同じような意見交換会は、平成21年から22年にかけても、合わせて6回開かれ、検定途中の教科書を見せたうえで、参加した教員らに、現金を渡していたことも明らかになりました。
今回の問題について、馳文部科学大臣は。
文部科学省は、三省堂の北口克彦社長を呼んで、公文書による指導を行いました。
文部科学省がこの指導を行うのは初めてです。
教科書会社に不正行為があった場合に取る4段階の措置の中で、発行者の指定取り消しに次ぐ重いものでした。
検定途中の教科書を見せたことについて、北口社長は。
編集手当として、現金を渡したことについて。
一方、意見交換会に出席した1人は、今月、教育委員会から指摘を受け、現金は全額、三省堂側に返した。
受け取ったのは軽率だったと話しています。
また別の1人は、教科書の採択に関わる調査員に任命されたが、三省堂の教科書が有利になるような意見は一切していないと話しています。
今回の問題の背景について、専門家は。
三省堂は今後、こうした意見交換会を開かないことを決め、教員とは公務員の倫理規定の範囲内で関わるなど、再発防止策を検討していくとしています。
日本経済は今後、どう進んでいくのでしょうか。
きょうは、企業の中間決算、家庭の消費支出、そして日銀の大規模金融緩和策の維持など、注目の発表が相次ぎました。
ずらりと長い列が出来ています。
東京証券取引所です。
各企業の担当者が、次々に決算の資料を投かんしています。
ことし4月から9月までの中間決算の発表が、きょうピークを迎えました。
きのうまでに発表を終えた、東証1部に上場している265社の業績を集計したところ、企業の経常利益は、好決算が相次いだ去年より全体でさらに16.4%増えています。
これは急増する外国人旅行者による活発な消費を背景に、小売がプラス42.7%の増益となるなど、消費や観光に関連する業種が好調だったことが主な要因です。
ANAホールディングスと日本航空は、本業のもうけを示す営業利益が、中間決算としてともに過去最高となりました。
これに対し、中国経済の減速による需要の低迷の影響などで、鉄鋼はマイナス20.1%、機械もマイナス12.1%と、それぞれ減益となっています。
神戸製鋼所は建設機械の販売が大きく落ち込んだことなどを挙げて。
一方で、家庭の財布は総務省が発表した家計調査によりますと、消費が停滞している現状が明らかになりました。
先月の消費支出は、2か月ぶりに減少。
軽自動車税引き上げの影響による自動車の購入費の減少や、家電製品の購入費が減ったことなどが主な要因です。
総務省は、おととし2月から続けてきたこのところ持ち直しているという判断を、今回、横ばいの状況が見られるに引き下げました。
企業は好調、消費は停滞。
日銀は、景気をどう見ているのでしょうか。
日銀は、きょう開いた金融政策決定会合で、今の大規模な金融緩和策を維持することを決めました。
中国経済の減速の影響はあるものの、景気は緩やかに回復を続け、物価の基調もしっかりしていると判断したからです。
今回の判断について、ビジネス街の人は。
また日銀は、目標とする2%の物価上昇率を達成する時期について、来年度前半ごろから、来年度後半ごろに改め、これまでより遅れるという見通しを示しました。
日銀の黒田総裁は。
その上で、今後の追加の金融緩和については。
大規模な金融緩和策を維持した日銀。
そのねらいについて、担当記者は。
日銀は2%の物価目標の達成を目指す中で、賃金の引き上げなど、経済の好循環を生み出すことをねらっています。
しかし、物価の統計は伸び悩みが続き、中国など、新興国経済の減速の影響が及び始め、日銀が描く経済の循環が、崩れる懸念も広がっていました。
それでも日銀が追加緩和に踏み切らなかったのは、身近な物価は上がっていると、負担に感じる人が多くなっていることが背景にあります。
みずからの目標の達成だけにこだわって、物価の上昇を急ぐことに、国民の理解が得られないと判断したものと見られます。
今後の日本経済の見通しは。
日銀は、景気は緩やかな回復を続けているという見方を変えていません。
