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■尖閣と沖縄返還 米外交文書から:11

 米政府の繊維問題担当の特使デビッド・ケネディと大統領補佐官ピーター・ピーターソンは、尖閣の返還延期で台湾との繊維交渉をまとめ、それを突破口にアジア諸国との交渉全体をまとめようとしていた。

 大統領のニクソンは尋ねた。「台湾との交渉がまとまらないと、繊維交渉全てがだめになる、そういうことだな」

 ピーターソン「その通りです」

 ニクソン「我々がほかに、台湾にできることは何かないのか?」

 もう一人の大統領補佐官キッシンジャーが「彼らが望む軍事装備を与えることは可能です」と答えた。

 ピーターソンは「(台湾にとって)装備は島ほど重要ではありません」と抵抗したが、議論は台湾への武器供与に傾いていった。

 議論がしばらく行き来した後、ニクソンが言った。

 「我々は沖縄(の問題)で後戻りはできない」(1)