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「もんじゅ」9月にも安全管理で指摘受ける10月31日 4時50分
事実上の運転禁止命令を受けている高速増殖炉「もんじゅ」で、先月にも工事を行う業者の評価が適切に行われていないなどと原子力規制庁から安全管理に関する指摘を受けていたことが分かりました。もんじゅを巡っては組織改革が行われたあとも、安全管理上の問題が相次いで明らかになり、十分な改革が行われたのか改めて問われそうです。
福井県にある高速増殖炉「もんじゅ」では大量の点検漏れが見つかり、おととし事業者の日本原子力研究開発機構は原子力規制委員会から試験運転を事実上禁止する命令を受けています。その後もんじゅでは安全管理体制の見直しが行われていますが、先月には施設を安全に管理するために必要な工事や点検を行う業者の評価などに関して原子力規制庁から新たな指摘を受けたということです。規制庁によりますと業者の評価についてのマニュアルに評価の基準が明確に示されていなかったうえ、実際の評価も不十分だったということで、業者を適正に評価することなどを定めた保安規定に違反しているとみています。
このほか、工事を終えた後などに行う「再評価」についてもことし6月までマニュアルに基準がなく、実施されていなかったことを規制庁に報告していなかったことなども分かりました。
原子力機構は「評価などを適切に実施できておらず、早急に指摘された事項を改善した。今後、根本の原因分析を行い、必要であれば、さらなる対策を講じたい」としています。
もんじゅを巡ってはことし3月に組織改革が行われたあとも安全管理上の問題が相次いで明らかになり、十分な改革が行われたのか、改めて問われそうです。
原子力規制庁は「工事や点検を行う業者の評価は原子力発電所に限らず、工場など広く一般的に行われているもので、不備があれば、施設の安全性に関わる」として原子力規制委員会に報告することにしています。
このほか、工事を終えた後などに行う「再評価」についてもことし6月までマニュアルに基準がなく、実施されていなかったことを規制庁に報告していなかったことなども分かりました。
原子力機構は「評価などを適切に実施できておらず、早急に指摘された事項を改善した。今後、根本の原因分析を行い、必要であれば、さらなる対策を講じたい」としています。
もんじゅを巡ってはことし3月に組織改革が行われたあとも安全管理上の問題が相次いで明らかになり、十分な改革が行われたのか、改めて問われそうです。
原子力規制庁は「工事や点検を行う業者の評価は原子力発電所に限らず、工場など広く一般的に行われているもので、不備があれば、施設の安全性に関わる」として原子力規制委員会に報告することにしています。