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(10月7日)
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【大リーグ】ロイヤルズが連勝 クエトが2安打1失点完投勝利2015年10月30日 紙面から ◇WS第2戦 ロイヤルズ7−1メッツ【カンザスシティー穐村賢】大リーグのワールドシリーズ(WS、7回戦制)は28日(日本時間29日)、当地で第2戦を行い、ロイヤルズ(ア・リーグ)が7−1でメッツ(ナ・リーグ)に快勝し、2連勝とした。4回に1点を先行されたロ軍は5回にエリク・ホスマー一塁手(26)の2点適時打など5安打を集め、一挙4点を奪って逆転。8回には4長短打で3点追加とダメ押しした。先発右腕ジョニー・クエト(29)は2安打1失点、球数122の熱投で完投勝利を挙げた。第3戦はニューヨークに舞台を移して30日(日本時間31日)に行われる。 “ドレッドヘアー男”クエトがWS史に残る好投を見せた。8回終了時で球数107のクエトが9回のマウンドにも姿を現すと、完投勝利を期待する地元ファンからは割れんばかりの大歓声が沸き起こる。 「試合が進むごとに状態が良くなっていった。9回のマウンドに立って、試合を締めくくれるチャンスを得られて感謝している」。9回も打者4人に対し15球で無失点に抑えると、マウンド上で女房役のペレス捕手と抱き合い、喜びを爆発させた。 編み込んだ長い後ろ髪をなびかせるワイルドな風貌とは裏腹に、丁寧に低めにボールを集める投球を披露した。野茂ほどではないが、トルネード気味の投球フォームや相手の虚を突くような素早いクイックモーションも駆使して、外野に飛んだ安打は4回のデューダに許した適時打のみ。4回2死から9回2死までは15打者連続凡退も記録する圧巻の内容だった。 信頼しきった表情で9回のマウンドにクエトを送り出したヨースト監督も「本当に素晴らしいパフォーマンスだった。緩急もあったし、ボールも低めにいっていた。われわれが期待していた姿だった」と賛辞を惜しまなかった。 ドミニカ共和国出身投手ではWS初の完投勝利だと伝え聞くと、「とても誇らしく思うよ」と破顔一笑したクエト。2安打以下の完投勝利は1995年のグレッグ・マダックス(当時ブレーブス)以来。ア・リーグの投手の完投勝利も1991年のジャック・モリス(当時ツインズ)以来と記録ずくめの快投となった。 7月下旬にレッズからトレード移籍し、ロ軍の一員となったクエトは「ファンから大きなエネルギーをもらった」と感謝を口にすると「ロイヤルズはこのために俺を獲得したんだ。ワールドシリーズを勝つためにね」と誇らしげに胸を張った。 PR情報
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