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(10月7日)
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【プロ野球】ヤクルト、頼みの山田不発で終戦2015年10月30日 紙面から
◇日本シリーズ<第5戦> ソフトバンク5−0ヤクルト良くも悪くもやはり、今年のヤクルトは山田のチームだった。山田が打てば試合に勝ち、山田のバットが沈黙するとチームも負ける。第3戦はシリーズ記録となる3打席連続アーチで、日本シリーズ唯一の白星をもたらしたが、負けた4試合は計15打数1安打。 「日本一になりたかったけど…ソフトバンクは強すぎです。1日3本ホームラン打っても、1日だけ打っても意味がない。コンスタントに毎日打てなきゃダメ。そういうことが経験できたのは良かったと思う」。逆転日本一を最後まで諦めたわけではなかったが、この日も無音で、圧倒的な強さでパ・リーグを制してきたソフトバンクに脱帽だった。 ベンチから胴上げを見せつけられ、敢闘選手としてただ一人、ソフトバンク選手に混じって表彰を受けた。だが「悔しさは多少はあるけど、セ・リーグで優勝できた。それを目標にやってきたので、1年としては満足。個人的には頑張ったなと思う」。昨オフの契約更改で、トリプルスリーを大目標として公言して自分にプレッシャーをかけ有言実行。 この日は3回1死一、二塁の先制機に、9球粘った末に空振り三振。最後の打席は、4点ビハインドでも諦めず好球を待ち、9球目を捉えたが、左翼フェンスギリギリで失速。日本一と同様、あと一歩届かなかったが、全力で1年間走りきった充実感と疲労感に、涙はなかった。 初めてレギュラーに定着し大ブレークした昨年は、「自分のことで精いっぱい。自分が打てばチームのためになると思って、ヒットを打つことに集中する」と、若さでただガムシャラにバットを振った。今年は「3番を任された以上、僕が打たなきゃチームが勝てない」と、ベンチ内最年少ながら、チームを引っ張る自覚を持って、全試合出場を果たした。 この活躍に球団も、若松勉、池山隆寛、岩村明憲、青木宣親が背負ってきた背番号「1」を用意している。「次は日本一を」。ミスタースワローズの称号を背負って、来年は忘れものを取りに行く。 (竹村和佳子) PR情報
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