所さん!大変ですよ「下町震撼(しんかん)!恐怖の覗(のぞ)き魔の正体は…銅像」 2015.10.29


先月上旬東京の下町で若い女性を震撼させる事件が起きた。
顔色が極端に悪い大柄な男がアパートのベランダに出現。
堂々と部屋の中を覗いているというのだ。
え?これってまさか銅像?一体なぜアパートのベランダに立派な銅像が?取材を進めると全国各地の民家の庭になぜか銅像が次々と出現している事が判明。
しかも…。
こよいはきっと誰も知らない世にも不思議な銅像の物語。
面白い。
あるべき所にあるんじゃなくてこんな所にって所にあるのが何か不思議で面白いね。
という事で今日もですね銅像を掘り下げてまいります。
テーマはこちら。
「住宅街に出現した!?“巨大銅像”の謎」。
どういう事かというと実は情報寄せてくれた方がいまして神奈川県にお住まいのとある美容師さん驚いたんです。
住宅街からド〜ンと大きな銅像があるではありませんか。
まるでこちらを見ているように。
何か気になるから調べてほしいと。
そんな事言いだしたらいろんなもの気になって全部調べなきゃいけないじゃん。
ディレクターが調べてみたところいろんな事が今回も分かりました。
まいります。
所さん!大変ですよ。
民家に出現した巨大な銅像とは一体どんなものなのか?失礼します。
ディレクターは情報を寄せた美容師のもとへ。
という事はこんな銅像なのか?ドキドキしながら閑静な住宅街を案内される事15分。
そこに…。
あった!四方を建物に囲まれた僅かな敷地に高さ5メートルの銅像が確かにそびえ立っている。
台座にはそのモデルと見られる男性の名前が。
田邉隆義。
巨大な銅像が置かれた庭の住人に話を聞いてみると…。
こんな立派な銅像になっているという事は田邉さん歴史上の人物や有名な政治家だったという事か?聞けば銅像のモデルである田邉さんは1960年代半ばアメリカ製の車いわゆるアメ車を販売する会社を創業。
すると70年代に起きたアメ車ブームで事業は大成功。
1981年田邉さんは事業の成功と自らの喜寿の祝いを兼ねて自分の銅像を製作。
会社の一番目立つ所に飾ったという。
しかし…その後アメ車ブームが去ると会社は破綻。
借金を返すため田邉さんは車や土地などは全て売却。
しかし銅像だけはどうしても手放そうとしなかったという。
しかも…。
自宅には置けるスペースがないと銅像を息子夫婦の家に持ってきた。
そこで息子夫婦はやむなく僅か2坪の敷地に置く事にしたという。
銅像を移動させて間もなく田邉さんは亡くなった。
しかし銅像は置かれたままだ。
その後ディレクターが調べたところ自宅の庭やベランダなどに置かれた銅像を全国で少なくとも17体発見。
あの下町で女性たちを震撼させた銅像をはじめ多くが元中小企業の経営者だった事も分かった。
手がかりを求めディレクターが訪ねたのは銅像生産日本一を誇る富山県高岡市。
聞けば銅像。
依頼者の型を作るところから完成までおよそ3か月。
お値段は1体100万円程度だという。
そんな銅像がなぜ民家の庭に置かれているのか?訳を尋ねると男性から耳慣れない言葉が飛び出した。
銅像ブーム?一体何の事だ?男性によれば高度成長期やバブル期など景気が上向く度に銅像を作るブームが到来。
新聞や雑誌には広告が並び月に50体の銅像を生産するメーカーもあったという。
依頼者の多くは中小企業の経営者。
自らの成功の証しを残そうと銅像をこぞって発注したという。
中にはこんな例まで。
しかしバブル崩壊で状況は一変。
銅像ブームは去り廃業などの理由から多くの銅像がもと置いてあった場所から経営者やその親族などの家に移されたというのだ。
その訳を銅像メーカーの業界団体トップに聞いてみると…。
まあはっきり言って処理をしたという事ですが…ところがここ数年。
家に置いてあった銅像が意外な場所に持ち込まれている事が分かった。
それは都内のお寺。
長年人形供養を行ってきたこのお寺に最近銅像が持ち込まれるようになったのだという。
いわば銅像供養。
この日も60代の夫婦が相談に訪れていた。
供養したいというのはかつて病院を経営していた父と祖父の銅像2体。
父親が亡くなって4年子どもがいない事もあり自分たちが銅像を処分するしかないと考えるようになったという。
しかし…。
