伊勢剛
2015年10月30日07時53分
今月発売された吉本ばななさんの小説「ふなふな船橋」の単行本(税別1300円)が、作品の舞台となった船橋市で爆発的に売れている。船橋のお店やスポットが実名で出ており、吉本さんのファン層を超えて読者が広がっているようだ。朝日新聞出版の担当者も「船橋の市民愛はすごい」と驚いている。
「ふなふな船橋」は3~8月、朝日新聞夕刊に連載された。主人公の花は、父が借金を作って夜逃げし、母は別の男性と結婚することになったため、15歳から叔母と船橋で暮らし始める。花の心の支えとなっているのが船橋市非公認キャラの「ふなっしー」だ。今月7日に発売された単行本の帯には、「全梨がブシャッた!」などと、ふなっしーが推薦文を記した。
JR船橋駅南口からすぐのときわ書房本店では、入り口付近に「ふなふな船橋」が平積みされている。文芸書担当の宇田川拓也さん(40)は「船橋の本屋として応援したい作品。こんないいチャンスはない」と仕入れを大幅に増やした。発売から29日までの約3週間で、入荷した260冊のうち170冊以上が売れた。「発売直後の売れ行きは、村上春樹やハリーポッターの新刊を上回るような勢い」と驚く。
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