2015年10月30日21時07分
在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)中央本部の土地・建物(東京都千代田区)を競売で落札した不動産投資会社「マルナカホールディングス」(高松市)が、朝鮮総連による不当な不服申し立てで所有権の移転に時間がかかったとして1億円の損害賠償を朝鮮総連に求めた訴訟で、東京地裁は30日、同社の請求を棄却する判決を言い渡した。
松村徹裁判長は「朝鮮総連が競売手続きに誤りがあると考えて不服を申し立てたことに理由がなかったとは言えない」とした。
中央本部の競売をめぐっては、地裁が昨年3月、同社への売却許可を決定。朝鮮総連は不服を申し立て、東京高裁、最高裁ともにこれを退けたが、この間に売却手続きが停止した。同社は今年1月、土地・建物を山形県酒田市の不動産会社に転売した。
今回の訴訟で、朝鮮総連側は反論をせず、朝鮮総連に対して債権を持つ整理回収機構と東京都が訴訟に参加し、請求の棄却を求めていた。
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朝日新聞社会部
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