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 ホンダ最強のスーパースポーツ―カーだ――。東京モーターショーでホンダが公開した新型「NSX」。栃木県にある開発子会社「本田技術研究所」のテストコースで試乗した後、ふらつく頭でそう確信した。

 「New Sports Experience(新しいスポーツ体験)」から「NSX」と名づけられたホンダを象徴するスポーツカーだ。2016年に生産開始予定の新型車は2代目となり、ハイブリッド車(HV)となって10年余ぶりの復活となる。東京モーターショーでも、新型の燃料電池車(FCV)と並んで最も目立つ壇上に飾られた。実際に運転したというホンダの八郷隆弘社長は「まるで自分の手足のように操れる楽しさを感じた」と語った。

 先代との最大の変更点は、重量バランスが良いミッドシップにした排気量3・5リットルの直噴V型6気筒ツインターボエンジンに、ハイブリッドシステムを組み合わせたことだ。ホンダは「走りと燃費性能を両立した」と胸を張る。技術陣によると、同クラスのスポーツカーと比べて、燃費は約3割向上しているという。だが、今回の試乗で実感したのは、このハイブリッドシステムが新型NSXの圧倒的な走りになくてはならないということだった。順を追ってみていこう。

 「ブウォン」。スタートボタンを押すと、すかさずエンジンに火が入ったことが音でわかる。ただ、エンジン音はすぐに途切れ、ふつうのHV同様に。モーターだけで静かに走り始めることができる。これなら、住宅地で「騒音」をまき散らす心配をしなくてもよくなるだろう。