韓牛産地擬装、35億円荒稼ぎで15人立件

 「安東・奉化、洪城・広川の韓牛(韓国在来種の牛)直売所」 「消費者に直接販売するため、流通マージンがありません」

 こんな看板やのぼりを見て、おいしい韓牛を安く食べたいと列をなした人は多かったが、実際に販売された肉は産地の異なる安い肉だった。

 慶尚南道の昌原西部警察署は28日、2013年3月から最近にかけ、ブランド牛で知られる安東などの韓牛と偽り、全国25カ所で産地が異なる安い韓牛330億ウォン(約35億円)相当を販売した容疑で、43歳の男ら15人を立件したと発表した。販売所は京畿道の水原、安養、義王や大田、大邱、釜山、蔚山、慶尚南道の昌原、巨済、統営、慶尚北道の浦項、江原道の江陵など全国各地にあった。販売された韓牛は各地で最低価格で競り落とした、主に下位等級の3等級判定を受けた肉だった。中には20歳を超えた韓牛や等級外の肉もあった。

 警察によると、これらの肉は一般的な韓牛小売価格の3分の1ほどの値段で売られ、客たちが1-2時間列をなして買うほどだったという。1日に4000万ウォン(約420万円)を売り上げた販売所もあったとのことだ。

昌原=権慶勲(クォン・ギョンフン)記者
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