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美浜原発の審査を優先 大飯原発は遅れも10月27日 19時48分
関西電力が再稼働を目指す原発の審査を巡り、原子力規制委員会は、運転期間を延長するための審査の期限が来年に迫っている美浜原発を優先する一方、終盤を迎えている大飯原発の審査は遅れる可能性があるという考えを示しました。
関西電力は、福井県にある7基の原発で再稼働の前提となる審査を申請しています。
しかし、原則40年に制限された運転期間の延長を目指す美浜原発3号機では、設備の耐震性の評価などに時間がかかり、原子力規制委員会から、来年11月の期限までに審査が終わらないおそれがあると指摘されています。
27日、関西電力の八木社長と規制委員会の委員らが審査の方針を話し合い、八木社長は「いずれの原発も経営上重要で優先順位はつけられない。全力で審査に臨むので、効率的にバランスよく審査してほしい」と要請しました。
これに対し規制委員会の更田豊志委員は、「時間的に厳しい美浜原発にかなりの力を注ぐことになる。そうするとほかに投入できる人手は少なくなる」と述べ、美浜原発の審査を優先する一方、終盤を迎えている大飯原発3号機と4号機の審査は期限がないため遅れる可能性があるという考えを示しました。
会合のあと八木社長は、記者団に「大飯原発の審査はかなり煮詰まっていると考えており、バランスよく審査をお願いしたい」と述べ、今後も大飯原発の審査に遅れが出ないよう求める考えを示しました。
関西電力の原発では、高浜原発1号機と2号機の運転期間の延長に向けた審査も来年7月の期限を控えているほか、高浜原発3号機と4号機が再稼働に向けた最終段階となる検査を受けています。
しかし、原則40年に制限された運転期間の延長を目指す美浜原発3号機では、設備の耐震性の評価などに時間がかかり、原子力規制委員会から、来年11月の期限までに審査が終わらないおそれがあると指摘されています。
27日、関西電力の八木社長と規制委員会の委員らが審査の方針を話し合い、八木社長は「いずれの原発も経営上重要で優先順位はつけられない。全力で審査に臨むので、効率的にバランスよく審査してほしい」と要請しました。
これに対し規制委員会の更田豊志委員は、「時間的に厳しい美浜原発にかなりの力を注ぐことになる。そうするとほかに投入できる人手は少なくなる」と述べ、美浜原発の審査を優先する一方、終盤を迎えている大飯原発3号機と4号機の審査は期限がないため遅れる可能性があるという考えを示しました。
会合のあと八木社長は、記者団に「大飯原発の審査はかなり煮詰まっていると考えており、バランスよく審査をお願いしたい」と述べ、今後も大飯原発の審査に遅れが出ないよう求める考えを示しました。
関西電力の原発では、高浜原発1号機と2号機の運転期間の延長に向けた審査も来年7月の期限を控えているほか、高浜原発3号機と4号機が再稼働に向けた最終段階となる検査を受けています。