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イランで米国人拘束 両国の関係に影響も10月31日 8時23分
イランの首都テヘランで、アメリカ人の男性が治安当局に拘束され、核開発問題の最終合意を受けてアメリカとイランとの間で関係改善の兆しがみられるなか、今後に影響を与える可能性も出ています。
「ウォール・ストリート・ジャーナル」などアメリカの複数のメディアは関係者の話として、イランの首都テヘランを訪問していた石油会社に勤めるイラン系アメリカ人の男性が今月中旬、イランの革命防衛隊に拘束され、政治犯を扱う刑務所に収容されたと伝えました。イランでは去年、アメリカ人の新聞記者がスパイの疑いで拘束され、これで拘束されたとみられるアメリカ人は4人となります。
この問題を巡ってアメリカは、ケリー国務長官が29日、イランのザリーフ外相と行った会談で、拘束されているアメリカ人の釈放を求め、国務省のカービー報道官も30日の会見でイランへの働きかけを進めていることを明らかにしました。
アメリカとイランは、ことし7月に核開発問題で最終合意に達したことを受け、欧米の企業が制裁の解除を見据えてイランに進出するなど、関係改善の兆しが見られます。これに対し、革命防衛隊などイランの保守強硬派は、アメリカなどの影響が国内に及ぶことへの警戒を強めてけん制に乗り出したとみられており、両国の今後の関係に影響を与える可能性も出ています。
この問題を巡ってアメリカは、ケリー国務長官が29日、イランのザリーフ外相と行った会談で、拘束されているアメリカ人の釈放を求め、国務省のカービー報道官も30日の会見でイランへの働きかけを進めていることを明らかにしました。
アメリカとイランは、ことし7月に核開発問題で最終合意に達したことを受け、欧米の企業が制裁の解除を見据えてイランに進出するなど、関係改善の兆しが見られます。これに対し、革命防衛隊などイランの保守強硬派は、アメリカなどの影響が国内に及ぶことへの警戒を強めてけん制に乗り出したとみられており、両国の今後の関係に影響を与える可能性も出ています。