しかし、今は物価の上昇に、賃金の上昇が追いついていないのが問題で、節約志向を強める消費者も少なくありません。
日銀が金融緩和を進めるにあたって、人々の生活にもより配慮せざるをえなくなってきた中で、今後はやはり来年の春闘で、賃金の引き上げが着実に実現するかが、重要な鍵を握ります。
今のVTRで、一部聞き取りづらいところがありました。
失礼いたしました。
続いて、3年半ぶりとなる日韓首脳会談についてです。
日本に対し、強硬な姿勢を貫いてきた韓国のパク・クネ政権。
しかし、ここにきて一転、日本と首脳会談を開催することに。
韓国の姿勢は、なぜ変わったのでしょうか。
あさってソウルで開かれる、日本と中国、韓国の3か国による首脳会議。
これに合わせて、その翌日には、安倍総理大臣と韓国のパク・クネ大統領による初の首脳会談が行われる予定です。
きょうと来週月曜日の2日間、ソウルから河野キャスターがお伝えします。
河野さん。
こちら、ソウル。
今、気温が5度前後になっていて、かなり冷え込んできました。
そうして、寒くなりつつあるソウルでも、中でも日中韓首脳会議を前に、早くも3か国の閣僚らによる外交が熱を帯びてきています。
きょうは、日中韓3か国の貿易担当閣僚会合が開かれまして、3か国のFTA・自由貿易協定の交渉を加速させること、こうしたことなどについて、話し合いを行いまして、あさっての首脳会議で、合意文書をまとめることになりました。
3年半ぶりとなる日中韓の貿易担当閣僚会合。
日中韓FTAの交渉を加速させることなどについて議論。
あさって開かれる日中韓の首脳会議で、合意文書をまとめることになりました。
一方、林経済産業大臣は、韓国と個別の会談も行い、経済協力を強化していく考えで一致しました。
会談後、林大臣は。
経済的にも、切っても切れない日本と韓国ですけれども、両首脳が会談をするのは3年半ぶりです。
隣国でありながら、これほど長く首脳どうしが会わないという、この異例の事態。
国交正常化以来最悪ともいわれてきました。
では、韓国ではこれはどう受け止められているのか。
ソウルの街を歩いて取材をしますと、冷え込んだ日韓関係の影響が随所で見られました。
日本大使館が入るビルの近くです。
従軍慰安婦の問題などで、日本に対して、抗議の声を上げる人たちがいました。
首脳会談が行われないまま過ぎたこの3年半で、ソウル中心部の観光地には、大きな変化が起きていました。
デパートの免税品のコーナーなんですが、うわっ、すごい人です。
聞こえてくるのは中国語ばっかりです、しかもね。
ここでも見られるのが、中国人による爆買いです。
以前見られた日本語の表示に代わって、目立っているのは、中国語です。
買い物客のために、中国語の通訳もいます。
韓国を訪れる日本人は、平成24年には、過去最高の352万人となりましたが、為替なども影響して、去年は228万人と、35%以上落ち込んでいます。
そんな中で、日本人観光客を呼び戻そうという動きも出ています。
コリア・ツーリスト・ポリスって、観光警察っていう意味なんですが、なんでしょうか、観光?お疲れさまです。
ソウルの繁華街、ミョンドンなどに駐在して活動する観光警察隊です。
韓国の警察庁に所属しています。
日本語をはじめ、外国語が堪能な警察官を、選抜して結成。
日本語で書いた注意書きを設けるなど、日本人観光客を意識した活動を続けています。
ここからはソウル支局の池畑支局長とお伝えします。
池畑さん、日韓の首脳会談ですね、日本側は前々から呼びかけていたんだけれども、韓国側がなかなか応じなかったということだと思うんですが、ではなぜ、今になって韓国側が、首脳会談をやってもいいでしょうというふうになったんでしょうか?
もともと、パク大統領は、韓国では初めての女性大統領ということで、いわゆる従軍慰安婦の問題を重視してきました。
慰安婦問題の強い思いを、ある意味、とてもストレートに、外交戦略に投影させていったんですけど、それが次第に行き詰まったということが、結局、今回の首脳会談の受け入れにつながったと。
行き詰まりが原因だと?
