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頭にポリ袋、死因特定急ぐ…男性殺害事件、金銭トラブルも 広島
広島市西区の集合住宅で、住人の藤本明さん(66)が殺害された事件で、藤本さんが貸した金の返済をめぐるトラブルを周囲に相談していたことが8日、関係者への取材で分かった。
広島県警広島西署捜査本部は、遺体や現場の状況から顔見知りに襲われた可能性もあるとみており、交友関係や金銭トラブルとの関連を捜査。司法解剖で死因の特定を急ぐ。藤本さんの携帯電話が見つかっておらず、自宅周辺では引き続き遺留品などを捜した。
捜査関係者によると、藤本さんは複数の相手に金を貸していた。知人の一人は事件前に藤本さんから「返済の滞った人がいる」と相談されたことを証言しており、捜査本部は裏付けを進める。
藤本さんは7日午前11時10分ごろ、6畳和室にジャージー姿で倒れているのを数人で訪れた知人が発見、110番した。首にひもが巻かれ、額に何度も鈍器で殴られたような傷があり、頭にポリ袋がかぶせられていた。玄関は施錠されておらず、争った形跡は確認できなかった。