南シナ海問題 韓国政府「航行の自由保障を」 

【ソウル聯合ニュース】韓国外交部の魯光鎰(ノ・グァンイル)報道官は29日の定例会見で、中国が南シナ海で造成する人工島周辺に米国が駆逐艦を派遣し、米中がせめぎ合いを続けていることについて、「航行・飛行の自由」の保障や「紛争の平和的解決」を訴えるなど、韓国政府の従来の立場をあらためて示した。

 魯報道官はこの問題に関する質問を受け、「南シナ海で航行と上空飛行の自由が保障されるべきであり、紛争は関連の合意と国際的に確立された規範に基づき平和的に解決されるべきだ。韓国は南シナ海地域の平和と安定に影響を与える行動を自制するよう、国際会議などの場で強く促してきた」と述べた。

 また、南シナ海は韓国の輸出貨物の30%、輸入エネルギーの90%が通過する重要な海上輸送路で、韓国の利害が大きく絡むと強調した。

 南シナ海問題がソウルで来月初めに予定されている韓日中、韓中、韓日の首脳会談や外相会談で取り上げられた場合、韓国政府が新たに立場を表明するのかとの質問には、「この場でのコメントは控える」と回答を避けた。

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