小さな子供用なら、山本さんのお勧めはアンパンマンなどのキャラクター商品。「事故があるとキャラクターのイメージが損なわれてしまうため、安全性が極めて高い。使用上の注意が本体にきちんと記載されているうえ、生地が厚くて破損しにくいです」
大きいサイズの浮輪なら一部が破損しても浮力が保てるよう空気穴を2カ所に設けた二重構造が安心だ。周囲にロープが付いたものなら海で流された場合も救助しやすいという。
一方で、安全上の理由から浮輪持ち込み禁止のプールもある。その一つ、京都アクアリーナ(京都市右京区)は「浮輪で水面が覆われると、人が沈んでいないかどうか監視するのに支障がでる」と説明する。両腕に付けるアームリングなら持ち込み可能で、山本さんによると、アームリングは浮輪と同じくらいの浮力があるという。
ただ、浮輪やアームリングは玩具であって救命具ではなく、過信は禁物。山本さんは「小学校低学年以下が使う場合は親が横で見守るように。3歳未満の場合は常に浮輪に手を添えていてほしい」。