広域のニュース
  • 記事を印刷

<コメ作況>東北「やや良」

 東北農政局は30日、2015年産水稲の作柄概況(15日現在)を発表した。東北の作況指数は103(前年同期比2ポイント減)で、4年連続の「やや良」(作況指数105〜102)。宮城県中南部と福島県3地域は、お盆以降の天候不順で前回発表(9月15日現在)から1〜2ポイント低下した。

 県別、地帯別の作況指数は図の通り。9月の前回発表からは岩手、秋田がともに1ポイント上昇し、福島は2ポイント低下。青森、宮城、山形3県は同じだった。地帯別は岩手東部が「良」(106以上)となり、福島の中通りと会津は「平年並み」(101〜99)に下方修正した。
 8月中旬から9月上旬にかけ、北東北ではおおむね天候に恵まれて順調に登熟(もみの実入り)が進んだ。南東北は日照不足や低温に見舞われ、もみの成長が抑制されたとみられる。
 東北全体の10アール当たり予想収量は579キロ(前年比6キロ減)。県別は青森616キロ(6キロ増)岩手560キロ(2キロ減)宮城547キロ(12キロ減)秋田589キロ(7キロ減)山形614キロ(9キロ減)福島557キロ(3キロ減)と見込む。
 東北の主食用米の予想収量は196万4000トン。飼料用米への作付け転換が進むなどし、14年産より14万5000トン減るとみられる。
 東北農政局は「宮城では7、8月の高温による品質低下が出ており、1等米として流通する実質的な量は見通しを下回るとみられる」と指摘。需給については「全国的にコメ余りの状況は改善に向かっており、米価にもプラスに作用するだろう」と分析している。


関連ページ: 広域 経済

2015年10月31日土曜日

  • 記事を印刷

先頭に戻る