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中島みちさん死去 生命倫理巡る多くの著作
10月29日 21時05分

がんの告知や臓器移植など生命倫理の問題を巡る数多くの著作を発表し、患者の立場から医療への提言を続けたノンフィクション作家の中島みちさんが、29日午前、東京都内の病院で慢性呼吸不全のため亡くなりました。84歳でした。
中島さんは昭和6年に京都市で生まれ、東京女子大学を卒業したあと東京放送勤務を経てフリーのアナウンサーとなり、その後、中央大学の大学院で法律を学びました。昭和45年に乳がんの手術を受けたのをきっかけに作家としての活動を始め、一貫して患者の立場から医療改革を訴えてきました。
安楽死やがんの告知、それに臓器移植など生命倫理の問題について数多くの著作を発表し、まだ一般には知られていなかった脳死の状態を「見えない死」と紹介するなど、医療現場が直面する課題を社会に投げかけました。
平成6年に菊池寛賞を受賞したほか、第三者の立場で医療機関の質の評価を行う「日本医療機能評価機構」の評議員なども歴任しました。
中島さんは29日午前11時33分、東京都内の病院で慢性呼吸不全のため亡くなりました。

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