調査の結果残された銅像を処分したいという要望はほかの寺にも寄せられている事が判明した。
このあとある業界でゴッドファーザーと呼ぶ人もいる大物の銅像をネットオークションで発見。
企業を巻き込んでの大捜索の末浮かび上がったものとは…。
はあ〜。
よく調べたね全国17体。
庭に置いてあるって。
女性ディレクター取材した。
無類の銅像好きという事で。
よっぽど好きなんだね銅像。
ねっ。
スタジオには今日も専門家の皆さんにお越し頂いています。
銅像問題について何かご意見のある方。
(3人)はい。
あるんだやっぱり。
(久保田)じゃあ牛窪さん。
(牛窪)でご家族の間で問題になってまして…しかも保管もまた大変で…大体20万か30万ぐらい。
だから維持も大変で今皆さん悩まれてるという…。
それは困ったね。
モーリーさんいかがですか?うわっそんな大きいの?
(モーリー)北朝鮮では芸術大学を卒業した国のエリートが多数銅像を作っているといわれています。
これほど多くのエリートが銅像の製作に携わっているのは世界中で北朝鮮しかないといわれており外貨獲得のための一大事業なんだそうです。
一大事業なんだけどほかの国はあまり銅像興味ないんじゃないの?アフリカの国があちこち注文しています。
発注はやまない。
一部で人気あるんですね。
そうですね需要があるんですね。
さあ所さん。
実はですね親族だけじゃないんです。
企業もどうしていいか分からないというケース結構あると聞きまして緊急アンケート。
すごいアンケートだね。
駄目もとでやったらなんと91社もの方が答えて下さいました。
ありがたいですね。
ありがたいですね。
「銅像を作った事がありますか?偉い人の」と聞いたところなんとほぼ半分で作った事ありますと。
更に突っ込んで聞くとなんとそのうちの11社がその銅像の処遇に困った事があると。
1つご紹介します。
題して「どの銅像を置く?」事件。
この企業かつて複数の企業が合併して出来たんですがそれぞれの企業が偉い人の銅像を持っていたんです。
でどこに置くかでもめます。
「一番上はうちでしょ」。
「いやひな壇にしない?」。
「いや目立つ場所はうちでしょ」。
「いやいやうちの創業者エントランスでしょ」と全然話がまとまらなくてもめにもめまして結局どうなったかというと中心の企業の偉い人の銅像をエントランスに置きあとは倉庫にしまう。
え〜倉庫にしまっちゃうの?これいろんなドラマがあるだろうなと思ってですね「是非取材させて下さい」とお電話したんですが「絶対嫌です」と言われまして。
「やっとやっと一枚岩になって前に進もうとしているやさきにまた蒸し返すんですか?」って言われて「頼むから取材来ないで下さい」って。
混ぜちゃえばいいじゃんね。
(久保田)それで新しい…。
肩組んでいるみたいな4人がね。
それ楽しい。
そんな中でディレクターは気になる銅像を見つけたんです。
それはですねある業界では大変有名でもう言ってみれば業界のゴッドファーザーと呼んでも言い過ぎではない超大物がモデルになった銅像なんですが見つけた場所にディレクターびっくり。
ネットオークション。
しかもですね出品しているのが町の小さなリサイクルショップ。
さあ誰が流出させたのかと銅像を愛する女性ディレクターこの銅像と共に旅に出る事に致しました。
すごいね〜。
さあいきましょう。
所さん!もっと大変ですよ。
面白い。
早速問題の銅像を求めてネットオークションに出品した千葉県のリサイクルショップを訪ねてみると…。
店長に案内された先には無造作に置かれた3体の銅像が。
目当ての大物は…。
ん?一体何者?店長によれば銅像のモデルは54年前に亡くなった新倉文郎。
日本のタクシー業界の礎を築いた人物の一人だという。
瞬く間に国内大手へと成長させた新倉さん。
戦後の混乱期には不法営業が横行していたというタクシー業界をまとめ健全化を図るなどタクシー界のゴッドファーザーと呼ぶ人もいた人物だったという。
そんな大物の銅像がなぜ千葉県のリサイクルショップに?店長が銅像を千葉県内の古物商から3,000円で仕入れたのは6年前。
以来店に置いてはいたものの買い手がつかずしかたなくネットオークションに出品したのだという。
業界の超大物の銅像が流出したこの事件。
背景にはよほど複雑な事情があるに違いない。
原因を探るためまずは新倉さんが創業したタクシー会社を直撃する事に。
