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マルナカの請求を棄却 朝鮮総連本部競売訴訟
在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)中央本部の土地建物を落札した不動産業マルナカホールディングス(高松市)が、朝鮮総連に1億円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁(松村徹裁判長)は30日、請求を棄却した。
訴えによると、マルナカは昨年3月、中央本部の土地建物を約22億円で落札。総連が不服を申し立てたため所有権の移転が遅れ、損害を受けたとしている。
総連側は6回あった口頭弁論に一度も出席せず、答弁書も提出しなかったが、訴訟に参加した東京都と整理回収機構が「総連に賠償義務はない」と主張していた。
マルナカは土地建物を今年1月、山形県の不動産会社に約44億円で転売した。公安当局によると、その後所有権は事実上総連側に渡っており、継続使用される見込み。