というものですね。
こちらを使って少し説明しますと、パク大統領は就任早々、日本ではなくて中国を訪問しました。
これ、かなり異例のことなんです。
おかげで習近平国家主席との関係は非常に緊密になりました。
中韓が緊密になったと。
一方、日本に対しては歴史認識の問題で、中国といわば共闘する形で、強い姿勢を打ち出しました。
さらに、アメリカのオバマ政権も、当初、この安倍政権の歴史認識に対して、厳しい姿勢を打ち出しましたので、韓国から見ますと、3対1という構図になったというふうに見なしたんですね。
そこで、日本政府が慰安婦問題の解決につながる譲歩をすること、これが首脳会談の前提条件と、事実上位置づけました。
なるほど。
3か国で日本を孤立化していけると、歴史問題で日本を孤立化できるんじゃないかと考えたということですか?
恐らく、孤立化自体が目的というよりは、国際世論を味方につけて慰安婦問題を動かそうとしたと思うんですね。
しかし、その後、徐々に流れが変わりました。
去年11月に、日本と中国は、首脳会談を実現させたということが非常に大きかったと思うんですね。
これ、中国は自分たちと連携しているというふうに考えていたパク大統領にとっては、誤算だったと見られます。
さらにアメリカも、慰安婦問題に一定の理解は示しつつも、大局的に見て、日韓関係の改善が東アジアの安定には不可欠だというふうに、繰り返し指摘して、韓国に歩み寄りを示す、求めるようになりました。
つまり、中国とアメリカが、次第に日本に接近したということで、逆に韓国が孤立する構図になってしまって、パク大統領の歴史問題の強い姿勢を支持していた韓国のメディアも、次第にその慰安婦問題に動きがなければ、首脳会談をしないという姿勢には、強い疑問を呈するようになりました。
なるほど。
結局、韓国が孤立する形になったのが、今回の日韓首脳会談につながっていくと。
それが背景にあるのは間違いないです。
なるほど。
分かりました。
池畑支局長にはまた後ほど聞きます。
では、韓国政府の内部では、首脳会談の実施を巡って、どんな判断があったのでしょうか。
対日政策のブレーンの一人に話を聞きました。
どうも、NHK河野です。
韓国のシンクタンクの所長、チン・チャンスさん。
韓国政府に、対日政策のアドバイスを行い、影響力があることで知られています。
チンさんは、韓国が首脳会談に踏み切った背景には、世論の高まりがあったといいます。
チン・チャンスさんの話からは、日韓関係がここまで冷え込んでしまったのは、韓国にとっても想定外だったことがうかがえました。
日本との関係改善を願う声は、韓国の世論一般にとどまらず、経済界からも聞こえています。
韓国南東部、ポハン市です。
大手の鉄鋼会社が経済を支えてきた地方都市です。
ポハン市のイ・ガンドク市長です。
日本海に面する立地を生かして、経済の活性化を図ろうと、日本企業の誘致を目指しています。
日本企業向けのPR動画も作成。
土地の賃貸料を最長100年間無償とするなど、優遇策も打ち出しました。
2年前に行った日本企業を集めた説明会。
電気代が日本の半分以下ということもあり、多くの企業が参加していました。
市では、外国企業専用の広大な工業団地を用意しましたが。
現在、こちらの土地は、およそ半分以上がまだ契約に至らず、空き地のままとなっています。
進出した日本企業は僅か1社。
日韓関係の悪化もあり、日本からの企業進出が滞っているのです。
市では、関係改善で、再び投資が増えることを期待しています。
関係の改善を望む声は、金融市場からも上がっています。
アメリカの利上げが近いとの観測が広がる中、不安を感じる外国人投資家が次々と資金を引き上げています。
通貨ウォンの信用が下落することへの不安が徐々に広がっているのです。
そして今週、韓国の財界トップらが来日。
求めたのが。
日韓の通貨スワップ協定。
通貨危機などで外貨不足に陥った場合、互いにドルを融通し合う制度です。
しかし、韓国側が期限の延長を要請せず、ことし2月に終了しました。
事実上、外貨準備高の多い日本が、韓国を支える色彩の強いものでしたが、両国の関係悪化が背景にあったと見られています。
では再び、池畑支局長に聞きます。
池畑さん、ここまではその韓国側が首脳会談を受け入れた、その韓国側の事情について見てきたんですが、ではその韓国は、今回の首脳会談にどう臨むのか、どこか韓国側としても、歩み寄れる部分というのはあるんでしょうか?
パク大統領は対日関係で、慰安婦問題をはじめとする歴史認識の問題を最も重視していることには変わりありません。
ですので今回の首脳会談では厳しいやり取りも予想されます。
ただ、最近は、歴史の問題と、今後に向けた課題とは切り離して取り組む。
切り離す形?