どうぞ。
失礼致します。
創業者の銅像が見つかったという知らせに現在の社長が自ら確認させてほしいと現れた。
リサイクルショップから借りた銅像を見せると…。
やはり創業者で間違いないようだ。
突然持ち込まれた創業者の銅像をうれしそうに写真に撮り始めた社長。
(シャッター音)でも社長そもそもここから流出したものではないんですか?そう言って社長が案内してくれたのは会社のロビー。
そこにはネットオークションで売られていたものより2回りほど大きくより精巧に作られた銅像が置いてあった。
この会社では創業者の銅像はこの一体しか作っておらず流出とは関係ないと断言する社長。
しかしここで気になる情報が飛び出した。
この方はハイヤータクシー協会の会長さんとかをやってらっしゃった方なのでその協会にやっぱり同じような像があったと思いましたよ。
何?ほかにも銅像を作った所があったというのか?流出したのはそこからか…。
社長の情報を頼りに全国のタクシー会社が加盟する業界団体のもとへ。
失礼します。
さすが業界の超大物。
担当者が大慌てで調べ始めた。
すると…。
あった!ネットオークションで売られていたものに比べ一回り大きいが姿形は全く同じ銅像を発見。
大きな銅像の台座には作られた年が記されていた。
小さい方はこれを基にその後作られたレプリカではないかという。
しかし…。
一体誰が何のために作ったのかは誰も知らなかった。
調査はここまでか。
諦めかけたその時。
問題の銅像の手がかりを知る人物を探り当てる事に成功した。
早速話を聞かせてもらう事に。
よろしくお願い致します。
現れたのは御年86歳。
半世紀以上タクシー業界を取材し業界の生き字引と呼ばれる人物。
問題の銅像について尋ねると男性から意外な言葉が飛び出した。
新倉信者?銅像のモデル新倉文郎さんは業界を代表して国と掛け合いさまざまな制度改革に尽力。
その功績に感謝した中小の会社が独自に新倉さんの銅像のレプリカを作ったに違いないというのだ。
しかし…。
銅像を作った可能性のある会社に問い合わせてくれたが流出させた会社を特定する事はできなかった。
男性によれば長引く不況や2002年の規制緩和で競争が激化した事などから新倉さんに感謝していた中小の会社の1/3は廃業してしまったという。
そのうちの一つからあの銅像が流出したのではないかというのだ。
ネットオークションで見つけた一体の銅像。
その謎をたどると戦後日本の一断面が浮かび上がってきた。
写真でよかったんじゃないの?ご報告がございまして。
この新倉文郎さんの銅像あの創業したタクシー会社が買い取る事が決定したと。
社長室に飾る事が決まったと。
収まる所に収まるね。
特に創業者の教えそういう類いというのは忘れちゃうじゃないですか。
ですが…今澤口先生から目で入る視覚情報ってあったんですけど…ただやっぱり銅像と同じで企業合併とかが今非常に多くて。
実は有名アーティストに今頼んで社歌を作り直すというケースが多いんですね。
やっぱりみんな気持ちを新たにその思いに一緒に向かっていこうという事で。
怖い怖い行きたくない。
2015/10/29(木) 22:55〜23:20
NHK総合1・神戸
所さん!大変ですよ「下町震撼(しんかん)!恐怖の覗(のぞ)き魔の正体は…銅像」[字]

下町で起きた女性をしんかんさせる事件。顔色が極端に悪い男がのぞきを働いているという。その後、男の正体はベランダに置かれた銅像と判明。世にも不思議な銅像物語を送る

詳細情報
番組内容
先月、東京の下町で若い女性をしんかんさせる事件が起きた。顔色が極端に悪い大柄な男がアパートのベランダから部屋の中を堂々とのぞいているというのだ。その後の調べで、男の正体は、何と“銅像”であることが判明。更に取材を進めると、全国各地の民家の庭に、なぜか銅像が次々と出現していることが分かった。今回は、きっと誰も知らない“世にも不思議な銅像物語”。お楽しみに。
出演者
【司会】所ジョージ,久保田祐佳,【ゲスト】澤口俊之,牛窪恵,モーリー・ロバートソン,【リポーター】徳永圭一,【語り】吉田鋼太郎

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:25146(0x623A)

カテゴリー: 未分類 | 投稿日: | 投稿者: