朴大統領、TPP入り“懇願” 韓国国内で強まる「参加論」

2015.10.31


ついに泣きついてきた朴大統領(AP)【拡大】

 ついに韓国が白旗をあげるのか−。来月2日に開催される安倍晋三首相と韓国の朴槿恵大統領による日韓首脳会談で、10月に日米などの12カ国が大筋合意した環太平洋連携協定(TPP)が議題になる見通しとなった。慰安婦問題などで強硬姿勢を示したきた朴大統領だが、ここにきてTPP参加への意欲を表明する意向。今さらながら、日本側に協力を求める可能性もある。首相は一定の理解を示す見込みだ。

 韓国は2国間の自由貿易協定(FTA)交渉を重視してきたが、多くの産業分野で競合する日本がTPPに加わることから、韓国内では参加論が強まっている。国内経済の改善もままならないなか、朴大統領もこれ以上世論をかわしきれないと判断したようだ。

 ただ、韓国が正式参加するには全12カ国からの承認が必要。実際に交渉入りした場合、日本は自動車などの関税や、日本産農水産物の輸入規制の撤廃を要求する構えで、難航が予想される。

 日韓外交筋によると、両国の実務者が今週、首脳会談開催に向けた調整をした際、TPPを議題にすることで一致した。外交筋は「韓国が提起することになるだろう。TPPに参加するには、主要国の日本の協力が必要だ」と指摘した。

 11月2日の日韓首脳会談で、朴大統領はTPPが大筋合意に至ったことを歓迎し、参加への意欲を示すとみられる。安倍首相は参加を希望する国は、TPPが求める高い基準を満たす必要があると説明し、韓国の検討状況を注視していく考えを伝達する方向だ。

 10月中旬に訪米した朴大統領は、オバマ大統領との首脳会談で「(米韓両国は)既に高い水準のFTAを締結している。自然とパートナーになれる」と述べ、TPP参加への意欲を伝えた。

 韓国のTPP参加をめぐっては、日本の経団連と韓国の全国経済人連合会(全経連)が26日、早期参加が日韓両国の関係強化につながるとの共同声明を採択している。

 

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