ツートラックと呼ばれる新しい外交戦略も打ち出しています。
今後に向けた課題というのは、例えば北朝鮮の軍事挑発を念頭に置いた、日本との防衛協力ですとか、あるいは、日本との間のさらなる貿易の自由化など、経済面の協力ですね。
ですので、こういった課題に関して、パク大統領は今回の首脳会談で、韓国としてこれまで以上に、積極的に、日本と連携するというのを打ち出す余地はあると思いますね。
ありうると。
ここまでソウル支局の池畑支局長に聞きました。
さて、一方の日本政府は、今回の首脳会談、どう臨もうとしているのでしょうか。
おととい、安倍総理大臣は、日韓首脳会談について。
日本は首脳会談にどう臨もうとしているのか。
安倍総理大臣は、安全保障関連法の成立を受けた、先月の記者会見で、安全保障基盤の強化と同時に、中国、韓国、ロシアなど、近隣諸国との外交にこれまで以上に取り組み、関係改善に力を尽くす考えを強調しました。
それだけに、就任以来初めて行われるパク大統領との日韓首脳会談では、北朝鮮問題や中国との関係、それに経済など、幅広いテーマで意見を交わし、対話の継続を確認したい考えです。
ただ日中韓の首脳会議などの調整が進む中で、日韓首脳会談の開催を巡っては、事前の協議がぎりぎりまで難航しました。
パク大統領は、いわゆる従軍慰安婦の問題での日本側の譲歩を、首脳会談の事実上の前提条件と位置づけてきましたが、両政府間の立場の隔たりが埋まっていないためです。
その背景には、日本政府内に、仮に日本側が歩み寄る姿勢を見せても、韓国側は、問題を収束させず、さらに高い要求を突きつけてくるのではないかという不信感が根強くあることも挙げられます。
安倍総理大臣としては、対話を重ねる中で、打開策を探りたい考えで、ようやく実現した今回の会談が、形式的なものに終わらずに、関係改善に向けた足がかりが得られる形となるかどうかが焦点となります。
ソウルにはあす、岸田外務大臣が一足先に訪問します。
2人の首脳の初めての首脳会談を失敗に終わらせないために、外交当局のぎりぎりの調整が続いています。
そんな中で、私が注目をするのは、こちらです。
首脳の表情です。
特にパク大統領がどういう表情で、安倍総理大臣を出迎え、見送るか。
韓国の国民から従軍慰安婦の問題の進展を託されたパク大統領にとっては、最初は厳しい表情にならざるをえないかもしれませんが、首脳どうし、直接意見を交わすことで、少しでも話しやすい間柄になっていくかどうか。
会談の前後での表情の変化を、しっかりとウオッチしたいと思います。
ソウルからお伝えしました。
続いて、トゥデーズウオッチです。
まず、旭化成建材によるくいのデータ流用問題。
新たに、東京・江東区内の学校施設でも、流用が明らかになりました。
江東区によりますと、流用があったのは46本あるくいの打ちの1本で、建物に傾きなどは確認されず、安全性に問題はないということです。
流用が確認された物件は、合わせて5件になりました。
石井国土交通大臣は。
なお旭化成は、きょう、旭化成建材が過去10年間にくいの工事を担当した、全国3040件の調査の進捗状況について公表するとしていましたが、夕方になって中止することを明らかにしました。
南シナ海を巡る対立で、新たな動きです。
中国が南シナ海のほぼ全域の管轄権を主張しているのに対して、フィリピンが国際法上、認められないとして、オランダにある仲裁裁判所に申し立てている問題。
中国は、裁判所が審理する権限はないとして、裁判手続きを拒否していますが、29日、裁判所は、中国側の主張を退け、審理を本格化させることを決めました。
中国政府の高官は、決定を非難。
その上で、今後も裁判所の手続きに応じない考えを明らかにしました。
千葉県警察本部がまとめた、交通死亡事故の統計に、165件が計上されていなかったことが分かりました。
千葉県警察本部が内部調査を進めた結果、おととしまでの10年間に、病死や自殺などとされて、統計に計上されなかった死亡事故は165件。
このうち、22件については、警察官による不正があったとしています。
交通死亡事故は、発生から24時間以内に死亡した人を計上しますが、21件は24時間を超えて死亡したことにしていました。
