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 北朝鮮の朝鮮労働党中央委員会政治局は30日、来年5月初めに第7回党大会を招集するとの決定書を発表した。朝鮮中央通信が伝えた。党大会は金正恩(キムジョンウン)第1書記の祖父、故金日成(キムイルソン)主席時代の1980年10月以来。正恩体制の求心力を高めるため、党大会で新たな方針を打ち出す可能性がある。

 北朝鮮の憲法では朝鮮労働党がすべての活動を指導するとされており、党が最も重要な組織に位置づけられている。前回の第6回大会では金日成主席が、北朝鮮と韓国の体制を残したまま、連邦制形式で南北を統一する構想を明らかにした。この構想は今も北朝鮮の統一政策の基本として引き継がれている。

 今回の党大会の議題は明らかになっておらず、決定書でも「世紀的な変革が起きているわが党と革命発展の要求を反映して」とだけ記されている。党大会に合わせて主要な幹部の人事を実施したり、新たな正恩時代のビジョンを打ち出したりするのではないかとの見方も出ている。36年ぶりに党大会を開くことで正恩体制の確立を内外にアピールするねらいもあるとみられる。