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【プロ野球】

MVPは李大浩 打率5割、2HR、8打点の大活躍

2015年10月30日 紙面から

王会長に祝福される李大浩=神宮球場で(岩本旭人撮影)

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◇日本シリーズ<第5戦> ソフトバンク5−0ヤクルト

 場内全員の目が追った。4回1死三塁、ソフトバンク・李大浩が放った打球は左翼ポール上空を通過。「文句なしの当たり。切れるかどうかだけ」。フェア判定。ビデオ判定になったが、覆らなかった。

 第2戦の2ランに続く2号。内川不在の状況下、代役の肩書不要の4番として君臨した。打率5割、5試合シリーズ新の8打点で初のMVP。お立ち台から、駆けつけた内川の方を見て「普通にいれば、この場所は内川の場所じゃないかと思う」と心憎い言葉を残した。

 「これからぐっすり眠れるんじゃないか」と漏らした。ヘギョン夫人が福岡で待つ。第2子妊娠中。負担を考え東京には呼び寄せなかった。既に安定期に入り、来春に長男が誕生予定。最高の結果を得て、家族と新しい命のもとへ帰る。

 「ありがとうごじゃいました」とインタビューを脱力系あいさつで締めたが、最終打席でバーネットから右手の平に死球を受け「手が痛い」も本音だった。「病院でチェックする。何で最後に死球なんだよ…」。MVP賞金500万円の重みがズキンと響いた。 (森淳)

 

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