HomeEmonda ALR徹底検証!軽さのナゾに迫ります

TREKが発表した軽量アルミバイク「Emonda ALR」

実は世界中でまだ発表されていないTREKバイクがあることをご存知ですか?名前は「Emonda ALR」と言います。
Emondaシリーズのコンセプトを継承し、「クラス別最軽量」を目指して製作されたのがポイントです。
しかし実際のところ、どうなんでしょう。本当に軽いバイクに仕上がっているのだろうか? そして軽さの秘訣はどこにあるのか!?
今回は、湘南藤沢店よりスタッフ・東が入荷したてのEmonda ALRをバラバラに分解して徹底検証してみました!

完成車重量は?

今回は「Emonda ALR5(サイズ52cm)」をベースに計測をしました。価格は199,000円。対抗馬になるのはCannondale CAAD 10 105あたりですね。 様々な情報ソースをまとめると8.0~8.5kgの実測重量が出てきた対抗馬に対して、Emonda ALRはいかがなものでしょうか?


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気になる結果は8.36kgでした!自社のアルミバイクで同グレードといえば「Madone2.1」が52cmで8.7kgという重量なので十分に軽さを実現していますね! 対抗馬のCAAD10と比較しても、十分競り合えるだけのスペックに仕上がっていると言えるでしょう! でも何でこんなに軽いんでしょうか…フレーム?パーツ?どこが軽いのか気になってきたので、もう一台届いた54cmフレームをバラバラに分解しました!

フレームセットを計測してみる


今回使った計測器具。大きなものはフックタイプで。細かい重量ははかりタイプで計測しました。

まずはフレームセット重量を測ってみましょう。ここではフレームとフロントフォーク、ヘッドセットとBBを装着した状態で計測をしました。


この重量を見て「おお!」と思える方は少ないかも。もし思えたらロードバイク通です。

結果は1.64kgという重量でした。…ただこれだけでは分からないですね。では他の要素に目を向けてみると分かりやすいのでは?と考えました。 例えばホイール。これはカタログスペックをよく目にしますね。セット重量1500g以下ならそこそこ軽いし、1300gを切るようならめちゃ軽いなど。 …もしかしたら、フレームに装着されるパーツが軽いおかげで完成車重量が軽くなっているのでは!?と思い、めぼしいパーツをそれぞれ計測してみることに。

各種パーツを計測してみる

完成車で最も重量が変わるパーツって何でしょう?答えは分かってる方も多いでしょう。「ホイール」です。
ホイールは価格差が大きいパーツな為、完成車においては真っ先に「コストカット」されるパーツです。 今回完成車重量を目にしたとき、「ホイールをちょっとイイモノに変更して軽量化に成功したんじゃないか?」とすぐに思いました。 そんな僕の予見は正解だったのか。計測結果を見てみましょう!


あれ、全然軽くない…

この結果は一目瞭然で凄く驚きました。1.97kg…ストレートな意見を述べますと「重い」部類です。 正直、一番のアテにしていたホイールが軽くないとなるとますます謎は深まります。じゃあ他はどこが軽いんだ~?


コンポーネント

Emonda ALR5は全てのコンポーネントを「SHIMANO 105」で統一。これはEmondaのコンセプトである「インテグレーテッド(一体化・完全)」を 実現するための配慮です。というわけでここに軽さの秘密があるわけではありません。なんせ全部SHIMANO純正なのですから。


シートポスト

重量がトップグレードと下位グレードでは100g以上変わってしまうパーツの一つ。もしかしたらここが!?と計ってみると ここもホイール同様でどちらかというと重い部類…。


サドル

ではサドルが軽いんだろう!?と半ば諦め気味に図ってみました。ちなみにトップグレードは140g台ですが…これまたハズレです。


ハンドルやステムもアルミ製であることから、軽量化には貢献していなさそうです。こうなるとパーツをあらかじめアップグレードして軽くしている訳ではないようです。 答えは見つかっていません。ですが手がかりは出てきました。フレームセットを更に分解することで答えが見つかりそうです! というわけで、早速分解…。

軽さの秘訣はフレームにあった!?

いよいよ核心に迫れそうな所までやってきました。ホイールやシートポスト、コンポーネントなどの付属パーツには 軽さを出すために特別なパーツを装着している…という訳ではない。 そうすると気になるのはフレームやフロントフォークですね。早速計ってみましょう!


フレーム

BB込みで1230gという重量はなかなか軽いです。比較をあげるならOCLV300カーボンを使用したEmonda Sが1200gと言うことを考えるとやっぱり軽いですね。


フロントフォーク

この結果には驚きました!計測重量は345g!!この価格帯にはとても装着されていないです。比較をあげるならMadone7のフォークが 328g。その差わずか17gとなれば、このバイクにはトップグレード級のフロントフォークが装着されていることになりますね。


答えはやはりフレーム&フォークにありましたね。この二つはとても同価格帯のフレームセットと比較してもダントツに軽いです。 特にフォークはどのメーカーと比較してもトップグレードクラスの仕上がり品が装着されています。 こうなると車体そのものの見方が変わってきます。「重量を軽く仕上げたアルミバイク」から「高級志向フレームをパーツ変更によって安価に抑えたバイク」 と判断してよさそうです。


分解してみるとフォークだけではなくコラム部分までカーボンで仕上がっている…!
関連資料を漁ってみるとEmonda SLに使用しているモノと同グレードらしいです。

Emonda ALRはどんなバイクなのか?

ここまで色々測定してきてEmonda ALRには素晴らしいポテンシャルがあることが分かりました。

1.完成車重量8.3kgの内訳に軽量パーツの存在は見当たらない。
2.フレームやフォークはアルミ/カーボンともにトップクラスの軽量化を果たしている

この結果を言い換えると「Emonda ALRはパーツを交換すると7kg台、6kg台のバイクを仕上げることが出来る素質を備えたコストパフォーマンスの高いベース車両」 と言うことになります。フレームやフォークのスペックがイマイチだとパーツ交換をしてもフレームの性能限界に達するのも早く、パーツ交換をしただけのスペックアップは望めなくなります。 ですが、このフレームやフォークの仕上がりは過去のTREK製品と比較しても間違いなく「1級品」です。初めて購入する方に手を出しやすい価格でありながら 自分の成長と共に自転車をアップグレードさせることでバイク性能もしっかりと付いてくる…。今までビギナーユーザーが欲しかった1台が出てきたと言えます!
当店ではEmonda ALR5を完成車&フレームセットで店頭展示しております!是非このフレーム性能を体感してみて下さい!

バイクラインナップ

Emonda ALR6(ULTEGRA仕様)重量:7.8kg カラー:1色 税込価格:259,000円


Emonda ALR5(105仕様)重量:8.3kg カラー:3色 税込価格:199,000円