トップページスポーツニュース一覧内村が個人総合6連覇 体操世界選手権
ニュース詳細

内村が個人総合6連覇 体操世界選手権
10月31日 6時05分

内村が個人総合6連覇 体操世界選手権
イギリスで開かれている体操の世界選手権は30日、男子個人総合の決勝が行われ、日本のエース・26歳の内村航平選手が金メダルを獲得し、みずからの記録を更新する史上最多の6連覇を達成しました。
予選を1位で通過した内村選手は最初のゆかで、15.733と、出場選手中トップの得点で滑り出し、ライバルにミスが相次いだあん馬もミスなく乗り切るなど前半の3種目を終えてトップに立ちました。後半の跳馬では大技の「リー・シャオペン」をほぼ完ぺきに決め、ここでも出場選手中トップの15.633をマークし、5種目を終えて2位に1点以上の差をつけました。「勝ちにこだわった」という内村選手は最後の鉄棒では、団体決勝で落下したG難度の手放し技、「カッシーナ」をやめて技の難しさを下げて最後の着地まで確実に決めました。
内村選手は、6種目の合計で92.332として金メダルを獲得し、みずからの記録を更新する大会6連覇を達成しました。この結果、内村選手は来年のリオデジャネイロオリンピックの代表に内定し、3大会連続のオリンピック代表の座をつかみました。
また、予選8位で決勝に進んだ18歳の萱和磨選手は得意のあん馬で出場選手中2番目に高い15.400をマークするなど大きなミスなくまとめ、初出場で10位に入る健闘を見せました。

「自分でも信じられない」

内村航平選手は、大会6連覇を達成した個人総合の演技を振り返り、「気持ちを保つことに集中して、ウォーミングアップから最後の鉄棒を終えるまでそれができたのがよかった」とほっとした様子で話しました。最後の鉄棒は、団体決勝で落下したG難度の手放し技、「カッシーナ」をやめたことについて、「攻める演技をしたかったが、勝負を優先した。最後の着地をとめる作戦がうまくいき、6連覇につながった」と話しました。そして、大会6連覇については「自分でも信じられない。ただ、まだまだ演技には満足できていない」と話し、偉業達成にもさらなる向上を誓っていました。

初出場で10位の萱「世界の壁は高い」

初出場の世界選手権で男子個人総合の10位に入った18歳の萱和磨選手は、「完璧ではなかったが大きなミスはなく、自分の力を発揮できた。ただ、世界の壁は高いと思い知らされたし、内村選手の強さを間近で感じ、『もっと練習しなければ』と思った」と振り返りました。そして、31日に行われる種目別のあん馬の決勝に向け、「いつも通り演技すればメダルは取れると思う。自分らしく強気に攻めていきたい」と意欲を見せていました。

関連ニュース

このページの先頭へ