こんばんは。仕事が忙しくてついさっき帰宅したところです。ブログを執筆していては休む時間がなくなるし、ブログを執筆しなければなんだかそわそわしてしまう一匹兎です。注目のブログに載ってしまった(しまったとは失礼ですが)ので、毎日執筆しなければという圧力が。*1
今日はケータイ屋さんあるあるの延長になるような話題を。委任状の代筆行為についてです。委任状と言っても、行政で使われている委任状とはちょっと違うようで。(詳しくは分かりませんが)例えば「誰々が誰々に何々の手続きを委任します」という内容を、契約者ご本人様に記入いただくもの。
頼むから共犯者にしないでくれ
先ほどもしつこく申し上げましたが、委任状は「契約者ご本人様が全て記入し捺印すること」ではじめて効力が生まれます。誰かが代筆した委任状は、契約者ご本人様の意思だとは百歩譲っても認められません。それこそが「委任状」の本来の語義かと思いますが。
もちろん代理人様に記入いただく場合(例えば、機種変更で契約者ご本人様の来店なく、分割契約を伴う場合など)は、「すべて"契約者様"に記入いただき代筆は不可です。ここに必ず"契約者様"からご捺印ください。」と伝えています。
不備があったときの気まずい空気
かなり携帯電話業界は厳しいので、仮に代筆でなくても一部記載漏れがあったりすると、契約者様不在である以上はご足労をおかけしますが、再度契約者様より記入いただく必要があります。にも関わらず、これから発言をするようなお客様がいらっしゃいます。
「あー...今ペンって借りられます?」
なに勘違いしているんだ。
それ以上先は言わずもがなですね。契約者様がいないのに、ペンを借りる理由。中には勝手に筆入れからペンを取り出し、目の前で代筆をするお客様も。その場合はきっぱり、「代筆の委任状は受付できませんのでご了承ください」と言い切ってます。委任状の意味が理解できてないのかな。
「いや...捺印が必要なんて言われてないです」
捺印に関しては一番重要なところなので必ず説明しています。もし説明漏れがあったなら話は別ですが、担当者に当時の事実確認をするも、無論「捺印必須って言いましたよ!」が関の山。
申し訳ないですがご捺印いただくよう誘導するしかありません。「なによ、融通が利かないのね。」と憤慨されるお客様もいらっしゃいますが、融通以前に説明を聞いていないことのほうが問題かと思いますが。
「じゃああなたはこれが代筆かどうかわかるわけ?」
「代筆してる」って言ってるようなものじゃん。自分で罪を認めておきながらもなお、開き直るその精神だけは評価しますが、だめなものはだめなんです。それを受付したらわたしたちが罰せられるんです。
ここ監視カメラあるんでしょ?
「えっと、なにをするつもりですか?」とまでは言いません。ぶっちゃけた話、先ほど申し上げたように監視カメラ(店内)さえ出てしまえば代筆かどうかなんてわからないですからね。筆跡鑑定なんてしてませんし。しかしながらなにを考えているのかわかりますから。言葉を濁してしまっていては、コンプライアンスなんてものは守れません。
今回だけ見逃してよ!お願い!
それだけです。「今回だけ」って言うようなお客様は、どうせ次も同じ手口を使いますし、もしそれが通じなければ「前の人は受付してくれたんだけど」とか「前の店ではできたんだけど」とか言い始めるので。お客様の要望を1から10まで答えることが、最大多数のお客様満足につながるとは、わたしは考えていません。
堅苦しい運用ですが法律によって定められています
例えば、契約者様に重度の疾病などがあり、委任状の記入が難しい場合。それは例外対応できます。例えば契約者様の「入院診療計画書」や医師の「診断書」があり、客観的に見て「文字が書けないことが明らかである」ならば"誓約書"受付ができます。(詳しくは割愛します)
委任状の語義を理解していながら、ちょっと指摘されたのが癪だったのか代筆をしようとするお客様を見ていると、「人間ってそんなものなのだな」とちょっと残念な気持ちになります。ケータイ屋さんあるあるだと思いますが、同じ職種の方ならきっと一度はあるはずかなと。
最後に
耳タコかも知れませんが最後にもう一回だけ。まじで頼むから委任状を代筆するとか言わないで。「代筆していいよ」なんて言うわけないから。
委任状ってなんだかわかってますか?
さて、今日はここまで。おやすみなさい。
*1:必死こいて仕上げたエントリが反応希薄だったときはつらい