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日本人4人スパイ容疑で拘束 中国が認める10月30日 4時10分
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中国で日本人がスパイ行為に関わった疑いで拘束されている問題で、中国政府は日本人4人の身柄をスパイ容疑で拘束していることを公式に認めました。これに対して日本政府は、邦人保護の観点から、大使館や領事館の職員を4人に面会させるなどして拘束の理由や健康状態についての情報収集を進めています。
中国政府はことし5月以降、スパイ行為に関わった容疑で中国国内で合わせて4人の日本人の身柄を拘束していることを、29日までに公式に認めました。
このうち、ことし5月、東部の浙江省にある軍事施設周辺と東北部の遼寧省の北朝鮮との国境地帯でそれぞれ拘束した2人については、すでに逮捕したとしています。
また、ことし6月ごろ上海で拘束した女性1人については「刑事拘束」という状態にあるとしているほか、北京で拘束した男性は6月下旬から「居住監視」という事実上の軟禁状態に置いているということです。
北京にある日本大使館や各地の日本総領事館は、邦人保護の観点から職員が4人と面会し、拘束の理由や健康状態などについて情報収集を進めています。
こうしたなか中国外務省の陸慷報道官は、29日の記者会見で「いかなる人であっても中国の領土において法律に違反すれば、中国の法律に基づき取締りを受けることは避けられない」と述べて、身柄の拘束は妥当だという考えを改めて示しました。
このうち、ことし5月、東部の浙江省にある軍事施設周辺と東北部の遼寧省の北朝鮮との国境地帯でそれぞれ拘束した2人については、すでに逮捕したとしています。
また、ことし6月ごろ上海で拘束した女性1人については「刑事拘束」という状態にあるとしているほか、北京で拘束した男性は6月下旬から「居住監視」という事実上の軟禁状態に置いているということです。
北京にある日本大使館や各地の日本総領事館は、邦人保護の観点から職員が4人と面会し、拘束の理由や健康状態などについて情報収集を進めています。
こうしたなか中国外務省の陸慷報道官は、29日の記者会見で「いかなる人であっても中国の領土において法律に違反すれば、中国の法律に基づき取締りを受けることは避けられない」と述べて、身柄の拘束は妥当だという考えを改めて示しました。
中国で拘束の4人とは
スパイ容疑で中国当局に拘束されている日本人4人は、それぞれ何らかの形で中国と接点があり、たびたび現地に渡航していました。
知人や政府関係者などによりますと、このうち愛知県在住の51歳の男性は、人材派遣会社などに勤めたあと独立し、名古屋市で中国人を対象にした人材派遣や不動産の仲介を行う会社を経営していたということです。男性は頻繁に中国に渡航していたということで、ことし5月、浙江省の沿岸部にある軍事施設の周辺で拘束されました。
神奈川県在住の55歳の男性は、日本で生まれ、昭和34年から始まった北朝鮮への「帰還事業」で、在日朝鮮人の父親や日本人の母親らと共に北朝鮮に渡ったということです。その後、家族と一緒に北朝鮮を逃れ、平成13年に日本に入国。日本国籍を取得し、現在はパチンコ関連の事業を行っているということです。男性は定期的に中国を訪れていたということで、ことし5月、遼寧省の北朝鮮との国境地帯で拘束されました。
このほか、ことし6月、北京で札幌市に住む69歳の男性が同じくスパイ容疑で中国当局に拘束されたことが、関係者の話で分かっています。男性は中国にパイプを持ち、現地に進出しようとする企業の支援も行っていたということです。
また、6月には上海でも、東京の日本語学校に勤める50代の女性が拘束されましたが、学校の関係者は「女性は学生を募集するために上海を訪れただけで、拘束される理由に心当たりはない」としています。
4人の中には、日本の公安当局と以前接触があった人もいるとみられていますが、今回の渡航との関係性や、どのような行為がスパイ容疑に問われたのか明らかになっておらず、拘束が長期化することを懸念する声も出ています。
知人や政府関係者などによりますと、このうち愛知県在住の51歳の男性は、人材派遣会社などに勤めたあと独立し、名古屋市で中国人を対象にした人材派遣や不動産の仲介を行う会社を経営していたということです。男性は頻繁に中国に渡航していたということで、ことし5月、浙江省の沿岸部にある軍事施設の周辺で拘束されました。
神奈川県在住の55歳の男性は、日本で生まれ、昭和34年から始まった北朝鮮への「帰還事業」で、在日朝鮮人の父親や日本人の母親らと共に北朝鮮に渡ったということです。その後、家族と一緒に北朝鮮を逃れ、平成13年に日本に入国。日本国籍を取得し、現在はパチンコ関連の事業を行っているということです。男性は定期的に中国を訪れていたということで、ことし5月、遼寧省の北朝鮮との国境地帯で拘束されました。
このほか、ことし6月、北京で札幌市に住む69歳の男性が同じくスパイ容疑で中国当局に拘束されたことが、関係者の話で分かっています。男性は中国にパイプを持ち、現地に進出しようとする企業の支援も行っていたということです。
また、6月には上海でも、東京の日本語学校に勤める50代の女性が拘束されましたが、学校の関係者は「女性は学生を募集するために上海を訪れただけで、拘束される理由に心当たりはない」としています。
4人の中には、日本の公安当局と以前接触があった人もいるとみられていますが、今回の渡航との関係性や、どのような行為がスパイ容疑に問われたのか明らかになっておらず、拘束が長期化することを懸念する声も出ています。