残る1件は、交通事故による死亡と医師が判断した死体検案書の写しに手を加えて、病死に改ざんしたということです。
千葉県警察本部は、直接改ざんに関わった警察署の交通官や、監督する立場だった幹部ら7人を訓戒などの処分にしました。
きょうのポイントはこちら、見かけではなく。
交通死亡事故で毎年、全国のワースト上位にくる千葉県。
なんとしてでも、件数を減らし、目標を達成させたいという、警察内のプレッシャーが、今回の問題の背景にありました。
しかし、本来、統計を取る目的は、交通事故の現状を県民に伝え、有効な抑止対策につなげるためです。
その大本のデータが正しくなければ、実態に基づいた対策も取れなくなります。
警察の信頼を揺るがす今回の問題。
見かけではなく、本質的な抑止対策を求めたいと思います。
沖縄に駐留するアメリカ海兵隊の移転先の一つとなるグアム。
菅官房長官は、海兵隊の太平洋地域の司令官と会談し、グアムへの移転は基地負担の軽減に直結する重要な事業だとして、移転の早期実現に協力を要請しました。
沖縄県の翁長知事は、菅官房長官のグアム訪問について。
菅官房長官は。
泥沼化した内戦が続くシリア。
戦火を逃れようと、ヨーロッパに向かう人たちを乗せた船が沈没する事態も相次ぎ、犠牲者が増え続けています。
事態を打開しようと、オーストリアのウィーンでは、関係する17か国の外相などが一堂に会して、会合が開かれています。
内戦の終結に向けて、歩み寄ることができるでしょうか。
地面に横たわる白衣を着た人々。
胸には、亡くなった医師などの名前や日付を記した紙が。
シリアでの空爆で、医療従事者たちの命が奪われたことへの無言の抗議です。
4年以上続くシリアの内戦。
病院なども空爆されています。
各国が関与を深める中で泥沼化し、シリア人権監視団によりますと、内戦で死亡した人は25万人を超え、国外に逃れた人は420万人近くに上っています。
そのシリアの北西ギリシャ沖の地中海。
28日、難民と見られる人たちを乗せた船が、相次いで沈没しました。
沈みそうになりながら、必死に助けを求めます。
子どもも救助されました。
シリアなどから逃れた難民や移民を乗せた船の事故は、30日朝までの丸2日間で、少なくとも5件に上り、子どもを含む48人が亡くなりました。
泥沼化した内戦を、どうすれば終わらせられるのか。
日本時間の今夜、オーストリアのウィーンで、欧米やロシア、それに中東の合わせて17か国の外相らが参加する会合が始まりました。
ところが、シリアではこの日も犠牲者が。
イギリスを拠点に活動するシリアの人権団体によりますと、反政府勢力が拠点とする、首都ダマスカス近郊の町に、10発以上のミサイルが撃ち込まれ、市民など少なくとも40人が死亡しました。
政府軍による攻撃と見られるということです。
シリアでの戦闘は、アサド政権、反政府勢力、それに過激派組織IS・イスラミックステートなどが入り乱れています。
各国は反ISでは一致しているものの、欧米やサウジアラビア、トルコなどは、アサド大統領の退陣を求めて、反政府勢力に武器を供与するなどして支援。
これに対し、アサド政権の後ろ盾となっているロシアは、IS対策として空爆に乗り出し。
イランも大規模な地上部隊を派遣して、アサド政権を支えています。
今回の会合には、イランが初めて参加するなど、立場の異なる関係国が一堂に会したのです。
会合を前に、アサド政権を支援するロシアは、政権を維持する可能性を残した和平案を各国に提案したと伝えられています。
具体的には、戦闘を停止したうえで、1年半以内に、大統領選挙と議会選挙を行い、政権の樹立を目指すということで、イランとも連携して協議を主導したい考えだと見られます。
これに対し、アサド大統領の退陣を求める欧米やサウジアラビアなどからの反発も予想されます。
各国が対立を乗り越え、こう着した事態を打開するきっかけを作れるか、注目されます。
ニュースを続けます。
維新の党の執行部は、大阪市の橋下市長が近く結成する、新党側の議員らが、党員名簿の返還に応じず、不法に所持しているとして、名簿の引き渡しを求める訴えを大阪地方裁判所に起こしました。
さらに、新党側が銀行口座の預金通帳や印鑑についても返還に応じず、業務を妨害したとして、新党側の議員らを威力業務妨害の疑いで、東京地方検察庁に告訴しました。
