J's GOALニュース
一覧【全52クラブ網羅】担当ライターが10月時点で選ぶ「今年の漢字」:FC東京
2015年10月30日(金)
J's GOALではリニューアルオープンの特別企画として、担当ライターが10月時点で選ぶ「今年の漢字」を連日掲載していきます。対象はもちろん明治安田生命J1、J2、J3の全52クラブ。各クラブを追い続けてきた担当ライターは、一体どんな漢字を選ぶのか!? 応援するクラブだけでなく、いろいろなクラブの「今年の漢字」をお楽しみください!まさに、この1文字がふさわしいシーズンとなっている。今季は2008年に記録した年間最多勝点55を更新。勝負にこだわり続けた結果、明治安田生命J1リーグで現在年間3位と躍進を遂げている。
昨季終了後、マッシモ フィッカデンティ監督はこう宣言した。
「我々は正しい道程を歩むことができれば、必ず上位3クラブの中に割って入っていくことができるだろう。まずはそのための競争力をつけること。それが目標だ」
そして、お決まりの「様子を見てみよう」と続けた。
いざフタを開けてみると、リーグ前半戦はFW武藤嘉紀が大車輪の活躍を見せた。彼の縦への突破力と、決定力を前面に押し出すサッカーを展開。それに応えるように背番号「14」は、17試合10ゴールでチームをけん引した。1stステージを2位でフィニッシュすると、それを置き土産に、東京のエースはドイツ1部1.FSVマインツ05へと旅立った。
エースの去ったFC東京は、2ndステージ序盤に足踏みを続けた。だが、これまでの奔放なパスサッカーではなく、全員守備の堅い守りをベースにした戦いで勝点を積み上げていった。その中で、今季期限付き移籍から復帰した丸山祐市、橋本拳人らがチームの主力に成長した。
勝負弱さを露呈してきたクラブは、まさに内容よりも結果にこだわってきた。勝利至上主義を貫き、数々のクラブレコードを塗り替える偉業を達成しようとしている。一味違う戦いを見せている首都クラブは、残り2試合も「勝利」にこだわり、明治安田生命チャンピオンシップ出場と、悲願のAFCチャンピオンズリーグ出場を目指す。
2015.10.21 Reported by 馬場康平