こちらのイベント
情報共有ツールお悩みNightは、「ソフトウェア開発チームでの情報共有ツールの活用について、悩みや知見を共有するのが目的のイベント」です。
チームでの情報共有について語るイベントに来ませんか - Qiita Blog
参加して思ったことをつらつらと
運営の本気が凄い
イベント当日を迎えるまでに、運営の方が専用のQiita:Teamで情報共有を促したり、slackなど事前にコミュニケーションできる場を用意してくれたりと開催前から参加者と話せる珍しいイベントだった。
その辺りの背景や詳細は運営の方が記事にまとめているので興味のある人は見るといいと思う。
そして当日は、参加者1人1人にアイコンとQiita:Teamに投稿した自己紹介を元にした名札が配られたり、 グループワークを一緒にする方の自己紹介ペーパーが準備されていたりと、終始丁寧に準備されたイベントといった感じで、 その効果もあってか、キャンセルがほぼおらず、「イベント運営」という点でも参考にしたい事がたくさんあった。
大体みんな同じことで悩んでいる
情報共有について悩んでいる人は、1つの会社にそこまで多く存在しないと思う。大抵そういったツールを導入した張本人やその周り数名程度だろう。
今回は会社に数名いるそういった「悩んでいる人」だけが集まって情報交換をしたことで、情報共有についての課題とその対策がある程度マニュアル化できる可能性を感じることができた。
その際、企業規模や推進者の立場などメタ情報があるととても参考にしやすいので、専用のQiita:Teamなどでテンプレートを作りマニュアル化できたりするといいのかもしれない。
また、懇親会で話したりする中で大体どこも同じようなことで悩んでいる、ということが分かったので今後もこのコミュニティを継続していくことが重要なんだろうなと思った。
企業規模と情報共有ツール
情報共有ツールといえば、Qiita:Teamを始めとしてesa.ioやDocbaseなど国内だけで様々なサービスが提供されているが、どれも小中規模のチームの導入事例が多いし、それら向けに設計されていると思う。
私がいま働いている会社はエンジニアだけで100名いるが、このレベルの企業にあったツールは皆無と言っていいと思う。前述したツールはどれも50名以下のチーム向けな感じがするし。 しいて挙げるとすれば、唯一Atlassian社のConfluenceが大規模向けツールとして使えそうな感じがする。ただ、一度試用期間などで試したことがある人はわかると思うけれど、あの言葉にできない「エンタープライジー」な感じが凄く強くて 前述したQiita:Teamなどによる「ゆるふわな情報共有」という用途では絶対に使いたくない、というか使えないという感想しかない(個人の感想です)。
この「大企業向け情報共有ツール」の領域を攻められるのはQiita:Teamが一番有力だろうが、イベントのLTで伊藤直也さんが発表していた通り課題も多く、 ぜひ「Qiita:Team Enterprise」でも作って、既存のQiita:Teamに影響の出ないように、企業規模に合わせたUIやサービス設計をしてもらえると嬉しい。
様々な情報共有ツールとサービス設計
私は個人的にQiita:Teamリスペクトの情報共有ツールを個人で作っていたりするので、色んなツールのサービス設計を聞くことができてとても楽しかった。 例えば、Qiita:Teamやesa.ioは記事にフォーカスしていて、はてなグループは人にフォーカスしているらしい(この辺りは、伊藤直也さんのLTスライド内の「Qiita:Teamへの要望」以降が詳しい)。
- 情報共有 失敗あるある // Speaker Deck
- 徹底討論!社内の技術情報共有ツール - GitHub Wiki, Qiita:Team, esa.io (特別編:トップエンジニアたちの夜 『シドニアの騎士』観賞会&座談会 ~Part4~) | Tokyo Otaku Mode Blog
また、記事の探し方に関してもQiita:Teamは検索で、esa.ioはカテゴリで頑張ろうとしている。
この点については、小規模であればカテゴリも機能すると思うが、中規模以上になった時にすぐに破綻してしまう気がするので、Qiita:Teamのアプローチの方が良いかなぁと思っている。
そんなこんなで
情報共有ツールお悩みNight、今までにないイベントで凄く楽しかった。運営の皆様、お疲れ様でした!
今回が第1回ということで、第2回の募集はなんと既に締めきっており、今は第3回の参加者を募集しているそうです。興味あればどうぞ! 情報共有ツールお悩みNight #3 | Peatix
また、運営から公式レポートが公開されたので、写真等見たい方はこちらからどうぞ!(写真ある方が雰囲気がわかりやすい・・・)