中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > 大相撲 > 紙面から一覧 > 記事

ここから本文

【大相撲】

宿舎で怪奇現象続出だけど 御嶽海、たたり突っ張る

2015年10月31日 紙面から

たたりや怪奇現象に不安そうな表情を浮かべる御嶽海=福岡県新宮町の出羽海部屋宿舎で(永井響太撮影)

写真

 史上2位タイの所要4場所(昭和以降、幕下付け出しデビュー)で新入幕を果たした御嶽海(22)=出羽海=が、たたりと怪奇現象におびえた。福岡県新宮町の出羽海部屋宿舎にある開かずの間で過去に人が亡くなったといい、昨年の九州場所ではけが人が続出。トイレのドアがひとりでに開閉したこともあったという。謎多き出来事に不安を見せつつも、見えない“敵”をはねのけて結果を残す覚悟だ。30日は右肘の痛みで予定していた出稽古を取りやめ、部屋で調整した。

 ざんばら髪のスター候補が世にも奇妙な物語に遭遇した。春場所に幕下10枚目格付け出しでデビューしてから、初めて迎える九州場所の宿舎での生活が始まった御嶽海。現在過ごしている部屋の向かいにある一室は、実は以前、人が亡くなったというワケありの部屋だったという。

 たたりというわけではないだろうが、昨年の九州場所では、出羽海部屋の力士にけがが相次いだ。新十両だった出羽疾風(愛知県岡崎市出身)は左足首を痛めて3〜5日目を休場。複数の若い力士も場所中に負傷した。初めての九州場所となる御嶽海は、そんな話を耳にして「めっちゃ不安ですよ」とビビりまくった。

 怪奇現象も体験した。トイレで用を足していた時、ドアが勝手に開いたり閉じたり。突然の出来事に思わずすり足のような動きでトイレを後にした。「部屋の前に塩を盛ってお清めしてますよ」と厄払いに余念がない。

 御嶽海は前日に栃煌山との三番稽古で右肘を痛めた影響から、この日予定していた春日野部屋への出稽古を回避した。股関節痛、脇腹のできものとアクシデントが続き、奇妙なジンクスまで襲うのか。「それを乗り越えちゃう自分がいますから」。スピード出世で新入幕をつかんだからか、目標の勝ち越しを達成する自信は御嶽海にみなぎっていた。 (永井響太)

 

この記事を印刷する

PR情報





中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