一方、新党側が、維新の党の代表としている馬場伸幸衆議院議員はNHKの取材に対し、われわれが正式な執行部であり、名簿をお渡しする理由はないと述べました。
きのうのニュースの中で、バレンタインの市場規模について、民間のシンクタンクの試算を、およそ1250億円とお伝えしましたが、正しくはおよそ1200億円でした。
失礼いたしました。
こんばんは、気象情報です。
あすにかけて、さらに強い寒気が流れ込んできそうです。
冬支度も始まっています。
雪つりです。
青森県弘前市の日本庭園では、雪の重みで松の枝が折れるのを防ぐ作業が、きょうから始まりました。
来月にかけて、18本の松の木で作業を行って、冬に備えます。
こちらは岡山県勝央町。
高校生たちが、花時計の花を植え替えました。
寒さに強いパンジーとビオラで、冬の公園を彩ります。
あすも寒気の影響で、冷たい雨や雪の降る所が出てきそうです。
まずあす土曜日の天気から見ていきましょう。
北海道では平地でも湿った雪となりそうです。
東北から北陸の日本海側でも冷たい雨となる所がありまして、山では雪の降る所がありそうです。
そのほかは広い範囲で晴れる見込みです。
一方、日曜日です。
北日本や日本海側でも、晴れてきそうです。
西日本も日中は雨の心配はなさそうですが、夜になると、西から次第に雨となってきそうです。
そして気温の低い状態も続きます。
予想最低気温と最高気温。
特に朝と夜の気温は、東日本や西日本でも10度以下の所が多いです。
これは暖房が必要なくらいの気温です。
部屋の中でも暖かくなさってください。
また外に出るときも、十分、暖かい服装でお出かけください。
ではあすにかけての天気図を見ていきましょう。
あすは西から大きく高気圧が張り出してくる予想です。
北日本では西高東低の冬型の気圧配置でしょう。
きょうよりも強い寒気が流れ込んできますので、北海道は平地でも湿った雪でしょう。
東北や関東甲信、北陸の山でも、雪の降る所がありそうです。
また日曜日になりますと、南の前線が北上してきますので、日曜日の夜には、西日本、雨となってきそうです。
各地の天気と気温を詳しく見ていきます。
失敗しても気にすんなよ。
熱い思っていうか、絶対負けないんだ。
スポーツは佐々木さんです。
こんばんは。
ラグビー日本代表を率いた、エディー・ジョーンズヘッドコーチが、退任を前に会見。
史上初の3勝を挙げたワールドカップを振り返りました。
来月1日に退任するジョーンズヘッドコーチ。
運動量で相手を上回る、ジャパンウエーと名付けた独自の戦略でチームを強化しました。
そして挑んだワールドカップ。
行け!行け!行った!
日本は過去2回優勝の南アフリカを破り、チーム史上初の3勝を挙げました。
4年後のワールドカップは、初めて日本で開催されます。
初の決勝トーナメント進出のために、すべきこととは。
ジョーンズヘッドコーチは、今後、南アフリカのプロチームで指揮を執ります。
再び日本代表に戻ってくる可能性については。
体操の世界選手権です。
女子個人総合の決勝が行われ、19歳の村上茉愛選手が6位に入る健闘を見せました。
大学生の村上は、けがの選手に代わってメンバー入りし、団体のオリンピック出場権獲得に貢献しました。
個人総合にも出場。
初の大舞台で、安定感が光りました。
有力選手にミスが続く中、最初の2種目で予選の得点を上回る好スタート。
3種目目のゆか。
おととしの世界選手権、種目別で4位に入りました。
H難度の大技、シリバスを決めます。
雰囲気を楽しめたと、伸び伸び演技し、得点を伸ばしました。
最後は得意の跳馬。
村上は15点に迫る高得点をマークし、6位に入る健闘。
オリンピックにつながる手応えをつかみました。
日本シニアオープン。
50歳以上のゴルファーたちの日本一を目指す戦い、2日目です。
首位スタートの加瀬秀樹。
前半の9番で、最初のバーディーを奪います。
後半、2つスコアを落としましたが、17番パー4の第2打。
うまくピンに寄せました。
初優勝を目指す55歳の加瀬。
首位をキープです。
最年長、73歳の青木功は、最終ホールでバーディーを奪います。
しかし、予選通過はなりませんでした。
フィギュアスケートの羽生結弦選手。
グランプリシリーズ初戦を前に、公式練習で最終調整をしました。
グランプリシリーズカナダ大会を翌日に控えた羽生選手。
公式練習では、映画、陰陽師の曲で行うフリーの演技を確認しました。
冒頭の4回転ジャンプ。
感覚がよかったと、別の種類の4回転も成功させます。
ステップは、太鼓の音に合わせた動き。
繊細な表現力を、今シーズン初めて取り入れた和風の曲に乗せました。
本番に向け、調整は順調です。
プロ野球日本シリーズで敗れたヤクルトが、次のシーズンへ動きだしています。
ドラフト1位で指名された東洋大の原樹理投手に、指名のあいさつを行いました。
野球部の合宿所を訪れた、ヤクルトのスカウト。
原投手に贈ったのは、ドラフト会議のIDです。
真中監督のサインと、必然ということばが書き込まれていました。
原投手は、最速148キロの速球と、多彩な変化球を持ち味に、東洋大のエースとして活躍。
即戦力として期待されています。
同じ東洋大出身、ソフトバンクの大場将太投手。
中日への金銭トレードが決まりました。
平成19年の大学生と社会人のドラフトでは、1巡目で6球団の競合の末、ソフトバンクに入団。
鋭く曲がるスライダーなどを持ち味に、8年間で15勝を挙げましたが、今シーズンは1軍での登板がありませんでした。
大場投手は、活躍することが恩返しになると思って頑張りますと話しています。
日本シリーズは、ソフトバンクが4勝1敗と、圧倒的な強さで、2年連続日本一を達成しました。
指揮を執ったのは、就任1年目の工藤公康監督。
優勝を決めた直後に、強さの秘けつを聞きました。
よろしくお願いいたします。
お願いします。
まずは日本一、おめでとうございます。
ありがとうございます。
就任1年目で、成し遂げられました。
福岡ソフトバンクホークス、日本シリーズ連覇!
そう語る最大の理由。
それは工藤監督が、シーズンと同じように、選手たちがみずから考え、判断することを求めていたからでした。
勝てば王手がかかる第3戦。
ヤクルトの山田選手に、3打席連続ホームランを打たれます。
相手に勢いをもたらしかねない黒星。
流れを断ち切るために、工藤監督がどんな指示を出したのか、聞いてみました。
第4戦、バッテリーは、攝津投手と細川選手でした。
山田選手、第1打席のこのシンカー。
フォアボールとなりますが、見送り方から、シンカーを強く意識していると感じます。
第2打席。
バッテリーは、シンカーを投げません。
そして一つの結論を導き出しました。
追い込んでの5球目。
ストレートでした。
さらに第3打席の勝負球は。
今度もストレート。
バットすら振らせず、山田選手を抑え込んだバッテリー。
工藤監督が求めてきた選手の自主性が、強みを発揮した瞬間でした。
来シーズン、意気込みを教えてください。
考えていらっしゃったんですね。
そうですね。
あと工藤監督、お会いするたびに、お話ししていらっしゃったのが、いつもどおりということばなんですね。
その意味合いで言いますと、不安な人がいたり、自信のある人がいたりするのではなくて、みんなが勝つんだと、同じ気持ちでいる状態のことだそうなんですね。
2015/10/30(金) 21:00〜22:00
NHK総合1・神戸
ニュースウオッチ9▽日韓首脳会談の見通しは 河野キャスターが現地から徹底分析[二][字]
どうなる日韓首脳会談現地ソウルで先行取材の河野キャスターが徹底分析▽教科書の信頼に激震・三省堂が検定中の教科書見せ小中校長に現金▽シリア内戦めぐり関係国外相会議
詳細情報
番組内容
【キャスター】河野憲治,鈴木奈穂子,【スポーツキャスター】佐々木彩,【気象キャスター】井田寛子
出演者
【キャスター】河野憲治,鈴木奈穂子,【スポーツキャスター】佐々木彩,【気象キャスター】井田寛子
ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 天気
スポーツ – スポーツニュース
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日本語
英語
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